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API連携とは?基本用語や仕組みをわかりやすく解説

API連携とは?基本用語や仕組みをわかりやすく解説

2025 9/5
API連携とは、異なるソフトウェアやアプリケーション間で、機能やデータを共有するための仕組みです。この記事では、API連携の仕組みや、連携するメリットを具体的に紹介します。

※ 記事制作時の情報です。

1.APIとは、機能やデータをつなぐ接点

APIとは「Application Programming Interface」の略で、ソフトウェアアプリケーション、OSなどが持つ機能データ一部を、外部のほかのソフトウェアアプリケーションから利用できるようにするためのインターフェース (接点) のことです。

APIを利用することで、アプリケーション機能拡張や、複数サービスを組み合わせた便利仕組みの実現可能になり、ビジネス現場でも幅広活用されています。

APIとインターフェースを表すイメージ画像

2.APIの仕組み

API連携は、クライアントサーバーに「リクエスト」を送り、サーバーがその要求に基づいて「レスポンス」を返すことで実現されます。このやり取りにより、システム間の通信データ連携が行われます。多くのAPIでは、セキュリティ確保のために認証 (APIキーアクセストークン) や通信暗号化 (HTTPS) が導入されています。

開発者はAPIの仕様に従ってプログラム作成し、ほかのシステムサービス連携します。APIは、異なるシステム機能を組み合わせて新たなサービスを生み出すための重要要素です。

3.API連携をするメリットとは

API連携メリットとして、業務効率化コスト削減が挙げられます。ここからは、代表的メリット具体例と併せて紹介します。


3-1.システム開発コストの抑制

新しいシステムアプリケーションなどを開発する際に、既存機能提供するAPIを利用することで、開発にかかるコスト大幅削減できます。

例えば、地図表示機能必要アプリケーション開発において、地図サービスのAPIを利用すれば、自社地図機能ゼロから開発する必要がなくなり、開発期間とそれに伴うコスト削減できます。


3-2.高いセキュリティレベルの担保

APIを利用することは、セキュリティ強化に大いに寄与します。特にユーザー認証クレジット決済などの重要機能では、高いセキュリティレベルを持つ外部サービスのAPIを利用することが非常効果的です。例えば、クレジット決済処理をAPI連携実行可能状態にすることで、自社複雑決済システム構築運用する際の手間コスト大幅削減されます。

自社システムでこれらのセキュリティ対策を全て実装しようとすると、多大専門知識リソース必要になるため、求められるセキュリティ基準に応じて外部サービスのAPIを活用するとよいでしょう。


3-3.利便性の向上

API連携は、ユーザー利便性大幅向上させるための有効手段です。その例として、多くのウェブサービス採用されているソーシャルログイン機能が挙げられます。これは、ユーザー既存作成したSNSアカウントなどの登録情報を使って、新しいサービス登録・ログインできる機能です。

新規サービス利用する際に必要となる氏名メールアドレスなどの入力省略することで、ユーザー利便性向上だけでなく、ユーザーが使い慣れたログイン方法提供することで新規ユーザー獲得障壁を低くするというメリットがあります。

API連携を用いてスマホアプリのログインをするビジネスウーマン

4.APIを利用する際の注意点

API活用メリットをここまでご紹介してきましたが、外部システムアプリケーション間でデータ連携するため、利用に関する注意点がいくつかあります。


4-1.APIの仕様変更や提供停止

API連携を行う際の大きなリスクとして、APIの仕様変更提供停止が挙げられます。提供元企業を取り巻く情勢法規制変化対応するため、定期的仕様変更発生します。その際に自社サービス影響を受ける可能性があることを理解しておく必要があります。

また、メンテナンス停電などで提供元サービス一時停止する時間帯には、自社サービス影響を受けるため、これらのリスク十分考慮することが重要です。


4-2.APIキーの取り扱い

次に、APIキー (注1)シークレットキーといった認証情報管理についてです。これらは非常重要であり、ログインIDやパスワード相当するため、厳重管理が求められます。

APIキーには通常、APIの利用権限付与されているため、漏えいした場合データ不正取得セキュリティ侵害につながるおそれがあります。このため、キー安全保管不必要場所での使用を避けることが必要です。

  • 注1) APIキーとは、アクセスキーとシークレットキーのペアのこと。
APIキーなどの認証情報を可視化したイメージ画像

4-3.APIの利用料金の発生条件

APIを利用する際には、料金体系理解しておくことが重要です。従量課金制利用している場合サービス利用者数急増するなどして想定以上のAPI利用発生した際に、予期せぬ高額利用料金発生することがあります。APIを開発時に組み込む際には、機能面だけでなく料金面にも留意するようにしましょう。


4-4.APIのリクエスト上限

APIでは、短時間での過剰リクエストを防ぐために、リクエスト回数上限が設けられているケースもあります。この上限を超えると、一定時間APIが利用できなくなるなどの制限がかかるため、APIの利用状況監視し、上限に達しないように適切管理する必要があります。

特に、複数システムから同じAPIを利用している場合は、個別システムでは上限に達していなくとも全体では超過してしまうケースもあるので、利用者数増減にあわせて適切契約プラン見直すようにしましょう。

5.セキュアな環境構築ならKDDIへ

APIの仕組みや、クレジット決済ソーシャルログインなどAPI連携メリットをここまで解説してきました。一方で、API連携を行う際は自社ネットワークだけでなく外部環境とのデータ連携必要となるため、セキュアネットワーク環境構築大切です。

KDDIでは、法人のお客さま向けに、セキュア安定したネットワークサービス提供しております。クラウドサービスとの連携や、複数拠点間でのセキュアデータ通信など、ネットワーク構築時に求められるさまざまな要件にも柔軟対応可能です。ネットワーク環境構築見直しはKDDIにお任せください。

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