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IPアドレスとは?概要と利用範囲や接続方式による違いをご紹介

IPアドレスとは?
概要と利用範囲や接続方式による違いをご紹介

2025 9/5
普段、インターネットを活用する上でなんとなく耳にしたことがある「IPアドレス」。一方で、IPアドレスの必要性や来歴を、意外と知らない方は多いのではないでしょうか。そのような方に向けてこの記事では、IPアドレスの基本的な仕組みや利用範囲や接続方式による違いをご紹介します。

※ 記事制作時の情報です。

1.IPアドレスとは、ネットワーク上の住所?

IPアドレスとは、インターネット上で通信を行うために、ネットワーク上の個々の機器に割り当てられる「住所」のようなものです。例えば、「192.168.0.1」のようにピリオド区切られた数字羅列表現されます。この数字によって、ネットワーク上で相手識別し、正確データを届けられる仕組みです。

手紙を出す際に宛先住所必要になるのと同様に、インターネット上での通信においても相手のIPアドレス指定する必要があり、インターネット上の通信においてIPアドレス重要役割を果たします。

ネットワーク上の住所 (IPアドレス) のイメージ画像

2.利用範囲によるIPアドレスの違いとは?

IPアドレスは、使用される範囲によって主に「グローバルIPアドレス」と「プライベートIPアドレス (ローカルIPアドレス) 」の2種類に分けられます。それぞれのIPアドレスには異なる役割があり、インターネット通信において重要機能を果たしています。

ここでは、これら2つのIPアドレス種類について詳しく解説し、それぞれの特徴と使われ方をご紹介します。IPアドレス種類理解することは、ネットワーク仕組みを把握する上で非常重要です。

グローバルIPアドレス プライベートIPアドレス
定義 インターネット上で唯一無二のアドレス 限定されたネットワーク内で使用されるアドレス
接続環境 インターネットに直接接続される インターネット上には接続されず、内部ネットワークにのみ存在
割当方法 ISPから提供 DHCPサーバーや手動設定で割り当て
外部アクセス 外部インターネットから直接アクセスが可能 外部インターネットへのアクセスにはNATを経由する必要がある
アドレスの重複 唯一無二のアドレスのため、発生しない 異なるネットワークで同じアドレスを使うため、発生する

2-1.グローバルIPアドレスとは

グローバルIPアドレスは、インターネット上でただ一つ存在する、インターネット直接接続された機器に割り当てられるIPアドレスです。主にインターネットサービスプロバイダー (ISP) から提供され、Webサイト閲覧メール送受信など、私たちが普段インターネット利用する際に使われます。グローバルIPアドレスは、インターネット接続するルーターなどの機器に割り当てられることが一般的です。

グローバルIPアドレス用途幅広く、Webサーバー・メールサーバー公開や、外部から社内ネットワークアクセスするVPN接続クラウドサービス利用する際にも使用されます。割当方法によって動的IPアドレス固定IPアドレスに分かれている点が特徴です。

■ 動的IPアドレスとは

動的IPアドレスは、インターネット接続する際にプロバイダーから一時的に与えられるIPアドレスです。このアドレスは、接続するたびに変更されるのが特徴で、オフィス内のPCやスマートフォンインターネット接続する際には、動的IPアドレス自動的に割り当てられることが一般的です。その理由として、多数デバイスネットワーク接続される企業環境では、各デバイス固定のIPアドレスを割り当てるのは効率的ではない点が挙げられます。

例えば、1つのオフィスに50台以上のPCやスマートフォンがある場合、それぞれに固定のIPアドレス設定することは非常管理煩雑となり、時間コストがかかります。そのため、動的IPアドレスを用いてIPアドレス自動で割り当てることで不要管理負担軽減し、コストを抑えられるという利点があります。

■ 固定IPアドレスとは

固定IPアドレスは、インターネット接続する際に常に同じIPアドレスが割り当てられる仕組みです。動的IPアドレスとは異なり、接続するたびにアドレスが変わることがありません。この特性から、特定サーバーネットワーク機器へのアクセスにおいて、安定性が求められるビジネスシーンで広く利用されています。

例えば、個人情報社外秘情報を取り扱うシステムへの接続に際して、特定のIPアドレスからのみアクセス許可するセキュリティ設定を行うことで、不正アクセス防止にも役立ちます。セキュリティ管理者などから求められたセキュリティ基準に応じて、動的IPアドレスと使い分けを行うようにしましょう。


2-2.プライベートIPアドレス (ローカルIPアドレス) とは

プライベートIPアドレスが付与された家庭用PCのイメージ画像

プライベートIPアドレス (ローカルIPアドレス) は、家庭企業内といった限定されたネットワーク内で使用されるIPアドレスです。これらのアドレスインターネット上に直接接続されることはなく、異なるネットワークでは同じIPアドレスを使うことができる点が特徴です。

プライベートIPアドレスを持つ機器インターネット接続する際には、NAT (Network Address Translation:ネットワークアドレス変換) という技術使用し、ルーターグローバルIPアドレス変換されます。これにより、数に限りのあるグローバルIPアドレス複数機器共有しながら同時インターネット利用できます。

また、プライベートIPアドレスには、いくつかのビジネス上のメリットがあります。第一に、コスト削減が挙げられます。企業必要グローバルIPアドレスの数を減らせるため、ISPへの支払いが軽減されます。次に、プライベートIPアドレス外部からの直接アクセスを許さないため、不正アクセスリスク低減し、重要情報をより安全保護できる環境が整います。さらには、DHCP (注1)使用することで、IPアドレス自動割当可能となり、ネットワーク管理効率化も図れます。

一方で、プライベートIPアドレスにはデメリット存在します。異なるネットワークで同じアドレス利用しているためIPアドレス重複する可能性があり、これが通信混乱を引き起こす原因となることがあります。また、NATを経由してインターネットアクセスするため、特定機器間での直接的通信制限されることも懸念されます。加えて、大量デバイス同時接続する場合には、パフォーマンス影響を与えることもあるため、注意必要です。

  • 注1) DHCP (Dynamic Host Configuration Protocol) とは、LAN上の端末が起動するたび、IPアドレスなどのネットワーク利用に必要な設定情報を、各端末に自動的に割り当てる機能のことである。

3.IPアドレスの接続方式による違いとは

IPアドレス接続方式には、主にIPv4とIPv6の二つのバージョンがあります。現在インターネットで広く利用されているのはIPv4ですが、IPアドレス枯渇問題対応するためにIPv6への移行が進められています。


3-1.IPv4

IPv4は、現在広利用されているインターネットプロトコルバージョンです。IPアドレスは32ビット数値表現され、約43億個アドレスを割り当てることができます。これは、例えば「192.168.0.1」のように8ビットごとにピリオド区切られた4つの数字の組で表記されるのが一般的です。

しかし、インターネット爆発的普及に伴い、IPv4アドレス枯渇危機に瀕しています。このアドレス枯渇問題対応するため、さまざまな対策が講じられていますが、根本的解決策としてIPv6への移行が進められています。IPv4には、アドレスクラス分け (クラスA、B、Cなど) が存在し、ネットワーク規模に応じて使い分けられていました。


3-2.IPv6

IPv6は、IPv4の後継として開発されたインターネットプロトコルの新しいバージョンです。IPv4のアドレス枯渇問題解決するために導入されました。IPv6のアドレスは128ビット数値表現されるため、その数は約340澗 (かん) 個 (1澗は1兆×1兆×1兆) と、実質的無限に近い数のアドレスを割り当てることが可能です。これにより、将来にわたってインターネット接続されるあらゆる機器にIPアドレスを割り当てられるようになります。

IPv6のアドレスは、例えば「2001:0db8:85a3:0000:0000:8a2e:0370:7334」のように16ビットごとにコロン区切られた8つのブロック表記されるのが一般的です。IPv6への移行は徐々に進められていますが、IPv4との互換性がないため、両方プロトコル対応したネットワーク環境整備必要となります。

4.IPアドレスを確認する方法

ここまではIPアドレス利用範囲接続方式による違いを解説してきましたが、実際現在使用しているIPアドレス具体的確認したい方に向けて、グローバルIPアドレスプライベートIPアドレス、それぞれの確認方法についてご紹介します。


4-1.グローバルIPアドレスの確認方法

グローバルIPアドレスは、Webサービス手軽確認できますが、信頼性重視するため、コマンドラインでの確認をおすすめします。

PCやスマートフォン向けのアプリもありますが、WindowsではコマンドプロンプトやPowerShellで「nslookup」を実行、Macではターミナル同様コマンドを使うことでグローバルIPアドレス確認できます。ネットワーク問題発生した際には、正しいIPアドレス確認トラブルシューティング役立ちます。


4-2.ローカルIPアドレスの確認方法

ローカルIPアドレス確認方法複数あります。

Windowsでは、スタートメニューから「コマンドプロンプト」を開き、「ipconfig」と入力することで確認できます。もしくは、「設定」から「ネットワークインターネット」を選択し、現在ネットワーク詳細情報でも確認可能です。

Macでは、「Appleメニュー」から「システム設定」を開き、「ネットワーク」を選択すると接続中ネットワークのIPアドレス確認できます。また、ターミナルを使って「ifconfig」と入力する方法や、「ipconfig getifaddr en0」 (Wi-Fi) 「en1」 (Ethernet) を使用することでもIPアドレス表示できます。

スマートフォン場合、iOSやAndroidの設定アプリで「Wi-Fi」に進み、接続中ネットワーク名をタップするとIPアドレス表示されます。

この確認方法はOSのバージョン機種によって異なる場合があります。

PCのIPアドレスを確認する女性

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今やビジネスに欠かせないインターネットですが、IPアドレスのように意外と知らない用語仕組みがあるかと思います。通常時はこういった知識がなくとも問題ないですが、トラブル発生した場合、その知識役立つことがあります。一方で、こういった仕組みなどを理解した担当者社内にいないという企業も多いのではないでしょうか。

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