KDDIの欧州現地法人であるTelehouse International Corporation of Europe (以下 Telehouseヨーロッパ) は、AI向けクラウドサービスを提供するCirrascale Cloud Services (以下 Cirrascale) (注1) との戦略的パートナーシップを締結 (以下 本パートナーシップ) するとともに、フランス・パリのデータセンター「Telehouse Paris Magny」(以下 本データセンター) において、高性能AIコンピューティングに対応した高密度モジュール (以下 本モジュール) の稼働を開始したことをお知らせします。
近年、生成AIへの投資拡大とAI技術の急速な普及に伴い、高性能なコンピューティング基盤やAI推論基盤への需要が急速に高まっています。欧州では、デジタル主権を確保するソブリンAI基盤の整備が加速しており、高度な規制環境下にある企業では、データ主権やセキュリティ要件を満たしながらAIを活用できる環境の整備が重要な課題となっています。
こうした背景のもと、Telehouseヨーロッパは、Cirrascaleとの戦略的提携とAI対応高密度モジュールの稼働を通じて、企業データの近接環境で安全かつ高性能なAI推論を実現する基盤を提供し、欧州におけるデジタル主権の強化とAI産業の発展に貢献していきます。
本パートナーシップに基づき、Telehouseヨーロッパは、AI向けクラウドサービスを提供するCirrascaleと連携し、本データセンター内にCirrascaleのAI推論プラットフォームを導入します。CirrascaleがAI推論プラットフォームの導入・運用を担うことで、フランス国内のTelehouseのデータセンターに入居するお客さまは、外部のGPUプロバイダーへ機密データを移送することなく、自社データが保管されているデータ近接環境でAI推論ワークロードを実行できるようになります。
これにより、お客さまは、既存のコロケーション環境やホスティング構成を変更することなく、低レイテンシで、高度なセキュリティを確保しながら、コンプライアンスおよびデータ主権を維持したAI活用が可能となります。
なお、2026年7月よりトライアル提供を開始しており、商用提供に向けた検証を進めています。
本モジュールは、約2MWの電力容量を有し、AI用途の拡大に伴う高性能コンピューティング需要に対応するために設計されています。Telehouseヨーロッパがデータセンターの提供および相互接続を担い、APL Data Center (注2) が設計・建設を担当しました。さらに、Dassault Systèmes傘下のOUTSCALE (注3) がソブリンクラウド基盤を提供し、Bull (注4) がシステム統合および最適化を担うことで、AIインフラの構築から運用までを支援する体制を整えています。
本モジュールはフランス国内に設置されており、フランスおよび欧州の法制度に準拠したデータ保護を実現しています。
Telehouseヨーロッパは、今後もAI需要の拡大に対応するため、高密度モジュールに対応したデータセンター設備の拡充を進めるとともに、AI推論を支える高性能かつセキュアなインフラ基盤の整備を推進していきます。これにより、企業が安心してAIを活用できる環境を提供し、欧州におけるデジタル主権の強化とAI産業の発展に貢献していきます。
また今後、パリ・ロンドン・バンコクなど世界各地の主要拠点において、データセンターの拡張を順次進め、グローバルなデータセンター基盤の一層の拡大を図ってまいります。
Telehouse(外部サイトへ遷移します) はKDDIが世界10カ国以上、45拠点以上で展開するデータセンターです。通信事業者やクラウド事業者など、合計3,000社を超える企業のITインフラを支える世界有数のデータセンターであり、コネクティビティにおいて、世界最大のロンドン拠点を有しています。
また、フランス国内最大のパリ拠点、カナダ国内最大のトロント拠点およびタイ国内最大のバンコク拠点も展開し、欧州・北米・アジアをカバーするTelehouseは、コネクティビティに優れたデータセンターブランドとして広く知られています。
さらに近年では、AI対応のインフラ整備を進め、特に推論AIの需要に応える高性能な電力・冷却・接続環境を備えたデータセンターの提供にも注力しています。
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