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海外拠点のスマートオフィス化で気を付けるべき情報セキュリティ対策とは?

海外拠点のスマートオフィス化で気を付けるべき
情報セキュリティ対策とは?

2026 1/15
働き方の変化に伴い、グローバルレベルで多くの企業がオフィスのスマート化を進めています。しかしながら、スマートオフィス化において気を付けなければならないのがセキュリティです。デジタル技術を活用することで優れた職場環境を構築できる一方で、セキュリティ対策が充分でなければサイバー攻撃を受けるリスクが高まります。本記事では、海外拠点のスマートオフィス化を推進する上で留意すべき主なセキュリティ対策について紹介します。

※ 2024年5月9日公開

1.スマートオフィスの概要

スマートオフィスとは、IoTやAIなどのデジタル技術駆使して、効率的仕事ができるように設計されたオフィスのことです。今トレンドスマートオフィスとは何でしょうか?コロナ禍を経て働き方が大きく変化する中、スマートオフィス化は新たな働き方を実現するための手段としてグローバルレベル注目されています。

スマートオフィス化により、以下のようなメリットを得ることができます。

  1. 生産性業務効率向上
  2. テレワークサテライトオフィスといった柔軟な働き方の実現
  3. 求人市場における差別化など

これらにより、企業全体でのパフォーマンス向上期待できます。

2.スマートオフィスにおけるセキュリティリスク

海外拠点スマートオフィス化を進める際に必ず考慮しなければならないのがセキュリティリスクです。なぜスマートオフィスにおいてはセキュリティ考慮必要なのでしょうか。

スマートオフィスのセキュリティリスクに関する説明と、リスクに対応するためのアイコン (電子化された資料の漏えい、防音の無線LAN、オフィス内の不審者侵入、WebカメラのIoT、テレワーク中のPCののぞき見被害)

2-1.スマートオフィスに存在するセキュリティリスクとは

オフィスでは、営業情報個人情報などが保存されているPCや、契約書などが保管されているスペース (例、キャビネット) などに、さまざまな機密情報存在します。これらの機密情報は、適切管理しなければ重大インシデントとなり、場合によっては企業評判を損なうおそれもあります。

前述したとおり、スマートオフィス化による効率性柔軟な働き方の実現は大きなメリットです。しかし、デジタル技術導入により新たなセキュリティリスク浮上します。

例えば、書類電子化場所を問わずにアクセス可能にすることで、効率的業務実現できます。ただし、これらの電子化されたデータサーバークラウド上で適切保管管理されない場合情報漏えいのリスクが高まります。従来書庫物理的管理されていた書類は、物理的アクセス制限が効いていましたが、電子化された情報オンライン上での漏えいリスクが新たに加わることに注意しなければなりません。

2-2.具体的に気を付けるべきセキュリティリスクのポイント

ここでは、海外拠点スマートオフィス化において注意必要となる、主な4つのセキュリティリスクとその対策紹介します。

  • 無線LAN環境におけるセキュリティリスク
  • 入退館居室分離など、物理的空間に関するセキュリティリスク
  • オフィス設置するIoT機器などに対するセキュリティリスク
  • リモートワークにおけるセキュリティリスク

以下に、それぞれのセキュリティリスクとその対策について、詳しく説明していきます。

3.無線LAN環境におけるセキュリティリスク

まず紹介するのは、オフィス内で仕事を支える重要要素である、LAN環境におけるセキュリティリスクとその対策です。

スマートオフィス化のために、高品質無線LAN環境整備は欠かせません。有線LAN環境では、LANケーブル接続できる場所でしか作業をすることができませんが、無線LANにより、従業員固定座席拘束されることなく自由場所仕事ができるようになります。

無線LAN環境のセキュリティリスクについて、WEP、WPA、WPA2、WPA3の暗号化方式を安全性の高さ順に示す棒グラフ。WEPは低い、安全性が高い順にWPA3までの暗号化方式が並ぶ

しかしながら、十分セキュリティ対策がされていない無線LANは、悪意を持った攻撃者ターゲットになり得ます。無線LANから社内ネットワーク侵入し、個人情報機密情報などを盗み出されるリスク存在します。

オフィス内の無線LANは必ずしも安全ではなく、常に脅威にさらされていることを念頭に置かなくてはなりません。オフィス内の無線LANであっても、適切セキュリティ対策が講じられていないと、オフィス外から無線LANの電波傍受されてしまうリスクがあり、ネットワーク重大セキュリティ脅威をもたらす可能性があります。

セキュリティリスクへの対策

セキュリティ脅威にさらされないためにも、無線LAN環境構築においては、以下セキュリティ対策必要です。簡単構築できる無線LAN環境ですが、注意しないと予期せぬリスク発生するおそれがあります。環境構築においては、専門的知見を持つベンダーへの相談依頼検討するべきです。

■通信の暗号化

盗聴や不正アクセスを防ぐため、通信を必ず暗号化します。暗号化方式は、暗号強度の低い方式では攻撃者に突破されてしまうリスクがあるため、WPA2などの高強度の方式を選択します。

■認証設定と見直し

強力なパスワードを使用するか、許可された端末のみがアクセスできるよう電子証明書を用いた認証を行います。パスワードによる認証を行う場合は、パスワードの変更など定期的な見直しも行うべきです。

  • ゲストWi-Fiと社内ネットワークの分離
    オフィスに訪問された方向けにゲスト用Wi-Fi環境を提供する場合でも、必ず社内ネットワークと分離して設置を行います。ゲスト用Wi-Fiから社内ネットワークへのアクセスは避けるべきです。
  • 脆弱性の確認とファームウェアのアップデート
    ネットワーク機器のファームウェアをアップデートすることにより、セキュリティの脆弱性が修正され、攻撃者によるネットワークへの侵入やデータ漏えいを未然に防ぐことができます。

4.入退館や居室の分離など、物理的な空間に関するセキュリティリスク

次は、オフィス内の物理的セキュリティリスクと、その対策である空間分離について説明します。

防災センター室の監視システムの説明図。監視カメラ、モニター、管理用PC、レコーダーといった設備と、ICカード認証やテンキーなどの制御機器が接続されている様子を示している図

4-1.オフィスの物理的なセキュリティリスク

海外拠点スマートオフィスにおいても、オフィス内の物理的空間分離非常重要です。入退館管理だけでなく、社内エリア分けや機密情報を取り扱うスペース検討する必要があります。

特にスマートオフィスにおいては、フリーアドレスなどにより誰がどの場所にいるのかが分かりにくくなり、不審者気付かれずにオフィス内に入室するリスクが高まります。

このため、オフィス物理的空間分離によるセキュリティ対策不可欠です。また、顔認証など高度技術を用いた入退館管理システム導入検討するべきでしょう。

4-2.スマートオフィスセキュリティリスクへの対策

オフィス物理的セキュリティリスクへの対策以下のとおりです。オフィス入り口の入退館管理だけでなく、内部ゾーニング (注1) 導入することや、侵入時リスクヘッジを考えておくことも必要です。

■オフィス建物入退館管理

オフィス建物内への入退館を、IDカード顔認証テンキーなどのセキュリティシステムを用いて管理します。各方法には、コストセキュリティ強度の違いがあります。例えばテンキー認証コストが低い一方で、顔認証と比べてセキュリティ強度は低いといえます。

  • オフィス内でのゾーニング
    オフィス内で特定機密情報を扱う場合には、ゾーニングを行います。例えば、個人情報を取り扱う組織では、オフィス内の一部ゾーニングするケースがあります。また、協力会社担当者ゾーニング対象となることがあります。パーテーション間仕切りを用いた空間分離を行い、補完するためにIDカードなどによる入室制御併用するとよいでしょう。
  • オフィス内の情報管理
    オフィス内に侵入された際のリスクヘッジとして、鍵付ロッカー防犯カメラシュレッダー利用などを検討します。これらのスマートオフィスセキュリティシステム利用することで、侵入者アクセスできる情報物品制限され、セキュリティ強化が図れます。
  • 注1) ゾーニングとは、オフィススペース機能用途に合わせて区分けし、併せてスペースごとに入室可能者を分けることで機密情報セキュリティ管理を行うこと。

5.オフィスに設置するIoT機器などに対するセキュリティリスク

次に、海外拠点スマートオフィス化において利用されることが多いIoT機器に対するセキュリティについて紹介します。

オフィスに設置するIoT機器のセキュリティリスクについての図。左から適切な初期設定、ネットワークの分離、機器管理の3つの対策を示す。各セクションにはアイコンと説明があり、セキュリティ対策の重要性を視覚的に表現している

5-1.IoT機器のセキュリティリスク

海外拠点スマートオフィス化において、IoT機器活用重要です。例えば、会議室利用状況把握エアコン自動制御備品在庫管理自動発注など、IoT機器活用することでさまざまな業務効率化実現できます。

しかし、これらのIoT機器インターネット接続されるため、セキュリティ対策をおろそかにすると、外部から攻撃を受けるリスクが生まれます。IoT機器活用する場合は、十分セキュリティ対策必要です。

一般的にIoT機器が扱う情報機密性は低いと見なされることがあります。例えば、会議室利用状況などの情報重要度が低いように思われるかもしれません。しかし、IoT機器セキュリティリスクには、情報漏えいだけでなく、攻撃の踏み台とされるおそれもあります。IoT機器を入り口として、社内サーバー機密情報に対する攻撃仕掛けられないためにも、IoT機器セキュリティ強化必要となります。

5-2.IoT機器におけるセキュリティリスクへの対策

IoT機器セキュリティ強化するために、以下対策実施することが重要です。機器導入設定については、専門的知識必要となる場合があるため、細心注意必要です。

■適切な初期設定

IoT機器導入する際は、適切初期設定を行います。インターネット接続する機器最小限とし、必要最小限アクセスのみ承認するなど制限を行い、セキュリティ確保します。

  • IoT機器社内ネットワーク分離
    可能であれば、IoT機器利用するネットワーク社内ネットワーク分離することが望ましいでしょう。これにより、IoT機器からの攻撃によって、社内ネットワーク侵入されることを防ぐことができます。
  • IoT機器管理
    導入したIoT機器台帳管理などを通じて把握しましょう。利用していない機器撤去するか電源を切ることで、リスクを減らすことができます。

6.リモートワークにおけるセキュリティリスク

自宅サテライトオフィスなどの働き方が一般的になる中で気を付けなければならないのが、情報漏えいです。具体的には何に気を付けるべきなのでしょうか。

こちらは、総務省テレワークセキュリティに関する実態調査 (R4年度)」(注2) より抜粋した、企業実施しているセキュリティ対策調査結果です。「マルウェア対策 (ウイルス対策)」は65.9%の企業意識して取り組んでいる一方で、「データ保護」や「教育「脅威インテリジェンス (潜在的危険脅威について情報を集め、それを整理して分析するプロセス)」といった、テレワークにおいて重要要素に関しては、まだまだ対策が進んでいない企業が少なくありません (注3)

リモートワークにおけるセキュリティリスクと対策の実施状況を示す棒グラフ。資産管理やマルウェア対策、論理的アクセス制御などの項目ごとに、十分実施している、実施しているが十分と感じる、未実施の割合を色分けして表示している

6-1.リモートワーク時のセキュリティリスク

海外拠点スマートオフィス化には自宅サテライトオフィスでのテレワークも含まれます。テレワークは、従業員満足度向上などの効果がありますが、同時セキュリティ上のリスク存在するため、注意をしなければなりません。

オフィス外の環境管理が難しく、さまざまなセキュリティリスク想定されます。カフェ空港ホテルなどの公共の場でPCをのぞき見されるリスクや、安全性が低いWi-Fi環境利用することによる情報の漏えい、ハッキングリスク、PCの紛失盗難リスクなどが、その例です。特に政治的不安定さがある地域では、上記危険性はより高まります。

6-2.リモートワークにおけるセキュリティリスクへの対策

オフィス外での勤務において実施すべきセキュリティ対策以下のとおりです。データ保護やVPNによる認証強化により、海外拠点テレワークにおけるセキュリティをさらに強化することができるでしょう。

■情報漏えい対策

IoT機器導入する際は、適切初期設定を行います。インターネット接続する機器最小限とし、必要最小限アクセスのみ承認するなど制限を行い、セキュリティ確保します。

■PCのハードディスク暗号化

PCのハードディスクそのものを暗号化することで、PCが紛失した場合でも情報が漏えいしないようにします。

■VPN接続による社内ネットワークへの安全接続

オフィス外から社内ネットワーク接続する場合は、VPNによる接続推奨されます。VPN接続使用することで情報暗号化を行い、セキュリティレベル強化できます。

7.まとめ

海外拠点スマートオフィス化において気を付けるべきセキュリティ対策焦点を当てて、具体的対策について紹介しました。スマートオフィス化においてセキュリティ確保することは、不可欠要素といえるでしょう。

しかしながら、セキュリティに関する十分知識がない場合適切対策を講じることは難しいといえます。KDDIでは、海外オフィスにおけるワンストップソリューションとして、IT基盤内装工事家具手配などのサービス提供しています。スマートオフィス化においてIT機器セキュリティに関してお困りの方は、お気軽にお問い合わせください。

専門知識を活かして、最適セキュリティ対策サポートいたします。

また以下では、はじめて海外オフィス開設移転改装をする際のポイント留意点について解説していますので、ぜひご覧ください。

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