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位置情報活用が フィールドワーカーの 働き方を変える!?
Smart Workコラム vol. 25

位置情報活用が フィールドワーカーの 働き方を変える!?

2021 11/26
不要不急の外出が控えられるコロナ禍で注目されたのが、エッセンシャルワーカーの働き方でした。 医療・福祉はもちろんのこと、物流や公共インフラ、小売・販売などさまざまな業界のエッセンシャルワーカーの方々に私たちの生活や社会基盤が支えられていることに改めて気づいた方も多いでしょう。コロナ禍のような非常事態においてもリモートワークへの移行が困難な業務があるなか、どのように効率的かつ安全な働き方を実現するかがいま課題となっています。 この課題を解決する手段の1つが、位置情報を活用した業務効率化ソリューション「DP Report@」です。外出が必須となるさまざまな業種・業界のフィールドワーカーの課題をどう解決するのか、ナビッピドットコム株式会社 システム事業開発本部 第一システム部 高橋 佑輔 様に、KDDI株式会社 ソリューション事業本部 サービス企画開発本部 クラウドサービス企画部の由上 喜人が話を聞きました。
※ 記事内の社名、部署名、役職は取材当時のものです。

営業スタッフやドライバー、保守作業員などの業務を外出先で完結

高橋 佑輔 様
ナビッピドットコム株式会社
システム事業開発本部 第一システム部

高橋 佑輔 様

由上 テレワーク推進されていますが、一方でどうしても外出せざるを得ない職種もありますよね。
物流運送業や、水道・ガス・電気などの保守メンテナンス一般企業ビジネスパーソンでも、外回営業担当ならばテレワークはできません。
とはいえ、企業はやはり、従業員効率的かつ安全に働く環境を整える責任があります。
こうした課題解決するのが、位置情報活用した「DP Report@」ということですが、どのようなサービスなのでしょうか。

高橋様 外勤業務を担う従業員業務効率化目指す、スマートフォン・タブレット用の位置情報サービスです。
ポイントは、「外出先業務完結できる」こと。日報報告書作成顧客情報登録管理メッセージ機能など、オフィスに戻らなくてもその場でほしい情報確認登録できる機能にこだわっています。
もちろん、位置情報サービスとして外回りの従業員現在地地図上確認することもできます。


由上 管理者からすると位置情報把握できると効率的反面位置情報活用したサービスというと、やはり「自分居場所把握管理される」イメージもあります。抵抗を持つ方もいらっしゃるのではと想像しますが、実際活用現場ではいかがですか?

高橋様 確かに、そういうお声をいただくこともあります。
ただ「DP Report@」は外勤担当者現在地把握管理するだけでなく、外出先業務完結することで、現場業務効率化を図るソリューションです。
位置情報把握のその先に得られるものに価値を感じていただくお客さまが多いと感じます。
実際ユーザーであるLPガス小売企業さまでは、「DP Report@」のマップ画面から効率的ルート参照して各家庭飲食店訪問することで、無駄のない営業活動展開しています。
営業報告外出先のその場で「DP Report@」から完了できるので、報告書作成のためにオフィスに戻る必要もありません。

由上 喜人
KDDI株式会社
ソリューション事業本部 サービス企画開発本部
クラウドサービス企画部部

由上 喜人
案件確度ごとに色分けして顧客をマッピング。 アプリから行った報告の内容は、自動で顧客情報に反映されます。

また、携帯電話販売する家電量販店店舗巡回するラウンダー営業担当者導入いただいた事例もあります。
導入前は、1日何店舗も回ってから最後報告書作成していたので、朝のうちに回った店舗報告に漏れが発生したり、残業時間が生じるという課題がありました。また、初めて訪問する店舗場所連絡先がすぐにわからない、管理者側店舗から「営業の方はまだですか」と問い合わせがあったときに居場所確認できないなど、さまざまな問題があったのです。


新規顧客の注意事項など、一斉共有が可能。
画像やスポット情報の添付で、よりわかりやすく簡潔に伝えることができます。

「DP Report@」導入後は、外出先店舗にいながらタイムリー報告書作成できるようになり、業務終了すればスマートフォンタブレットから退勤報告をして、そのまま直帰できるようになりました。
また、グループチャットのように使えるメッセージ機能活用し、わかりにくい店舗搬入口への経路画像付きで一斉情報共有するなど、地図情報画像ファイルを併せた活用も進んでいます。個人単位のみならず、チームとしての業務効率化にもお役立ていただいています。

由上 「人が動く」ということは、場所がわからない、遅刻発生するなどの課題発生しますからね。位置情報がわかるからこそ、現場業務改善につながる点も大いにあるということですね。


コロナ禍で見えた、位置情報活用の可能性

由上 物流運輸保守メンテナンス事業、また営業部門での導入が多いそうですが、具体的にはどのような課題が多いのでしょうか。

高橋様 管理者側のご要望として、従業員業務効率向上行動の見える化が主なニーズです。
たとえば電力会社のお客さまは、台風地震などの災害時に、現場に近いところにいる作業員稼働状況把握して、より迅速機器メンテナンス作業を進められるようにしています。それまでは管理者各作業員電話をかけ、手が空いている作業員確認してから派遣していたので、調整工数もかかりました。作業員の方にとっても作業中にたびたび電話対応をしなければならず非効率な点もありましたが、それが解消されました。


外勤者の現在地を確認することで、効率的な指示出しが可能に。
緊急対応先を検索 → 近くの作業員を確認 →
メッセージで迅速な指示だしが実現できます。

ユニーク事例では、金融機関のお客さまが「コロナ禍でテレワークに切り替えたが、機密性の高い情報を扱う業務のため、従業員就業場所として定められている場所作業しているかどうかを把握したい」と「DP Report@」を導入いただいたケースがあります。コロナ禍で、場所を問わない働き方が広がったからこそのニーズだと感じています。

こうした事例ですと、位置情報管理されている印象が強いかもしれませんが、実は「DP Report@」は、アプリ終了すれば位置情報発信されません。仮にアプリ起動したままでも、システム上で業務時間外位置情報発信しない設定もできますので、プライバシーを侵すことなく安心して業務でご活用いただけると思います。

由上 テレワーク拡大したように、コロナ禍で多くの企業では働き方が大きく変化しました。「DP Report@」の導入に対するニーズ変化をどのように感じていますか?

高橋様 完全テレワークが難しいケースももちろんありますし、エッセンシャルワーカーのようにどうしても出社して業務対応しなければならない方も多くいらっしゃるのが現状だと思います。その対策として、現場業務をいかに効率化させるかという視点で、今まで以上検討を深められているお客さまが増えているように感じます。

先にご紹介した電力会社のお客さまの例では、作業員本来業務集中できる環境がつくれれば、その先でライフライン復旧を待つ一般のお客さまにも貢献できるわけですよね。現場業務効率化そのものだけでなく、その先を見据えるお客さまも多くいらっしゃいます。
「DP Report@」を導入して直行直帰の働き方に変え、タイムカード廃止して勤怠管理を「DP Report@」で行う企業もいらっしゃいます。
位置情報がわかれば、どこで業務開始終了したかがわかるので、テレワーク完全切り替えができない企業でも、オフィスに人が集まる状態にならないように工夫できます。


課題の明確化が導入成功のポイント

由上 「DP Report@」をスムーズ導入し、使いこなしていくためのコツを教えてください。

高橋様 一気にすべてを効率化しようとすると、現場管理者側混乱するリスクがあります。まず抱えている課題の中で優先順位を付け、徐々に効率化目指すのがベストだと思います。
また、これまで紙やメール報告書業務を進めてきた場合、まず報告内容ルール化・定型化を行い、それを「DP Report@」に落とし込むことをおすすめしています。報告する内容各人でまちまちだと、管理者側がどこを見ればいいかわからずに、せっかくツール導入しても定着しないということがあります。現在報告ルール定型化しておき、少しずつ「DP Report@」に落とし込むことで、この問題回避できます。

由上 業務効率化はしたいけれど、どこに課題があるのかわからないというケースもあると思いますが、その場合はどうすればよいのでしょうか。

高橋様 当社では、導入支援サービス提供しています。お客さまの業務内容や1日の業務の流れをヒアリングして課題可能性を探りながら、類似事例参考最適な使い方をご提案します。トライアルとして「DP Report@」をお試しいただくこともできます。要件が固まれば、初期設定報告書フォーマット作成顧客情報登録当社代行できるので、システムに詳しいITの専任者がいなくても安心して導入いただけます。

由上 位置情報というとどうしても行動監視側面に目が行きがちですが、「DP Report@」をうまく業務に落とし込めば、位置情報がわかるからこその効率的外回りや外出先からの業務完結など、現場の働き方を大きく変えられる可能性がありそうですね。今日はありがとうございました。



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