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お客さまとともに悩み、考え、知恵を集め、未来のビジネスを一緒に創っていきたい

お客さまとともに悩み、考え、知恵を集め、未来のビジネスを一緒に創っていきたい

あらゆる産業分野において、企業のデジタルトランスフォーメーションが加速している。KDDIも2018年4月1日、新社長に就任した髙橋 誠をリーダーとして、お客さまのデジタル変革を力強く支えるための新体制をスタートさせた。「通信とライフデザインの融合」を積極的に進めるKDDIでは、いかにしてお客さまの課題解決や新たな挑戦を支援していくのだろうか。
 

KDDI株式会社代表取締役社長 髙橋 誠
KDDI株式会社
代表取締役社長

 髙橋 誠

通信とライフデザインの融合で大変革時代をサポートしていく

─ 今、産業界ではIoTやAIなど先端的なITを活用したデジタルトランスフォーメーションが進展しています。これによりビジネス環境はどのように変化していくと捉えていますか。

これからまさに大変革の時代が始まると見ています。通信の進化の歴史を振り返ってみても、3Gの登場でモバイルとインターネットの融合という変革が始まり、4Gではフィーチャーフォンに代わってスマートフォンが新たな時代を切り拓くといった一大イノベーションが起こり、産業や社会が大きく変革しました。これから始まる5G(第5世代移動通信システム)の時代では、情報通信ネットワークがスマート社会全体に拡大し、新たなユーザー接点やサービスが多数登場してくるはずです。KDDIでも、これまで以上に新しい事業へのチャレンジや、お客さまのビジネス変革のお手伝いができるよう、自らもまた変革し続けなければならないと考えています。

─ 自らの変革という意味では、KDDIは既に「通信とライフデザインの融合」を進めています。その意味についてお話ください。

ライフデザイン企業への変革に取り組み始めたのは、3年以上前からです。それは、お客さまの期待を超える有益で多様な商品・サービスの提供を通じて、「お客さま体験価値」を向上させ、お客さま自らが生活をデザインできる「あたらしい自由」を追求したいと考えたからです。実際、お客さまの新たなニーズや期待にこたえ、eコマースや金融、電気、教育事業といった新しいビジネスを次々に展開してきました。

それを支える基盤となるのが「通信事業」です。大変革時代の新しい事業やサービスには、5GやIoTといった次世代通信を介した人々への新しい体験価値の演出が必要です。そこにまた、新たなライフデザインやビジネスデザインが生まれることになります。加えて、さまざまなサービスのデジタル化に伴い、BtoBとBtoCの領域にあまり垣根がなくなり、BtoBtoCというビジネスモデルが注目されていることも、「通信とライフデザインの融合」を強く推進する要因の1つです。いずれにせよ、我々の新しいチャレンジは、新たな通信技術を基盤に、さまざまなお客さま企業のデジタルトランスフォーメーションを力強く支援することなのです。

お客さまに「身近な存在」として「ワクワクを提案し続ける会社」に

─ 大変革時代を迎える中、多くの企業はさまざまな課題に直面しています。KDDIはどのように、お客さま企業をサポートしていくのでしょうか。

1つ目が、エンドユーザー視点のサービス提供に徹底的にこだわること。デジタル化の進展によって、今後も“私だけ”のパーソナライズされたサービスがさらに求められていくはずです。そうしたエンドユーザー向けの新しいビジネスをサポートするには、KDDIとしてもお客さま目線に立ったサービスやプラットフォームをきめ細かく提供していくことが重要なポイントとなります。

次に、お客さまにとって“より身近な存在”として、お客さまの課題を一つひとつ解決していきたいと考えています。まずは、お客さまのビジネスやその課題を知り、データを詳細に分析し、お客さまのビジネスをさらに深く理解する努力を重ねていきます。そして、お客さまが目指したい姿に近づいていただくため、KDDIなら何ができるのか、グループ全体のケイパビリティとビジネスデザイン力を駆使して“ワクワクする提案”を継続的に実践していけるようにしていきたいと考えています。

ただし、それは言葉で表現するほど簡単なことではありません。ビジネス変革を実現するには、新しい技術の活用のみならず、試行錯誤をした上でのベストプラクティスの深掘り、人材に対する成長支援、新しいビジネスモデルを創造するための仕組みづくりなど、さまざまな要素が必要となるからです。

─ そうしたさまざまな要素をなぜKDDIなら提供できるのでしょうか。

振り返ってみれば、KDDIの歴史は変革と挑戦の連続でした。近年のライフデザイン関連だけでも、スマートフォンで取引できる「じぶん銀行」、ネット通販事業の「Wowma!」などの新規事業を創り出し、au経済圏の拡大を図ってきました。それは、かつての固定電話からフィーチャーフォン、スマートフォンへの変遷という、通信業が常に界新たな価値の創出に挑戦してきた歴史とも共通するものです。自らが大きな変革を実践し、挑戦し続けてきたKDDIだからこそ、これからの時代のお客さまの課題解決や新たな挑戦に対しても、最後までしっかりと支援し、伴走することができると考えています。

これまでの事業で培った多くの知見やノウハウ、KDDIしか持ち得ないデータがたくさんあります。そのアセットを最大限に活用し、お客さまのビジネスをどう成長させていくかを一緒に悩み、考えながら、血の通ったサービスやプラットフォームを提供していく、それがKDDIならではの大きな強みであり、使命であると確信しています。

─ KDDIをビジネスパートナーとすることでどんなメリットが生まれるのでしょうか。

KDDIのゴールは、お客さまのビジネスに全力で貢献することです。お客さまの将来像などを想定した上で、目先の利益ではなく、お客さまのビジネスが成長・拡大するような提案に力を入れているのです。近年のデジタルトランスフォーメーションの底流にあるのは、「所有」から「利用」へのパラダイムシフトです。つまり、売り切りのフロー型ビジネスモデルから、サブスクリプションモデルに代表されるストック型ビジネスモデルへの変革が、強く求められているのではないでしょうか。

その意味でKDDIは、通信事業というストック型ビジネスモデルを長年やってきた歴史があり、その上に新たな価値を創り、時代時代で求められる革新的なサービスを提供してきました。この実績と経験が、お客さまのビジネス変革を成功させるという重要なメリットにつながると考えています。

─ 通信ネットワークやIoTを活用して顧客接点を増やし、利益を創出するビジネスモデルを作り上げていくのはKDDIの得意分野ですね。

我々がストックビジネスにおいて経験してきたことが、お客さまのビジネス成長・拡大にご活用いただけるのではと思っています。そして新しい価値を一緒に創造していきたいというのが、我々の想いです。また、市場変化の激しい時代には、俊敏なシステム開発力も求められます。ここでもKDDIはアジャイル開発センターで蓄積したアジャイル開発※のノウハウや、日本企業ならではの組織変革や人材育成、デザインシンキングの手法などを、法人のお客さまにも広く提供する体制を整えています。

  • ※短い期間でサービスをリリースし、社内外からフィードバックをもらいながら素早く改善を繰り返していく開発方法

お客さまのビジネスに全力で貢献する真のパートナーであり続けたい

先行きが見えない時代だからこそ、お客さまを理解し、
お客さまの挑戦と変革に一緒に取り組みたい
 

─ 新しい価値創造という点では、M&Aやベンチャーとの協業についてもKDDIは積極的です。

多様なニーズにこたえる新たな事業や技術開発を、KDDI単独で行うのは現実的ではありません。さまざまな強みを持つ企業をパートナーに迎えたり、優れたベンチャーを掘り起こし、新しいビジネスモデルを創造していくことは、持続的な企業成長には欠かせない打ち手だと考えています。

ただし、KDDIが行ってきたM&Aやベンチャー支援は“リターンを取ればいい”というシナジーのベクトルを我々だけに向けたスタイルとは異なります。逆に、一緒に事業を大きくしていこう、お互いのアセットや知見を組み合わせて新しいシナジーを創出していこうという姿勢で臨んできました。その根底には、KDDI創業以来のフィロソフィーで掲げている「利他(りた)の心」というものがあります。先にお話しした「お客さまビジネスへの貢献」とも通じるものですが、お客さまやパートナーのためにKDDIは何ができるのか、それを第一に考えれば、最後は必ずお互いに良い結果が付いてくる──そういった信念に基づいてM&Aやベンチャー支援を行ってきました。

─ M&Aやベンチャーとの協業による人材交流や既存事業とのシナジーが、また新しいアグレッシブな企業風土を醸成し、お客さま支援にも還元されていくわけですね。

おっしゃる通りです。お客さまのグローバルな挑戦やビジネス拡大に資するプラットフォームとして提供する『IoT世界基盤』も、そうした発想から生まれたソリューションの1つです。クルマや産業機械など、IoTの海外通信接続からサービス提供までをトータルにサポートすることで、お客さまと一緒にグローバルビジネスを創り上げ、ともに成長し、未来を切り拓いていきたいという想いがあります。

また、我々と協業するベンチャーおよびグループ会社とともに、新規ビジネス創出に関する課題発掘からデザインシンキング、PoC(概念検証)、サービス化までをワンストップで支援するビジネス開発拠点「KDDI DIGITAL GATE」も、お客さまのデジタルトランスフォーメーションを支援する重要な役割を果たすでしょう。ここには5G、IoTといった次世代ネットワーク技術と、ALL KDDIのケイパビリティ、さらに長年スタートアップ企業を支援してきた「KDDI ∞ Labo」を合流させ、お客さまとベンチャー、そしてKDDIという3者による新しい事業創出の場として、また既存事業に新たな刺激を与える場としても柔軟にご活用いただけます。

─ KDDIにはあらゆる形で、お客さま企業のデジタル変革を支援する体制が整っているということですね。

先行きが見えない時代だからこそ、お客さまを理解し、お客さまの挑戦と変革に一緒に取り組みたいというのが、我々の強い想いです。通信とライフデザインを融合したサービスプロバイダーとして、KDDIはこれからもお客さまのビジネスに全力で貢献する、真のパートナーであり続けます。ぜひ、我々と一緒に新しい未来への挑戦を始めていただきたいと思います。