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リモートアクセスとは?仕組みや接続方式からメリット、セキュリティ対策までご紹介
Smart Workコラム vol. 58

リモートアクセスとは?
仕組みや接続方式からメリット、セキュリティ対策までご紹介

2024 4/19
リモートワークが増えている現代において、リモートアクセスが注目を集めています。
リモートアクセスは社外から社内のネットワーク環境やパソコンに安全に接続できるようにする技術で、リモートワークを行ううえで欠かせません。
この記事ではリモートアクセスについて、概要や接続方式、導入のメリット、注意点などを解説します。

リモートアクセスとは?

リモートアクセスとは、ネットワーク利用して離れた場所にあるパソコンアクセスし、遠隔操作する方法総称です。
パソコン関連機器だけではなく、社内イントラネット (内部ネットワーク) などの社内システムアクセスすることを指す場合もあります。

代表的リモートアクセスの例としては、自宅外出先などの社外からオフィスにあるパソコン操作したり、社内システムアクセスしたりすることが挙げられます。

リモートアクセス導入することでデータの持ち出しが不要になり、外出先から社内システムアクセスして仕事ができるようになります。近年の働き方の多様化にともない、リモートアクセス注目されています。

1.リモートアクセスの接続方式

リモートアクセス接続方式複数あります。
ここからは、リモートアクセス接続方式について解説し、各方法メリット注意点をご紹介します。


1.1 VPN接続

VPNとは「Virtual Private Network」を省略した略語であり、「仮想専用通信網」「仮想プライベートネットワーク」とも呼ばれています。このVPNを利用してインターネット接続する方式がVPN接続です。

VPN接続では、暗号化された仮想ネットワーク構築することで社外から社内システムアクセスします。
構築した仮想ネットワークへは特定の人しか接続できないため、盗聴や改ざんといったリスク軽減できるのがメリットです。

ただし、利用するVPNサーバー脆弱場合は、通常ネットワーク同様盗聴や改ざんなどのリスクがあるため注意しなければなりません。

また、利用するネットワークによっては、通信混在している際に速度低下するおそれがあります。
業務支障をきたすことがないよう、利用する回線通信速度自社にあっているか確認しましょう。

VPN導入メリット具体的接続方法については、こちらの記事解説していますのでぜひご覧ください。


1.2 API接続

APIとは「Application Programming Interface」を省略した略語で、アプリケーションソフトウェア連携させることで機能拡張させる仕組みのことを指します。

API接続利用したリモートアクセスは、クラウドサーバー上ですでに公開されているアプリケーションソフトウェア利用して社内システム直接アクセスします。

API接続通信回線影響を受けないため、操作性に優れている点がメリットです。
一方クラウドサーバー利用しているため、サーバー障害などが発生した場合には利用ができなくなるというデメリットもあります。


1.3 リモートデスクトップ

リモートデスクトップとは、手元にあるパソコン (クライアント端末) を使い、離れた場所にあるパソコン (ホスト端末) のデスクトップインターネット経由遠隔操作することです。

リモートデスクトップでは手元にあるパソコン関係なく、遠隔操作するパソコンインストールされたソフトウェアなどをそのまま利用できます。
例えば自宅にあるパソコンから会社にあるパソコンデスクトップ遠隔操作することで、自宅でもオフィスと同じ環境作業をすることができるのがメリットです。
場合によってはパソコンだけではなく、スマートフォンタブレット端末利用して遠隔操作することも可能です。

また、リモートデスクトップによって作成したデータなどは、遠隔操作されているパソコン保存されます。
情報漏えいのリスクを抑えられる点も大きなメリットといえるでしょう。

ただし、リモートデスクトップ利用するには遠隔操作されるパソコンインターネット接続されている必要があり、利用中は常に電源を入れておかなければなりません。光熱費負担が増える可能性がある点には注意必要です。

加えて、インターネット回線速度次第ではパフォーマンス低下することもあります。データファイル更新を行うにあたって、十分通信速度確認することを推奨します。

リモートデスクトップについては、こちらの記事で詳しく解説していますのでご覧ください。


1.4 セキュアブラウザ

セキュアブラウザとは、通常よりもセキュリティ面の機能強化されたWebブラウザのことです。不正アクセス情報漏えいの対策有効です。

代表的機能としては、端末ログアウト・シャットダウンすることでデータ削除される機能や、Webサイトへのアクセス制限機能などが挙げられます。

ファイルアップロード・ダウンロード制限などの機能もあり、セキュリティ強化観点から、リモートワーク導入する多くの企業利用されています。

ただし、業務上必要なWebサイトであっても場合によっては正常閲覧できない可能性があるため、かえって業務効率低下させてしまったということがないように注意しましょう。


1.5 仮想デスクトップ (VDI)

VDIとは「Virtual Desktop Initiative/Virtual Desktop Infrastructure」の略語であり、デスクトップ環境拡張する機能・ソフトウェアや、拡張されたデスクトップ自体のことを指します。

リモートワークを行う際は、各社員手元端末からあらかじめ用意されたサーバー上の仮想デスクトップ環境に、インターネット経由してアクセスします。これにより社外からでも会社にいるときと同じデスクトップ環境利用して作業をすることが可能です。

前述したリモートデスクトップと異なるのは、全員が同じデスクトップ利用するのではなく、利用者ごとに構築された仮想環境利用する点です。社員各自カスタマイズができるので、自由度が高く業務効率向上期待できます。
ただし、個人カスタマイズ柔軟性が高い分、リモートデスクトップに比べて導入コストは高くなるため自社に合ったサービス選定しましょう。

また、端末データを残さずに利用できるという点では前述した「セキュアブラウザ」と共通していますが、両者作業場所が異なります。
仮想デスクトップは、VDIサーバー上に用意された作業場所利用しますが、セキュアブラウザは、端末上展開された作業場所利用します。


1.6 DaaS

DaaSとは「Desktop as a Service」を省略した略語であり、クラウドサービス一種です。
デスクトップ環境クラウド上に構築して、自宅外出先からでもアクセス可能にするサービスです。

前述した仮想デスクトップ (VDI) とは、自社データセンター設置しているサーバーデスクトップ環境構築するのに対して、DaaSはクラウド利用するという点に違いがあります。

DaaSはクラウド上に環境構築することから、人数増減に応じた拡張もしやすく、インフラ構築などが不要なため、導入時間がかからない点がメリットです。また、導入時初期費用比較的安価に抑えることができます。

一方クラウド障害発生した際には利用ができなくなる点や、セキュリティ面は提供元依存するといった点に注意必要です。

DaaSの主要製品導入ポイントはこちらの記事解説していますのでぜひご覧ください。

2.リモートアクセスのメリット

ここではリモートアクセスメリットについて解説します。


2.1 場所や時間にとらわれず業務を行える

リモートアクセス一番メリットは、社外にいても社内システム利用できるためリモートワーク可能になり、多様な働き方の実現につながることです。

結果として場所時間にとらわれずに業務を行うことができ、業務効率向上にもつながります。


2.2 情報漏えいのリスクを抑えられる

自宅外出先などへデータ保存されたパソコンを持ち出すことは、紛失盗難リスクを孕みます。
外部情報が漏えいするおそれもあり、場合によっては重大問題発展する危険性もあります。

その点、リモートアクセス利用すれば機密情報を持ち出す必要がなくなるため、データ紛失盗難リスクを減らすことができ、情報漏えいを防止できます。


2.3 コストを削減できる

社員業務従事するためにかかる会社までの移動コストや、社内環境を整えるための固定費などは、会社負担するケースがほとんどです。

リモートアクセスによるリモートワーク可能になれば、社員は必ずしも出社する必要がなくなります。
移動コスト固定費削減につながり、長い目で見ればコスト最適化に大きく貢献するといえるでしょう。


2.4 BCP対策になる

BCPとは「Business Continuity Plan」を省略した略語で、日本語では「事業継続計画」を意味します。

事業継続計画とは、企業自然災害大火災テロパンデミックなどの緊急事態遭遇した際に、事業資産損害をできる限り減らし、かつ事業継続早期復旧を叶えるための方法手段などをあらかじめ決めておく計画のことです。

リモートアクセスはこのBCP対策の一つになります。例えば、新型コロナウイルス感染症拡大などの緊急事態によって出社が難しい状況に陥った際も、社員自宅から社内システムアクセスして業務継続することができます。

こうした緊急事態今後も起こることを念頭に置いて、リモートアクセスによるBCP対策を行いましょう。

3.リモートアクセス時のセキュリティ対策

情報漏えいリスク低減コスト削減、BCP対策などさまざまなメリットがあるリモートアクセスですが、
セキュリティ面で注意したいこともいくつかあります。

以下では、リモートアクセス注意したいセキュリティ対策について解説します。


3.1 不正アクセス対策

リモートアクセスメリットとして情報漏えいリスク低減を挙げましたが、セキュリティ対策適切に施されていない場合、かえって情報漏えいのリスクが高まる危険性があります。

具体的には、攻撃者手当たり次第ログインを繰り返す、「ブルートフォース攻撃」などによって社内システム不正アクセスされてしまうと、機密情報顧客情報などを盗まれてしまいます。

また、なりすましやデータの改ざんが行われるかもしれません。

さらに、不正アクセスがきっかけとなりマルウェア感染するおそれもあります。

こうしたトラブルは、セキュリティ対策十分ではない場合に起こりやすく、例えば、公共のWi-Fiを利用して社内システムアクセスするなどによって不正アクセス危険性が高まります。

不正アクセスによるトラブルを防ぐためには、リモートアクセス導入したからといって安心せず、通信環境安全かどうかを確認して、セキュリティ対策徹底しましょう。


3.2 ログイン情報の漏えい対策

前述したような不正アクセスが起こる原因の一つに、ログイン情報の漏えいがあります。

例えば名前生年月日といった個人情報に基づいたID、パスワード第三者から推測されやすい傾向にあります。
こうしたリスクを避けるためにも、まずは推測されにくいID、パスワード設定することが大切です。

また、パスワード定期的変更したり、異常検知したらアラートを出すような監視ツール導入することも不正アクセス対策につながります。
その他、第三者に見られる可能性がある環境下ログイン情報入力することでログイン情報の漏えいにつながる可能性もあります。

セキュリティ対策に関する知識理解には個人差があるため、会社としてIDやパスワード管理をはじめとした従業員への情報セキュリティ教育を行っていくこともセキュリティ対策において重要ポイントです。

4.まとめ

ここまで、リモートアクセス概要接続方法種類導入メリット注意点などを解説しました。

リモートアクセスは、正しく活用することでセキュリティ性の高い安全リモートワーク実現し、業務効率向上につながります。

リモートアクセス導入検討しているが、できれば初期費用は抑えたい」、「セキュア接続環境社外から社内PCへアクセスしたい」という方は、KDDIの「KDDI Flex Remote Access」や「CPA」を導入してみてはいかがでしょうか?

詳しくはこちらをご覧ください。

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