「つなぐチカラ」をよりシンカさせ、あらゆる社会課題に立ち向かう。
多数の次世代型低軌道衛星により高速・低遅延通信を提供します。
KDDIは『つなぐチカラ』でビジネス、ライフスタイル、社会をアップデートします。
場所にとらわれずつながるソリューションを、デバイスからセキュリティまで支援します。
KDDIは、グローバルビジネスの成長をお客さまと共に実現します。
CO2排出量の可視化から削減まで、一貫してカーボンニュートラル実現を支援します。
中小規模の事業者向けに特化したスマートフォンのご利用方法のご案内です。
中小規模事業者のやりたいことや変えたいことを、モバイルとクラウドの技術を用いてサポートします。
※ 記事制作時の情報です。
APIとは「Application Programming Interface」の略で、ソフトウェアやアプリケーション、OSなどが持つ機能やデータの一部を、外部のほかのソフトウェアやアプリケーションから利用できるようにするためのインターフェース (接点) のことです。
APIを利用することで、アプリケーションの機能拡張や、複数のサービスを組み合わせた便利な仕組みの実現が可能になり、ビジネスの現場でも幅広く活用されています。
API連携は、クライアントがサーバーに「リクエスト」を送り、サーバーがその要求に基づいて「レスポンス」を返すことで実現されます。このやり取りにより、システム間の通信とデータ連携が行われます。多くのAPIでは、セキュリティ確保のために認証 (APIキーやアクセストークン) や通信の暗号化 (HTTPS) が導入されています。
開発者はAPIの仕様に従ってプログラムを作成し、ほかのシステムやサービスと連携します。APIは、異なるシステムの機能を組み合わせて新たなサービスを生み出すための重要な要素です。
API連携のメリットとして、業務効率化やコスト削減が挙げられます。ここからは、代表的なメリットを具体例と併せて紹介します。
新しいシステムやアプリケーションなどを開発する際に、既存の機能を提供するAPIを利用することで、開発にかかるコストを大幅に削減できます。
例えば、地図表示機能が必要なアプリケーション開発において、地図サービスのAPIを利用すれば、自社で地図機能をゼロから開発する必要がなくなり、開発期間とそれに伴うコストを削減できます。
APIを利用することは、セキュリティの強化に大いに寄与します。特にユーザー認証やクレジット決済などの重要な機能では、高いセキュリティレベルを持つ外部サービスのAPIを利用することが非常に効果的です。例えば、クレジット決済の処理をAPI連携で実行可能な状態にすることで、自社で複雑な決済システムを構築・運用する際の手間やコストが大幅に削減されます。
自社システムでこれらのセキュリティ対策を全て実装しようとすると、多大な専門知識やリソースが必要になるため、求められるセキュリティ基準に応じて外部サービスのAPIを活用するとよいでしょう。
API連携は、ユーザーの利便性を大幅に向上させるための有効な手段です。その例として、多くのウェブサービスで採用されているソーシャルログイン機能が挙げられます。これは、ユーザーが既存で作成したSNSアカウントなどの登録情報を使って、新しいサービスに登録・ログインできる機能です。
新規サービスを利用する際に必要となる氏名やメールアドレスなどの入力を省略することで、ユーザーの利便性向上だけでなく、ユーザーが使い慣れたログイン方法を提供することで新規ユーザー獲得の障壁を低くするというメリットがあります。
API活用のメリットをここまでご紹介してきましたが、外部のシステムやアプリケーション間でデータを連携するため、利用に関する注意点がいくつかあります。
API連携を行う際の大きなリスクとして、APIの仕様変更や提供停止が挙げられます。提供元企業を取り巻く情勢や法規制の変化に対応するため、定期的に仕様変更が発生します。その際に自社サービスが影響を受ける可能性があることを理解しておく必要があります。
また、メンテナンスや停電などで提供元のサービスが一時停止する時間帯には、自社サービスも影響を受けるため、これらのリスクを十分に考慮することが重要です。
次に、APIキー (注1) やシークレットキーといった認証情報の管理についてです。これらは非常に重要であり、ログインIDやパスワードに相当するため、厳重な管理が求められます。
APIキーには通常、APIの利用権限が付与されているため、漏えいした場合、データの不正取得やセキュリティ侵害につながるおそれがあります。このため、キーを安全に保管し不必要な場所での使用を避けることが必要です。
APIを利用する際には、料金体系を理解しておくことが重要です。従量課金制で利用している場合、サービス利用者数が急増するなどして想定以上のAPI利用が発生した際に、予期せぬ高額な利用料金が発生することがあります。APIを開発時に組み込む際には、機能面だけでなく料金面にも留意するようにしましょう。
APIでは、短時間での過剰なリクエストを防ぐために、リクエスト回数に上限が設けられているケースもあります。この上限を超えると、一定時間APIが利用できなくなるなどの制限がかかるため、APIの利用状況を監視し、上限に達しないように適切に管理する必要があります。
特に、複数のシステムから同じAPIを利用している場合は、個別のシステムでは上限に達していなくとも全体では超過してしまうケースもあるので、利用者数の増減にあわせて適切な契約やプランに見直すようにしましょう。
APIの仕組みや、クレジット決済、ソーシャルログインなどAPI連携のメリットをここまで解説してきました。一方で、API連携を行う際は自社のネットワークだけでなく外部環境とのデータ連携が必要となるため、セキュアなネットワーク環境の構築も大切です。
KDDIでは、法人のお客さま向けに、セキュアで安定したネットワークサービスを提供しております。クラウドサービスとの連携や、複数の拠点間でのセキュアなデータ通信など、ネットワーク構築時に求められるさまざまな要件にも柔軟に対応が可能です。ネットワーク環境の構築や見直しはKDDIにお任せください。