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「プロンプト」 とは、ChatGPTなど生成AIの利用時に必要な「指示文」のことを指します。生成AIが出力する生成物は、プロンプトによって大きく質に差がでるものです。例えば「旅行プランを考えて」という抽象的な入力をするのと、「3泊4日で京都、60代夫婦向けの旅行プランを考えて」と具体的に入力するのとでは、生成物の内容は大きく変わります。
つまりプロンプトは、生成AIとの会話をコントロールするスイッチなのです。求める生成物を効率よく得るためにも、基本的な書き方や知識を身につけることをおすすめします。プロンプトの作成力向上が、業務の効率化に大きく貢献するでしょう。
まずはプロンプトの基本的な書き方を、初心者の方にもわかりやすく、3つのステップで解説します。
まずは、ChatGPTなどの生成AIを使って何をしたいのかを明確にします。メールや資料、レシピの作成といった目的を設定し、完成像をできるだけ具体的にイメージしておくことが大切です。
次に、生成AIにどのような内容を依頼するのか、意図が伝わるようにプロンプトを作成します。例えば「社内の若手向けに、社内ルールを周知するメールを書いて」といった内容です。「誰が」「何を」「どうしたいのか」を明確に記載すれば、生成AIに対して意図が伝わりやすいプロンプトを作成できます。
生成物を見て内容が不足していると感じる場合や、質が足りないと感じた場合は、プロンプトに前提条件を追加します。文章作成を依頼する場合は、文体やトーン、長さや形式 (ビジネス文書・箇条書き) などの情報を追加すると、求める生成物を得やすくなります。誰に向けた文書であるかを加えることで、より精度の高い文章作成も可能です。
同じChatGPTなどの生成AIを使っていても、うまく使える人と使えない人とがいますが、その違いは「プロンプト (指示文) の質」にあります。AIは“言われたとおりにしか動かない”という基本を押さえ、うまく使えない場合は、自身のプロンプトの書き方を見直すことが良策です。
プロンプト (指示文) の質とは、「丁寧で具体的な指示」を意味しています。例えば請求書作成を指示するときに、「請求書を作って」というプロンプトだけでは不十分です。作成の目的や求める出力の形式、トーン、制作の条件などを明確に加えて指示することで、望む生成物を得ることができます。
また、「AIが変な出力をした」と感じることもありますが、その原因のほとんどはプロンプトの曖昧さにあります。文脈が不明瞭な単語だけで構成されたプロンプトでは、AIが意図を誤解してしまうのも当然です。AIをうまく活用できないと感じたときは、まずは自身のプロンプトが曖昧でないか見直してみることが重要です。
さらに、指示を箇条書き形式にするだけで、AIの精度は格段に向上します。例えば
など、読者や目的を明確に示すことが効果的です。このようなちょっとした工夫をするだけでも、AIが生成する内容は、より実用的で質の高いものになります。
生成AIの活用時によくある、プロンプトの書き方の失敗例と改善例は以下のとおりです。
NG例 | なぜダメなのか | 改善するなら |
---|---|---|
「SNS投稿を考えて」 | 目的・媒体・雰囲気が曖昧 | 「Instagram用に、20代女性向け、おしゃれカフェ紹介用の投稿案を作成して」 |
「企画書を作って」 | 構成や分量がわからない | 「イベント企画書のたたき台を、 A4 サイズ1P見出し付きで作成して」 |
最後に、初心者の方でもすぐに使える、プロンプトのテンプレートをご紹介します。
ビジネスメール用 | 以下の内容で、社内向けの丁寧なメール文を作ってください。 【要素】目的:定例会議の延期/相手:営業部の社員/日時:5月10日→5月17日 |
---|---|
企画提案書のたたき台 | 新規事業の企画書のたたき台を作ってください。 【テーマ】高齢者向けオンラインフィットネス 【構成】背景→課題→解決策→予算 |
ブログ記事の草案 | 以下の内容で、ブログ記事の草案を作ってください。 【対象読者】中小企業の経営者 【テーマ】テレワークの落とし穴と対策 【形式】見出し+本文のセット/読みやすい文体で |
生成AIの業務活用アイデア | 以下の内容で、生成AIを業務で活用するアイデアを作ってください。 【目的】社内業務を効率化したい 【業種】会計事務所 【求めるアウトプット】生成AIを活用する業務例を5つ簡潔に |
生成AIの活用に必要なプロンプト力は、使えば使うほど伸びるものです。初心者の方ならまずは基本を押さえたうえで、まずは積極的に使うことが大切だといえます。そして生成物の質がイマイチだと感じる場合は、プロンプトの書き方の改善が必須です。テンプレをうまく活用し、「AIにどう動いてほしいか」を明確に伝えるコツを少しずつ掴んでいきましょう。
KDDIでは業務改善のためのAI活用に関する相談も、随時受け付けております。「生成AIって何ができるの?」という基本的なご質問から高度な活用方法まで、レベルを問わず幅広い対応が可能です。
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