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CASE STUDY

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デジタルヘルスケアプロジェクト
VUCA(注)時代の新規事業創出への挑戦

シチズン時計株式会社 様

注) Volatility (変動性)・Uncertainty (不確実性)・Complexity (複雑性)・Ambiguity (曖昧性) の頭文字を取った造語で、将来の予測が困難で、不確実な状態であることの意味。

  • デジタルトランスフォーメーション
  • KDDI DIGITAL GATE
  • 新規事業創出

本記事はKDDI株式会社の公式サイトに掲載された導入事例をリライトしたものです。
リライト元の事例はこちら:https://biz.kddi.com/usecase/case_311/?oid=1p2407010-kd

メインビジュアル
  • 新規事業領域の探索・着手を目的としたデジタルヘルスケアプロジェクトで「KDDI DIGITAL GATE」を選択、デザイン思考、リーンスタートアップ、アジャイル開発を実践
  • 試作・検証・議論を繰り返し目指すべきゴールに向かってユーザー価値を探索
  • KDDIアジャイル開発センターとともに社内のアジャイル開発体制構築を行いサービスリリースを実現

背景

長期ビジョンを見据えたデジタルヘルスケアプロジェクトへの挑戦

時計事業で培った『小型化』『精密加工』『低消費電力』の技術を生かし、工作機械、デバイス、健康機器などの事業を展開するシチズングループですが、将来の環境変化に備えて、長期ビジョン『シチズングループビジョン2030』を策定するとともに、新規事業領域の探索・着手に向けて『デジタルヘルスケアプロジェクト』を始動しました。
支援してくれるパートナーを探しているときにKDDI DIGITAL GATEの提案を受けました。

課題

本当にユーザーが求める価値あるサービスを目指したい

デジタルヘルスケア領域での探索フェーズを経て、健康機器とアプリケーションでユーザーと繋がることで、ユーザーが本質的に叶えたい課題を理解し、解決するための価値提供という新たな領域でのプロダクト・サービスを目指す中で、これまで自社で持っていたサービス案が本当にユーザーに価値を感じていただけるものであるか、ユーザー視点で検証する必要性を感じていました。

そのためには、デザイン思考のアプローチや、リーンスタートアップによるアジャイル開発の手法を活用して、実際に試作・検証・学びを早いサイクルで繰り返すことが必要だと考え、豊富な実績と実践的スキルを持つKDDIをパートナーとして選定しました。

取り組み

試作と検証を繰り返し、目指すべきゴールが明確になった

KDDI DIGITAL GATEでは、デザイン思考をベースにしたワークショップでサービスデザインを行い、リーンスタートアップによるアジャイル開発の手法で実際に動くサービスをかたちにして想定するユーザーに近い方に使っていただきながら、繰り返し検証と再検討を続けました。

今回検討するサービスでは、「健康増進に興味関心を持っているものの、実際の行動に移せていない人」を起点に測定データから自分の生活習慣に関する気づきを得ることで行動に移す、そのきっかけを提供するという価値を届けたいと考えておりました。そのため、「健康のためによい行動を起こしている状態」への行動変容に、このプロダクトが貢献できているかが大きな検証ポイントでした。

検証の過程では、ユーザーの行動変容にどんなデータの見せ方や機能が効果的か、ユーザーインタビュー結果を基に何度も試行錯誤しました。

例えば、サービスを継続的に利用いただけるための仕組みとして、リワード型などさまざまなアイデアを検討しましたが、実際には自分の健康状態を深く理解してもらうことが最も効果的であることなど、実際にユーザーの反応を見て初めてわかる重要な気づきが多くありました。
我々の価値仮説を基にしたソリューションに対する、ユーザーの反応が悪ければサービスアイデアを一から検討し直すケースもあり、不安なこともありましたが、検証において必要最小限のアプリを試作して実際にユーザーの声を聞くことと、さまざまなフレームワークを利用したワークショップを通して徐々に目指すべきゴールが明確になり、最終的には自分たちの思い込みの価値ではなく、自信を持ってユーザーに価値を届けられるサービスのかたちを発見できたことは大きな成果でした。

プロジェクトメンバー全員が本当に価値あるものを作りたいという熱意を持って、苦しみながらも、本当に楽しくプロジェクトに取り組むことができました。

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商用化と今後の展望

健康機器と連動する新スマートフォンアプリケーション
『Health Scan』のリリース

KDDI DIGITAL GATEの支援を受け、ユーザーへの提供価値が明確になり、さらには価値の作り方を学べたことで、実際のサービス開発に踏み切る決断をしました。 商用サービスの開発においては、KDDIアジャイル開発センターの支援をいただきました。実証実験から商用開発にわたるプロセスでは、KDDI DIGITAL GATEのチームの協力をいただき、想定するアプリの内容だけでなく、どのような検証結果や議論の経緯で、現状にたどり着いたかを含め、スムーズに引継ぎをしていただくことができました。

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商用開発のフェーズでは、開発のみならず社内のアジャイル開発体制の構築も含め、KDDIアジャイル開発センターの支援を受けて、2024年4月に健康機器と連動する新スマホアプリ『Health Scan』をリリースしました※。今後も市場からの声をもとに、よりユーザーにとって価値があるプロダクト・サービスを生み出し続けられるように開発を続けてまいります。

※KDDIが支援した「Health Scan」の開発支援の流れについてはこちら https://biz.kddi.com/usecase/case_311/

現在は支援を受けた内容を自分たちのノウハウとして持ち帰り、デザイン思考やアジャイル開発の手法を社内およびグループ横断で活用しはじめています。もともとこれらの有効性に半信半疑だった人たちの意識も少しずつ変わりはじめ、仲間も増えつつあるので、今回のプロジェクトとKDDIの支援をきっかけに不確実な状況に立ち向かうための戦い方を手に入れることができたのではないかと感じています。

シチズン時計株式会社 様

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経営企画部 室次長  
古屋 隆善 様 (右)
経営企画部 担当室長   
篠﨑 健一郎 様 (左)
経営企画部   
川田 高弘 様 (中)
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時計開発部 
黒川 菜緒 様 (左)
坂井 玲央 様 (中)
シチズン・システムズ株式会社
ヘルスケア開発部

浅原 一葉 様 (右)
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時計開発部 
入 大祐 様 (右)
シチズン・システムズ株式会社
ヘルスケア開発部

野口 和博 様 (左)

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