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DXの時流をつかみ拡大するビジネスプロセスアウトソーシング、KDDIエボルバが描く次世代のコンタクトセンターとは?

DXの時流をつかみ拡大するビジネスプロセスアウトソーシング、KDDIエボルバが描く次世代のコンタクトセンターとは?

KDDIグループ一員として、コンタクトセンターをはじめとするビジネスプロセスアウトソーシング (BPO) 事業を手がけ、成長発展を続けているKDDIエボルバ。その成長原動力今後展望について、同社代表取締役社長である若槻 肇 氏に話を聞いた。

  • 記事内部署名役職取材当時のものです。
  • ※ KDDIエボルバは、2023年9月1日にりらいあコミュニケーションズ株式会社経営統合し、「アルティウスリンク株式会社」を発足しました。

事業基盤の運営・運用を支えるサービスをラインアップ

――KDDIエボルバの成り立ちと事業内容をご紹介ください。

若槻 弊社中核事業としてコンタクトセンターのBPOサービスを手がけ、1兆円規模とされる国内コンタクトセンター市場においてトップ3 (注1) に数えられる地位確保しています。
また、コンタクトセンター事業に加えて、エンジニア派遣、ITアウトソーシングシステムインテグレーションなどを手がけるITソリューション事業人材派遣電報サービスなども展開しており、社員数は2022年6月時点で約2万8,000人に上っています。

――KDDIグループの中で、どのようなミッションを担っているのですか。

株式会社KDDIエボルバ 代表取締役社長 若槻 肇 様
株式会社KDDIエボルバ
代表取締役社長

若槻 肇 氏

若槻 KDDIグループでは現在
コーポレートDX」「ビジネスDX」「事業基盤サービス」の3つを “NEXTコア事業” と位置づけています。弊社は、その中の「事業基盤サービス」の一部を担っています。すなわち、コンタクトセンターやITインフラといった事業基盤運営運用を支えるサービスクライアント企業様に向けて提供し、DX (デジタルトランスフォーメーション) をバックアップするのがミッションです。

――KDDIエボルバは、2021年に「すごくいいふつうを、つくる。」というコーポレートメッセージを打ち出しました。ここには、どのような意味が込められているのでしょうか。

若槻 BPOサービスは、クライアント企業様の日々の事業活動に欠かせない業務代行するものです。これらは空気や水のような「ふつうに存在するもの」であり、そうした当たり前の存在であり続けることがBPOサービス基本です。
ただし、単に「ふつう」を追求しているのでは、弊社価値を高く保つことはできません。大切なことは、クライアント企業様事業運営不可欠サービスを「最高のかたち」で提供することです。例えばコンタクトセンターであれば、お客さまへ感動的体験提供し、クライアント企業様市場競争力強化貢献することが重要だということです。

この「すごくいいふつうを、つくる。」というメッセージは、KDDIエボルバ社員ボトムアップ策定したものです。そこにはBPOサービスベンダーとして、お客さま、クライアント企業様双方にとって特別存在であり続けたい、という現場の想いが込められています。

KDDIエボルバのサービスラインアップ
KDDIエボルバのサービスラインアップ

BPOサービスを選ぶベネフィットとは?

――KDDIグループ以外クライアント企業様との取引も多いのですか。

若槻 製造通信金融保険官公庁などKDDIグループ以外クライアント企業様とも広く取引しており、売上比率としては、4割を超えています。過去5年間売上高も伸び続けており、2022年3月期前年度比12%増の1,190億円となっています。背景要因としては、クライアント企業様裾野拡大していることに加えて、DXに関する取り組みが、新型コロナウイルス感染症流行を機に加速したことが挙げられます。

例えばコンタクトセンターは、新型コロナ禍によって人同士接触が厳しく制限されたことで、多くの企業
「お客さま対応」「接客」のデジタルシフト、ないしは非対面化を急ぐ必要に迫られました。それが結果的に、コンタクトセンター拡充増強につながり、弊社コンタクトセンターソリューション需要を大きく押し上げるかたちになりました。

――クライアント企業様選択肢としては、自社コンタクトセンター拡充新規立ち上げを行うという手もあると思います。そうした中で、BPOサービス選択するベネフィットはどこにあるのでしょうか。

若槻 自社コンタクトセンター増強、あるいは新たに立ち上げて運営していくのは簡単なことではありません。人材確保するだけでもかなりの手間コストがかかります。しかも、今日コンタクトセンターは、電話だけではなく、メールチャット、SNS、Webなど、さまざまなデジタルチャネルを通じた対応充実させなければなりません。そのための設備構築運用にも、相応投資工数必要とされます。

一方で、企業が真に欲しているのはコンタクトセンターそのものではなく、問い合わせしてきたお客さまにもたらす良質体験 (CX) であるはずです。それを提供する効率的合理的方法が、人、設備ノウハウをすべて有するBPOサービス活用することです。これによってクライアント企業様は、自社人的リソースを、より戦略的業務集中的投入することが可能になります。

コンタクトセンターを、コストセンターからプロフィットセンターへ

――KDDIエボルバコンタクトセンター事業の強みをお聞かせください。

若槻 auを使用する約6,000万IDの個人法人さまへの対応実績や、数多くのノウハウを有していることです。また、全国40拠点、約1万6,000席の豊富リソースを擁している点も、弊社の強みとなっています。

加えて、高品質コンタクトセンターサービス構築運用するための独自ガイドラインエボルバ・スタンダード」を確立し、目標指標数値分析改善最適人材マネジメント展開しています。それによって実現される「人」の対応力と、
AI (人工知能) チャットボットボイスボット (自動音声応答システム) 、ビジュアルIVR (注2) 、RPA (注3) といった先進テクノロジー駆使した広範ソリューションによって、コンタクトセンター品質向上業務最適化支援し、顧客体験 (CX) 価値向上市場での競争力強化貢献できる点が、弊社特色であり、差異化ポイントです。

言い換えれば、コンタクトセンター従来コスト (経費センターからプロフィット (利益) センターへと転換できることが、弊社ソリューションの強みと言えます。

――プロフィットセンター化を実現するサービスとは、具体的にどのようなものですか。

若槻 代表的なものは、コンタクトセンターを通じて収集されたVOC (Voice of Customer : お客さまの声) を分析し、サービス品質向上商品改善新規開発に生かすサービスです。また、先進テクノロジー活用し、コミュニケーションデザイン最適化する「アセスメント・コンサルティングサービス」です。

アセスメント・コンサルティングサービスでは、「カスタマーサポート適正化診断」「コンタクトセンター品質アセスメント」「FAQナレッジアセスメント」「AIチャットボット品質アセスメント」「業務プロセス自動化アセスメント」といったサービス提供しており、それらを通じて、クライアント企業様コンタクトセンター運用現状評価数値化し、品質向上業務最適化に向けた課題を明らかにします。そのうえで、先進テクノロジーを使った業務自動化など、幅広アウトソーシングサービス提供しています。

次世代のコンタクトセンター
次世代のコンタクトセンター
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  • 注2) ビジュアルIVR (Visual IVR) : 電話、SNS、チャットボットボイスボットなど、複数の問い合わせチャネル一覧表示、問い合わせてきたお客さまの目的受電状況に応じて最適窓口誘導するシステムのこと。
  • 注3) RPA (Robotic Process Automation) : ソフトウェアロボット (ボット) による事業プロセス自動化技術
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多様なソリューションを提供し成果を上げた事例

――KDDIエボルバ提供するソリューション活用し、大きな成果を手にしたクライアント企業様事例をご紹介ください。

若槻 多様ソリューション組合せた成功事例の一つは、東日本旅客鉄道 (JR東日本) 様のケースです。同社では「モバイルSuica」の会員数増加に伴い、電話窓口のみで対応していたコンタクトセンターへの問い合わせが増加していました。
そこで呼量削減応答効率化自動化実現するためにセンターオペレーション全体アセスメント実施し、そのうえで「AIチャットボットヒューマンチャット」によるノンボイス対応ソリューションをご提案しました。
結果として今日では問い合わせの約80%がノンボイス対応完結できるようになり、コールからノンボイス化へのスムーズシフト成功しました。

また、カゴメ通信販売の『健康直送便』では、先進テクノロジー活用してコンタクトセンターのDXを推進し、成果を上げていらっしゃいます。弊社ボイスボットビジュアルIVRを提供しており、音声応答効率化自動化支援しています。その効果として、カゴメ通信販売の『健康直送便』が展開している一部サービスの問い合わせについては、人で対応すべき点と自動化仕分けを進めることに成功し、サービスレベルを落とすことなく呼量削減実現しています。加えて、ボイスボットは24時間365日稼働可能であり、時間場所に捉われることなく問い合わせができるため、CX向上にも貢献しています。

このほか、VOC分析サービスも、先進的クライアント企業様の間で活用が進んでいます。

クライアント企業様との共創と人材の力を持続的成長のパワーに

――「共創」という言葉がでましたが、クライアント企業様との共創今後重要になりそうですね。

若槻 コンタクトセンターのDXによって何を実現したいかは、クライアント企業様によってさまざまです。そうした多様ニーズ対応するためにも、クライアント企業様とともに先進テクノロジーを使った新しいオペレーションのあり方、顧客体験 (CX) のあり方を共創していくことがとても大切です。

その観点から、2022年5月にコンタクトセンター / バックオフィスセンターDXの共創施設「Evolva Next Digital Labo」を開設しました。
この施設は、DXに必要とされるテクノロジー体感していただき、PoC (概念検証) や試験運用、そして導入へとスムーズに進めていただくための場です。また、既存ソリューション検証を通じて、新たなサービスクライアント企業様とともに創り上げる場としても機能しています。

Evolva Next Digital Labo エントランス
Evolva Next Digital Labo エントランス
Evolva Next Digital Labo 室内
Evolva Next Digital Labo 室内

若槻 こうしたオペレーション高度化効率化自動化大切な取り組みですが、優れた人材確保育成同時重要だと認識しています。テクノロジー発展目覚ましいとはいえ、コンタクトセンターなどのBPOサービス人中心事業であることに変わりありません。
弊社価値観共感し、働く意欲スキルをもった方ならば、誰でも快適に働けるというスタンスで、優れた人材確保持続的事業成長につなげていく考えです。

――本日はありがとうございました。