KDDIは2025年7月、本社をTAKANAWA GATEWAY CITYへ移転。社員が業務内容や気分で働く場所を自由に選ぶABW (以下、Activity-Based Working) を、テクノロジーの力で実装した未来のオフィスを構築しました。
本レポートでは、執務エリアや社内コワーキングスペース、カフェテリアまで、通信と空間デザインを融合させ、部門をこえたコラボレーション強化とパフォーマンス向上を目指すKDDIの次世代ワークプレイスの全貌に迫ります。
KDDIは2025年7月に本社をTAKANAWA GATEWAY CITYへ移転しました。新オフィスでは、社員一人ひとりが業務内容やその日の状況に応じて働く場所を自由に選べる「ABW方式」を採用しています。この柔軟で快適なワークスタイルを実現するため、空間デザインとICTソリューションを設計段階から一体で構築。“つながる拠点”として、部門をこえた共創やパートナーとの連携を加速させます。
執務エリアの近くに設けられた社内コラボスペースには、活発なコミュニケーションを促す「Grooveエリア」と、落ち着いた環境での集中やリラックスを目的とした「Chillエリア」が交互に配置されています。
内階段でフロア同士をつなぐことで、目的に応じた空間移動がスムーズに行える仕組みです。「Grooveエリア」は、ハイブリッド会議を円滑に進めるための最先端デバイスが揃い、リアル・オンライン問わず活発な議論を促す空間となっています。備品の設置場所をあえて集約し、動線を意図的に交差させることで、自然なコミュニケーションが生まれるようにしている設計も特長的です。
一方、「Chillエリア」には、ソファ席を備えたリラックス空間と、集中作業に適した個別ブースが用意されています。状況に応じて気分転換を挟みながら、個人のパフォーマンスの最大化を図ります。
こうしたオフィス空間の管理には、ABWを実現すべく、IoTや通信技術を活用したシステムが導入されています。Wi-Fiのアクセスポイントを通じて、社員の居場所や各エリアの混雑状況をリアルタイムで把握できます。その位置情報を可視化したオフィスアプリを使うことで、コミュニケーションを取りたい相手の所在や、空いているブースを瞬時に確認することができます。
さらに、物品の運搬は自律走行ロボットが担当。エレベーターと連携し、セキュリティゲートを自動で通過しながら、フロア間を走行し、社員に代わって社内便や備品を確実に届けます。
このように、空間デザインとテクノロジーが連動することで、社員はよりスムーズに、そして快適に働くことができるのです。
19階はオフィスの中にいながらも、キャンプ場のような開放感を味わえる特徴的なフロアです。アウトドア製品が並ぶ空間は、日常とは異なる刺激とリラックス効果をもたらし、新たな発想を促します。
この自由な空間を支えるのが、電源位置に縛られないワークスタイルを可能にするモバイルバッテリーとモバイルディスプレイです。フロア内には貸出用端末が配置され、どこにいてもPCのバッテリーを気にすることなく、手持ちのPCとあわせてデュアルモニターで効率的に作業できます。また、広いイベントエリアや大画面のマルチモニターも設置されているため、社内イベントやプレゼンテーションの場としても活用できます。
フロアにはサイクリングマシンやウォーキングマシンなどの運動機器も設置され、短時間の運動で気分転換やリフレッシュが可能です。自然を感じられるような雰囲気の中で体を動かしたり、同僚と語ったりと、新しい創造性を引き出す未来のワーク体験ができるエリアです。
17・18階には、KDDI関係者のみが利用できるカフェテリアが設置されています。少人数やひとりでも利用しやすいスペースに加え、スクリーンを備えた100名規模のイベントスペースも用意。単なる飲食スペースに留まらず、ソロワークや1on1のようなカジュアルな打ち合わせから、大人数が集まる社内イベントまで多様な用途に対応できるレイアウトになっています。
カフェテリアでもテクノロジーが活用されています。カフェテリアの混雑状況は熱感知センサーを通じて、システム上で可視化され、利用者はカフェテリア入口に設置されたモニターからリアルタイムに空席状況を確認できます。また、食器の裏面にチップを埋め込み、食事後、返却口に (空いた食器を乗せた) トレイを置くだけで食事代が自動で表示される仕組みを導入。会計には無人会計の仕組みを導入し、金額確認から精算までをキャッシュレスでスムーズに行える運用を実現しています。この仕組みは利用者の利便性向上だけでなく、会計業務に必要な人員の削減にもつながるなど、安定した運営と人件費の最適化を両立できるのも、大きな特長です。
KDDIの新本社では、ABWの発想を軸に、社員が自分らしく活躍できる環境づくりが徹底されています。活発な議論を生み出すスペースとリラックス空間をスムーズに切り替えられる「執務エリア」、キャンプ場のような空間で気分をガラッと変えられる「KnowledgeCamp」、食事と仕事がシームレスにつながる「K-café/K-Dining」など、業務内容やその時の気分にあわせて、働き方を柔軟に選択できるオフィスになっています。
そして、この自由で快適なワークスタイルを支えているのが、あらゆる場所に組み込まれたテクノロジーです。最新のIoTや通信技術を統合した空間設計は、通信事業者であるKDDIならではの強みといえます。最新テクノロジーを効果的に活用するには、テクノロジーの活用を前提とした空間、通信設計が不可欠です。
KDDIはオフィスや店舗、工場などの新設や移転・リノベーションを検討されているお客さまに向けて、コンセプト策定から設計、施工、運用までを一気通貫で支援する 「KDDI Smart Space Design」 を提供しています。
ネットワーク、IoT、ロボットなどをコンセプト策定段階から検討することで、構築・施工時の再設計や追加工事のリスクを大幅に低減できます。オフィス設計に必要な情報を打ち込むだけで、レイアウト作成を効率化するオフィスレイアウトAIも提供予定です。
KDDIは新本社で培った知見や仕組みを、「KDDI Smart Space Design」を通じてお客さまのオフィスづくりに活かしてまいります。働き方改革やオフィス空間の見直しに課題をお持ちの方、またKDDI新本社の未来の働き方を体感してみたい方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。