今回検討するサービスでは、「健康増進に興味関心を持っているものの、実際の行動に移せていない人」を起点に測定データから自分の生活習慣に関する気づきを得ることで行動に移す、そのきっかけを提供するという価値を届けたいと考えておりました。そのため、「健康のためによい行動を起こしている状態」への行動変容に、このプロダクトが貢献できているかが大きな検証ポイントでした。
検証の過程では、ユーザーの行動変容にどんなデータの見せ方や機能が効果的か、ユーザーインタビュー結果を基に何度も試行錯誤しました。
例えば、サービスを継続的に利用いただけるための仕組みとして、リワード型などさまざまなアイデアを検討しましたが、実際には自分の健康状態を深く理解してもらうことが最も効果的であることなど、実際にユーザーの反応を見て初めてわかる重要な気づきが多くありました。
我々の価値仮説を基にしたソリューションに対する、ユーザーの反応が悪ければサービスアイデアを一から検討し直すケースもあり、不安なこともありましたが、検証において必要最小限のアプリを試作して実際にユーザーの声を聞くことと、さまざまなフレームワークを利用したワークショップを通して徐々に目指すべきゴールが明確になり、最終的には自分たちの思い込みの価値ではなく、自信を持ってユーザーに価値を届けられるサービスのかたちを発見できたことは大きな成果でした。
プロジェクトメンバー全員が本当に価値あるものを作りたいという熱意を持って、苦しみながらも、本当に楽しくプロジェクトに取り組むことができました。