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「2022 IoT&5Gソリューション展」KDDIブースリポート
展示会でDXのヒントを発見!

「2022 IoT&5Gソリューション展」KDDIブースリポート

IT展示会「Japan IT Week 秋」が、2022年10月26日から28日にかけて千葉県幕張メッセにて開催された。
KDDIでは、その中の専門展「IoT&5Gソリューション展」に出展し、「ツナグ可能性無限大 ~ともに、まだ見ぬ未来へ~」をテーマに、4つのテーマ、全11ブース関連サービスソリューション展示デモンストレーションを行った。

[Welcome to KDDI booth ツナグ可能性は無限大 ~ともに、 まだ見ぬ未来へ~] ①さまざまなデータで拡がる可能性 KDDIの「データ活用」 A:KDDI高精度位置測位サービス(VRS-RTK) B:KDDI Location Analyzer C:GEOTRA Activity Data D: SaaS型ID管理基盤 KDD IDマネージャー ②KDDIの5Gとその先のビジネスへ モバイル通信の進化と未来 E:ライフスタイルを変革するBeyond 5G/6G F:AWS Wavelength ③通信が溶け込む時代「IoT」 でビジネスを加速 G:スマートプロダクト・メンテナンスソリューション H:OTセキュリティ I:地域課題 × KDDI ④映像データでビジネスを変革 映像ソリューション J:KDDI Video Management Service K:えらべるXR ⑤ミニセッションコーナー ここだけ! 特別講演

ここではその中から、注目すべき4つのソリューションサービス紹介する。

  • 記事内部署名役職取材当時のものです。

【ブース 1】製造業の自社製品や業務DXを実現する
「KDDIが提供するスマートプロダクト・メンテナンス」

製造業において製品そのものの価値付加させるために、またメンテナンス品質効率向上のために、IoTを活用したいというケースは年々増え、KDDIのIoT 回線導入実績は2021年度に2,400万回線突破した。このように、あらゆる業種業務でIoTへの関心が高まっている中でKDDIでは、スマート化のための2つの総合的ソリューション提供している。

1つは、KDDIスマートプロダクトソリューションで、製造業の企業自社開発販売する製品において企画構想からPoC、システム開発運用までワンストップ提供するサービス。もう1つが、KDDIスマートメンテナンスソリューションで、保守アフターサービスといった業務トータルラインアップしお客さまに最適な形で提供するサービスだ。いずれも、KDDIならではのDX要素を盛り込んだ構成になっていることが大きな特長となっている。

製品価値向上(可視化、遠隔制御、AI提案、運用・サポートデスク)
図1: KDDIスマートプロダクトソリューションの活用イメージ
 業務の高度化(稼働状況可視化、VR保守作業支援) 収益拡大(Push提案、製品企画活用)
図2:KDDIスマートメンテナンスソリューションの活用イメージ

とはいえ、プロダクト保守サービススマート化においては、各社各様ニーズ存在する。
KDDIでは、通信はもとより、クラウドデバイスセンサーアプリ開発セキュリティ、AI、XR、課金データ分析など多岐にわたる要素の中から、お客さまが必要としている要素を選んで実装できるようにすることで、お客さまにとって最適スマート化、DX化をワンストップ推進できるようにしている。

今回展示では、スマートプロダクトソリューション利用した例として、「ドライブレコーダー」についての展示説明があった。基本機能である自動車運転時/イベント発生時録画機能に加えて、録画したデータクラウド保存緊急通報サービスなどの機能追加することで、製品価値を高めることにつなげている。
ドライブレコーダーという“モノ”に、データ通信機能が加わることで、ご利用者さまの利便性を高めるとともに、保守管理サービスの質の向上クラウド活用したデータ分析などが期待できるようになる。

【ブース 2】分散した拠点の画像データを安全に一元管理
「KDDI Video Management Service」

KDDI Video Management Service (KVMS) 」は、さまざまなデバイス撮影された映像を、セキュアクラウド環境統合管理するとともに、可視化できるサービスだ。

従来映像管理システムでは、拠点ごとに映像管理するための設備必要だった。例えば、複数拠点を持つ企業監視カメラ運用するとなれば、撮影した画像各拠点個別用意しているオンプレミス映像管理システム管理参照することになり、コスト管理面課題が残る。当然参照する場合には、現地に赴くなどの手間時間がかかり、また拠点管理ミスにより録画データ消失する危険性もある。

[Before] 課題1.中央拠点での映像管理・閲覧ができない ※拠点ごとに映像管理設備の投資 設備更改が発生 課題2.秘匿性の高い映像データを各拠点 (LAN)ごとに個別構築・分散管理 [After] メリット1.中央拠点での映像統合管理を実現 メリット2.秘匿性の高い映像データを5GやWVS経由でクラウド集約
図3:KDDI Video Management Serviceの導入前、導入後のイメージ
  • ※1 KDDI内に構成される商用ネットワーク網。インターネットを介さないのでセキュア環境が保つことができる。代表的サービスとしてKDDI Wide Area Virtual Switch
  • ※2 KDDI内に構成されるモバイル通信網企業向リモートアクセスサービスとしてCPA

KVMSを利用することで、各拠点映像情報クラウド一元管理することが可能だ。データのやりとりは5GおよびKDDI の閉域ネットワーク内で行われるため、秘匿情報の漏えいリスク最小限に抑えられる。また、KVMSがサポートしているカメラデバイスは2022年10月時点で1万2000機種を超え、拠点ごとに異なるカメラ映像デバイスを既に導入している場合でも、システム規格に合っていればそのまま有効活用できる。なお画像データ暗号化され国内3つのデータセンター分散保存され、99.999999999999% (14ナイン) という高い堅牢性データ保護される。

ブースでは、設置されたカメラ来場者画像撮影モーション検知している模様が映し出されていた。前述したような分散した拠点映像集中管理する使い方以外にも、そうした検知情報をKVMSが把握して関係者アラートとして発報するといった使い方もできる。また災害時などに拠点壊滅的ダメージを受けた場合でも、映像データクラウド保護されることになり、BCP対策にも貢献する。

【ブース 3】製造業のDXもサポート
 幅広いXRサービスを提供する「えらべるXR」

今日現実世界バーチャル仮想世界融合する技術が進み、それをビジネス活用しようという動きが盛んになっている。
えらべるXR」は、そうしたニーズ対応したサービスで、KDDIが提供する法人向けのXR関連サービス一同に集めてカタログ化したものだ。XRとは「クロスリアリティ」の意味で、VR (仮想現実) 、AR (拡張現実) 、MR (複合現実) の総称だ。

XRの中でも、製造や工事の現場、メンテナンスなどにおける遠隔作業支援については、KDDIはすでに「Vista Finder Mx」というソリューション提供し、数多くの導入実績がある。これは、離れた現場映像を離れた場所にいる作業指示者に送り、作業現場側にはAR技術活用してリアルタイム指示表示させるといった仕組みで、低帯域通信環境下でも、セキュア安定した映像伝送可能になる。

近年5G によって高品質画像動画高速で送れるようになったことで注目されているのが、イベント観光プレゼンテーションなどの分野でのXR活用だ。
今回展示会では、「KDDI XR Cross Portal」「au XR Door」「au ビジュアルガイド」 のデモが行われ、それぞれを実際体験できるということもあって順番待ちができるほどの人気を博していた。

  • ※ 外部リンク遷移します。

「KDDI XR Cross Portal」は、現地だけではなく遠隔地にいる人もVR/AR体験可能となるサービスだ。例えば、観光地などでスポットガイドのようなAR体験可能になり、それを遠隔地の知り合いとシェアすると、遠隔地にいる人も現地にいるのと同様バーチャル体験ができる。
また「au XR Door」は、スマートフォン利用し、AR空間への「ドア」をくぐることで、観光地宿泊施設などの遠隔地バーチャル体験バーチャルイベントバーチャル店舗での販売などが可能になるサービスだ。

「au ビジュアルガイド」は、博物館美術館における音声ガイドのAR版と言えるようなサービスで、スマートグラス各種付加情報を映し出すことができる。リアル会場物理的変更を加えられない場合や、手話多言語字幕による作品解説仮想スクリーンへの投影などの使い道もある。実際デモ体験したが、スマートグラスによる臨場感非常に高く、インパクトがある体験ができた。

[遠隔作業・支援] ●高いレベルで作業品質担保や作業エビデンスを取得したい ●現場の作業者と離れた場所の担当者との間で作業指示などの連携をとりたい [イベント・観光] ●ユーザーにバーチャル体験を提供したい ●バーチャル店舗で販売を行いたい [MR・ARガイド] ●ARコンテンツを活用し、 自社施設/観光/展示品などの案内を行いたい ●自社サービスへの誘客を狙いたい [プレゼンテーション] ●場所を選ばず、 空間上でプロダクトを見せたり、パーツごとの説明をテキスト表示するなど、口頭で伝えきれない説明を加えたい [不動産内覧] ●遠隔地同士で同じVR空間を共有してコミュニケーションをとりたい ●Webサイトに掲載したVRコンテンツから、 メタバース空間にスムーズに移って案内したい
図4:KDDIのXR関連サービス「えらべるXR」(順次拡大予定)

【ブース 4】誤差数センチのリアルタイム位置測位
「KDDI 高精度位置測位サービス(VRS-RTK)」

KDDI 高精度位置測位サービス(VRS-RTK)」は、誤差数センチという超高精度リアルタイム位置測位情報配信サービスだ。GNSS (Global Navigation Satellite System/全球測位衛星システム) を用いた高精度位置情報配信事業を行っている株式会社ジェノバ提携することによって実現したサービスで、2022年8月からサービス開始されている。

サービスでは、国土地理院全国に1300カ所配置している「電子基準点」を起点として、位置計測地点デバイス付近仮想的基準局「VRS (Virtual Reference Station) 」を作成する。この2地点位置情報から誤差要因を取り除く補正信号生成し、計測デバイスインターネットを介して配信することで、正確測位位置リアルタイム把握できる。

ブースデモでは、VRS-RTKに対応した測位デバイスとGPS測位両方装備したスタッフが、イベント会場である幕張メッセ敷地内実際に歩き、位置情報軌跡リアルタイム表示していた。
GPSによる測位では数メートル程度ズレを伴った軌跡表示されていたが、VRS-RTKでの測位ではほぼズレがなく正確軌跡が描かれていた。

現在スマートフォンをはじめとした多くのデバイスはGPSを利用して測位しているが、GPS衛星との距離電波状況によって数メートル誤差が生じることもある。誤差数センチというVRS-RTKは、今後工場農地稼働する自動運転機器ドローンなどの位置情報特定活用されることが期待されているほか、土木建築現場での測量利用されることで、低コスト正確測量支援することが期待されている。

電子基準点(GNSS受信機)がGNSS信号(測位精度:cm单位~)を受信し、観測情報を 補正サーバーに送り、位置補正情報を生成。移動局でGNSS信号と補正情報を突合し測位精度向上!
図5:KDDI 高精度位置測位サービス(VRS-RTK)でのリアルタイム測位の仕組み

通信を核として多様なソリューションを用意するKDDI

ここ数年新型コロナウイルス禍によって、大型リアルイベント開催来場忌避される傾向にあったが、今回のIoT&5Gソリューション展では、数多くの企業最新サービスソューション展示し、最新情報を求める多くの企業関係者で賑わっていた。コロナ禍を経て大きく変容したビジネスシーンへ、いち早く対応したいという姿勢の表れなのかもしれない。

KDDIブースにも多くのお客さまが訪れ、開催されていたミニセッション毎回満員盛況ぶりをみせていた。ビジネス変容を受けて企業のDX推進急務であるといわれているが、その方針当然のことながら各社異なっているはずだ。KDDIでは、通信を核として多様ソリューション用意することで、お客さま固有課題解決していく。


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