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新しい働き方であるABWとは?メリットや導入に必要な取り組みを紹介

新しい働き方であるABWとは?
メリットや導入に必要な取り組みを紹介

2026 1/13
コロナ禍を経て、多くの企業で働く場所に縛られない「テレワーク」が定着しました。最近では、さらに働きやすい環境を目指していくために、「ABW (アクティビティ・ベースド・ワーキング)」という概念に注目が集まっています。ABWは自由度の高い働き方であり、従業員の満足度や生産性・創造性の向上につながると期待されています。この記事では、ABWの概念や注目されている理由、フリーアドレスとの違い、海外拠点でABWの導入メリットや必要な取り組みについて解説します。

※ 2024年4月15日公開

1.ABW (アクティビティ・ベースド・ワーキング) とは何か

1-1.ABWは従業員が自己裁量をもって働ける環境を提供するもの

ABW (アクティビティベースドワーキング) とは、働き方における思想の一つであり、従業員自分の働き方を自律的デザインし、モチベーション効率を高められるようにする取り組みです。

アクティビティベースドワーク環境下では、従業員自由に働く場所を選べます。オフィス内だけではなく、自宅コワーキングスペースカフェといったあらゆる場所選択肢となりえます。例えば、集中して作業したい日はオフィス内の集中ブースコワーキングスペース同僚との会話ディスカッションを行いたい日はオフィス内のオープンスペースというように、従業員多数選択肢から選ぶことができます。

1-2.ABWが注目されている理由

近年グローバルレベルでABWが注目されている主な理由として、コロナ禍による影響が挙げられます。各国企業コロナ禍によりテレワークでの勤務余儀なくされたことで、働き方の改善を図る動きが加速しました。

加えて、従来から世界中企業においては、生産性向上労働環境改善課題とされています。これらの課題解決する方法として注目を集めているのがABWです。従業員自由に働く場所選択できるアクティビティベースドワーク環境によって、満足度生産性向上につながると期待されています。

2.ABWとフリーアドレスとの違い

ABWと似ている概念フリーアドレスがあります。フリーアドレス導入する企業も増えていますが、フリーアドレスとABWにはどのような違いがあるのでしょうか。

フリーアドレスとは、オフィス内において「自分の席」という考え方をなくし、従業員自由な席で働くワークスタイルです。

過去、多くの企業では、全社員毎日オフィス出社することが基本でした。全社員が必ずオフィスに集まるのであれば、固定席を設けたほうが管理をしやすくなるでしょう。しかし、コロナ禍の影響テレワーク普及し、必ずしも全社員オフィス出社しない企業も増えました。こうした状況において従業員ごとに個別の席を確保すると、ほとんど利用されない席も増えてしまい、オフィススペース無駄が生じます。そこで、実利用数に応じて必要な分だけ席を用意し、フリーアドレス導入すると効率的オフィススペース利用可能となります。

さらに、フリーアドレス導入すると、普段会話しない他部署の方と席が近くなるケース発生します。社内コミュニケーション活性化を図れる点も、フリーアドレスメリットです。

ABWとフリーアドレスの大きな違いは、対象とする範囲です。フリーアドレスは、オフィス内において、あらかじめ確保されたスペース座席自由利用するものです。一方で、アクティビティ・ベースド・ワーク環境ではオフィス内だけではなく、自宅カフェコワーキングスペースなど、従業員自身の好みに合わせて最適で働きやすい環境選択できます。

さらに、オフィス内の環境づくりに関しても、両者は考え方が異なります。フリーアドレスでは、オフィス内のフリーアドレススペースに机や椅子用意し、そこから従業員が好きな場所を選ぶ形式一般的です。ABWの取り組みにおいても、フリーアドレス同様に机や椅子、IT環境などを整備しますが、アクティビティベースドワーキングモデル実現のためにソファー席を用意したり、カフェスペースを設けたりするなど、モチベーション作業効率を上げるための工夫も行います。

フリーアドレスはどちらかといえば、オフィスコスト効率を高めるために実施されますが、ABWは従業員生産性モチベーションを高めるための施策といえるでしょう。

3.ABWを採用するメリット

海外拠点においてABWを採用することで、企業はどのようなメリットを得られるのでしょうか。

以下では、企業でABWを採用するメリットをご紹介します。

ABWを採用するメリットを示すイメージ図。従業員のエンゲージメント向上、生産性・創造性の向上、人材確保、コスト削減を含む

メリット① 従業員エンゲージメント向上

ABWのメリットとしてまず挙げられるのが、従業員エンゲージメント (愛着心) の向上です。自由度が高く、自己裁量が大きいほど、従業員満足度は高まる傾向があります。働く場所自由に選べるようになれば、家事育児プライベートなどと両立しやすくなり、ワークライフバランス確保にもつながります。自由裁量のある労働環境構築すれば、従業員満足度向上期待できるでしょう。

メリット② 生産性・創造性の向上

ABWを採用して従業員集中できる環境や、コラボレーションを行いやすい環境を整えることで、生産性創造性向上期待できます。

企画職デザイン職など、社内コラボレーション重要となる職種の方にとっては、会話が生まれやすいオフィスで働くことにより創造性が高まります。また、エンジニアのような技術職の方であれば、自身が好む環境仕事をすることで生産性向上につながるでしょう。

また、ABWの採用は、従業員メンタル面にもよい影響を与えます。交通手段交通インフラの質は国や都市によって異なりますが、例えば、通勤時間の長さや不便さにストレスを感じる方は、自宅近隣カフェ作業すれば、気持ちが楽になり作業効率向上する可能性があります。同僚会話をしながら仕事をすることで創造性発揮できる方であれば、オフィスでの仕事選択することも可能です。

メリット③ コスト削減

従来のように、全従業員個別座席用意するのではなく、ABWで多様労働環境用意すると、コスト削減につながることもあります。例えば、自宅カフェなどで働く従業員が増えれば、オフィス縮小により賃料削減できる可能性があるでしょう。

ただし、コスト削減のために従業員の働きやすさを無視してしまっては、ABWの実現にはつながりません。ABWの真の目的は、従業員モチベーションを高めて働けるような環境づくりです。ABWに取り組んだ結果コスト削減できるケースもありますが、コスト削減目標にすることは望ましくないでしょう。

メリット④ 人材確保

ABWは、人材採用におけるアピール要素としても活用できます。働きやすい環境は、求職者にとって重要ポイントになります。ABWを採用することで、自社価値向上し、グローバル環境活躍期待できる優秀人材確保につながるでしょう。

4.ABWを実現するために必要な取り組み

海外拠点アクティビティベースドワーキングモデル実現するために必要な取り組みとして、以下の5つが挙げられます。

ABWを実現するために必要な取り組みを示すイメージ図。導入目的の定義と現状調査、オフィスレイアウトの検討、人事制度等の見直し、企業風土の確立 ITツール・ネットワーク環境の整備を含む

4-1.ABWを導入する目的の定義と現状調査

まず、「なぜABWを取り入れるのか」という導入目的明確化することが重要です。ABW型の働き方によって何を実現したいのかを明確にします。

目的を定める際に必要となるのが、働き方に関する現状調査です。現状でどのようなオフィス環境提供できており、従業員はどこに不満があるのか、どのような働き方にニーズがあるのかを、ヒアリングアンケートなどで調査しましょう。従業員子育世代が多く在宅勤務ニーズが高いのか、創造性が求められる現場のため従業員コラボレーション重要であるのかなど、従業員属性事業特徴によっても目指方向は異なります。

4-2.ABWを実現するオフィスレイアウトの検討

海外拠点においてABWの働き方を実現するうえでは、内装レイアウト設計重要要素となります。1人用集中ブースやTV会議用テレブースソファー席、カフェスペースなど、従業員ニーズに応じて多様な働き方を実現できる環境用意します。

これまでABW型の内装レイアウト検討したことがない場合、どのような設備必要か分からないこともあるでしょう。そこで、専門家相談のほか、すでにABWを導入している企業へのヒアリングといった調査方法検討してみてください。

4-3.アクティビティ・ベースド・ワーク環境での人事制度などの見直し

必要に応じて、人事制度見直しも行わなければなりません。現在では、海外拠点においても打刻型タイムカードなどを使用して労働時間管理を行っている企業が多いでしょう。しかし、ABWを採用すると、従業員自宅カフェなどで仕事をすることになるため、タイムカード電子化などを検討する必要があります。

また、マネジメント層にとっては、自身部下がどこにいるのか分からなくなる問題発生します。部下の働きぶりが見えにくくなることで、公正評価が難しくなるおそれもあるでしょう。後述するITツール利用など、アクティビティ・ベースド・ワーク環境マネジメントをしやすくするための施策必要です。

4-4.企業風土の確立

企業風土も、ABWを導入する際の障壁となりやすい要素です。周りに遠慮して結局出社して固定位置仕事をする従業員が多くなったり、出社しないメンバー過小評価したりする事態が起こってしまえば、ABWは定着しません。

メンバーシップ型雇用からジョブ型雇用へと移行する流れもありますが、保守的企業風土がある場合は、新たな企業風土確立必要となるでしょう。また、参加よりも成果仕事内容評価を行うような文化醸成も進めていくべきです。

4-5.ITツール・ネットワーク環境の整備

海外拠点でABWを導入するためには、IT面の見直しも欠かせません。オフィス内においては、どこでもネットワーク接続できるようにWi-Fi環境整備したり、会議をしやすいようにTV会議ツールマイク・スピーカー設置したりする必要があります。加えて、オフィス外からでも仕事ができるように、VPN環境構築検討しましょう。オフィス外においては、セキュリティ確保しにくくなるため、仮想デスクトップのようなセキュリティ面に優れた技術活用有効です。コミュニケーション面では、本社やほかの拠点とのオンラインでのやり取りを簡単にするチャットツールミーティングツール導入が考えられます。

近年では、先進的ソリューションとして以下のようなツール登場しています。オフィス環境をより充実させるために、ぜひ活用してみてください。

  • ロケーション管理ツール
    オフィス内において従業員がどのように働いているかを可視化し、オフィス稼働率向上ヘルスケアなどにつなげる。
  • TV会議ツールクラウドプロジェクト管理ツール
    海外同士海外本社とのコラボレーション強化するために、TV会議ツールクラウド利用したプロジェクト管理ツール活用し、リアルタイムでの情報共有効率的プロジェクト進行実現する。
  • 働き方ダッシュボード
    テレワーク率や残業時間コラボレーションにかけられている時間などを可視化する。
ITツール・ネットワーク環境の整備の先進的なソリューションにおいて、そのツールを示す図。ツールロケーション管理ツール、TV会議ツールとクラウドプロジェクト管理ツール、働き方ダッシュボードを含む

5.まとめ

海外拠点におけるABWの概要やABW導入メリット導入方法についてご紹介しました。弊社では、海外拠点向けに、IoT・AI技術高速ネットワーク活用した効率的アクティビティベースドワーク環境を提供しています。スマートオフィステクノロジー活用することで、海外赴任しながらABWの柔軟な働き方を実現可能です。

海外オフィス開設にてアクティビティベースドワーク環境を実現したい方は、以下ホワイトペーパーダウンロードして詳細をご確認ください。海外オフィスでのABWの導入方法や、見落としがちなIT基盤構築について解説しています。

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