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AR・VR・XRとは?それぞれの特徴や仕組みを解説します
Smart Workコラム vol. 51

AR・VR・XRとは?
それぞれの特徴や仕組みを解説します

2024 4/4
近年は、ビジネスシーンでもAR・VR・XRなどの用語を耳にする機会が増えました。ARは現実に仮想をプラスする技術、VRは仮想空間に入り込むようにして楽しむ技術、XRはARやVRの総称で、現実世界と仮想世界の組み合わせにより新たな体験を生み出す技術全般を意味します。しかし、それぞれ利用シーンに向き不向きがあるため、導入するにあたっては違いを理解しておくことが大切です。この記事では、AR・VR・XRの特徴や仕組み、注目されている背景、具体的な活用事例などをご紹介します。

XRとは

XR (エックスアール) とは、「クロスリアリティ (Cross Reality)」もしくは「エクステンデッドリアリティ (Extended Reality)」の略称であり、現実世界仮想世界の組み合わせにより新たな体験を生み出す技術全般のことです。具体的には、AR (拡張現実)、VR (仮想現実)、
MR (複合現実) といった技術総称にあたります。

近年は、高性能ハードウェア開発画像処理技術進化により、ARなのかVRなのか、その境目があいまいな技術登場してきました。
そこで、現実世界仮想世界融合させる技術全般を表すことができる言葉としてXRが浸透しています。

なお、XRは「○R」の集合体であることから、「xR (さまざまな変数=x)」と小文字表記されることもあります。

1.XRの種類とは?それぞれの違いを解説

XRを理解するためには、そこに含まれているAR・VR・MRの意味とそれぞれの違いを知ることが大切です。

【XR、AR、VR、MRの違い】

名称
概要
XR
(Cross Reality: クロスリアリティ)、もしくは (Extended Reality: エクステンデッドリアリティ)
AR・VR・MRなどの総称
現実世界と仮想世界の組み合わせにより新たな体験を生み出す技術全般のこと
AR
(Augmented Reality: 拡張現実)
現実世界に仮想空間のオブジェクトを重ねて表示する技術
VR
(Virtual Reality: 仮想現実)
仮想空間の中に入り込むようにして楽しむ技術
MR
(Mixed Reality: 複合現実)
ARとVRを組み合わせた技術
ARよりも仮想空間の情報量が多く、リアルとバーチャルを強く融合させたもの

1.1 AR ( Augmented Reality|拡張現実 )

ARとは、現実世界仮想空間オブジェクトを重ねて表示し、現実仮想プラスする (=拡張する) 技術のことです。
例えば、スマートフォンカメラ商品に向けると商品情報表示されたり、2Dのキャラクターが現れたりする仕組みが知られています。利用にあたり高価ハードウェア不要である点もARの特長で、もっとも体験しやすい身近なXRだといえます。


1.2 VR ( Virtual Reality|仮想現実 )

VRとは、仮想空間自分が入り込むようにして楽しむ技術のことです。
ARが現実世界仮想空間情報を加える技術であるのに対して、VRは仮想空間現実世界のように見せる技術です。

VRを利用する際の代表的アイテムは、ヘッドマウントディスプレイです。ゴーグルを被り視界を覆うと、360度どの方向を向いても仮想空間コンテンツ表示されます。最初ゲーム一種というイメージが強かったものの、最近ではオンラインミーティング研修などのビジネスシーンでも活用されています。


1.3 MR ( Mixed Reality|複合現実 )

MRとは、ARとVRを組み合わせて現実世界仮想世界をより強く融合させる技術です。ARがあくまでも現実メイン若干仮想コンテンツプラスするのに対して、MRはどちらがメインかわからないような、より没入感のある体験ができます。
また、ARでは一定方向からしか対象物を見ることができませんが、MRでは360度全方位から対象物を見ることができます。

例えば、ゴーグルスマートグラス装着により視界内に3Dのキャラクターが現れ、まるでそこで生きているかのように動き出すなどの技術が広まり始めています。傾向として、MRはARよりもデジタルコンテンツ情報量が多く、また視界内バーチャルコンテンツを指で触るなどして操作できる場合があります。

2.XR (AR・VR・MR) の仕組み

続いて、XR (AR・VR・MR) の仕組みについて、それぞれ概要をご紹介します。


2.1 AR (拡張現実)

ARの仕組みは大きく「ロケーションベース」と「ビジョンベース」の2種類分類できます。

ロケーションベースとは、スマートフォンのGPSに代表される位置情報 (ロケーション情報) を中心に、磁気加速度といった端末センサー情報駆使して、表示するデジタルコンテンツを決める仕組みです。現在では、自分がいる地域観光情報気象予報確認するといった用途活用されています。
一方ビジョンベースとは、端末カメラ映像から表示するデジタルコンテンツを決める仕組みで、事前にQRコードのような物理的な手がかりを配置しそれを読み取る「マーカー型」と、事前に手がかりは用意せず現在映像内空間目的物認識する「マーカーレス型」の2種類があります。

マーカー型の例としては、パンフレットポスターカメラスキャンするとイラストが動き出したり、美術館などで展示物スキャンするとCGによる演出が見られるなどがあります。
一方マーカーレス型の代表例としては、ある家具自分室内に置くとどのようなサイズ感になるのか、スマートフォンカメラを使って仮想的配置できるアプリなどがあります。


2.2 VR (仮想現実)

VRで仮想空間に入り込んだかのような体験を得られる仕組みは、「両眼視差」にあります。
両眼視差とは、右目左目視界の違い (位置の違い) のことです。私たちの脳は、この両眼視差活用して物体奥行きや立体感認識しています。

VR用のヘッドセットゴーグルは、実は右目側左目側でそれぞれ別の映像が流れており、人為的両眼視差を生み出すことで、3Dのバーチャル世界にいるかのような体験を作り上げています。


2.3 MR (複合現実)

MRは、MR専用ゴーグルヘッドマウントディスプレイ利用して体験する仕組みです。
通常デバイス側にセンサーカメラ搭載されており、現実世界空間情報リアルタイム把握しながらデジタルコンテンツ表示しています。装着者位置情報把握されているため、あるデジタルコンテンツ周囲を歩き回り、多様角度から眺めるといった体験可能です。

3.XRが普及している背景

XRの普及が進む背景には、「5Gによる通信環境進化」「デバイス・ソフトウェア進化「リモートコミュニケーション拡大」の3つがあると考えられます。


3.1 5Gによる通信環境の進化

XRの体験の質は、視界内表示される映像解像度に大きく依存します。解像度が低い場合現実世界との差から違和感が生じ、没入が妨げられてしまいます。

近年は5Gのような低遅延大容量高速通信規格登場し、容量が大きい高解像度コンテンツ送受信実用的になりました。現在動画のように、インターネットを通じてXRコンテンツが当たり前に配信される日もそう遠くはないのでは、と期待が高まっています。


3.2 デバイス・ソフトウェアの進化

デバイスソフトウェア進化もXRの普及が進む理由の一つです。XRの黎明期登場したヘッドマウントディスプレイなどのデバイスは、映像解像度音質・バッテリー稼働時間装着感などいずれの要素にも難点がありました。

しかし現在では、画像処理技術進化などソフトウェア面での技術革新もあり、安価に4K・8K映像立体音響が楽しめるハイクオリティデバイスが手に入るようになりました。装着感改善小型化も進んでおり、一見普通サングラスに見える「スマートグラス」というXR用の装置登場しています。


3.3 リモートコミュニケーションの拡大

新型コロナウイルス影響により社会全体リモートコミュニケーション浸透したことも、XRの普及が進んだ要因です。

非対面コミュニケーション可能性が探られる中、バーチャルでのイベント会議開催など、プライベート・ビジネス両面で新しい生活様式検討されました。その具体的実現手段としてXRが試されています。

4.XRを体験するためには

続いて、XRを体験するために必要道具準備をご紹介します。


4.1 ARを体験するためには

ARを体験するためには、ARスマートグラスをかけるか、スマートフォンタブレット利用するかの2種類方法があります。

ARスマートグラスとは、メガネのようにかけるだけで視界内デジタルコンテンツ表示される装置です。
通常はAR用の機能内蔵されているため特別準備必要なく、簡単にARを体験できます。

身近なもので試したい場合には、スマートフォンタブレット利用する方法があります。具体的手順サービスごとに異なりますが、気になるARアプリインストールするか、サービス指定するWebサイトアクセス後、デバイスカメラを通して周囲確認する方法主流です。


4.2 VRを体験するためには

VRを体験する際はVRゴーグルを用いるのが一般的です。市販のVRゴーグルは大きく以下の4種類に分かれています。

VRゴーグルの種類
概要
スタンドアロン型ゴーグル ほかの機器に接続せず単独で使用する
価格は高いが性能もよく、質の高い体験を得やすい
家庭用ゲーム機 家庭用ゲーム機と接続することでVR体験ができる
パソコン用ゴーグル パソコンに接続して使用する
高品質な体験を得るためにはハイスペックなパソコンが必要
スマートフォン用ゴーグル スマートフォンを画面としてはめ込み使用する
安価だがスタンドアロン型やパソコン用と比べると体験の質では劣る

また、画面内自分の手の動きなども反映させたい場合には、専用コントローラーグローブ必要となります。

5.XRの活用事例

最後に、ビジネスシーンや町づくりにおける、AR・VR・XRのそれぞれの活用事例をご紹介します。

ARの活用事例

まず最初に、ARの活用事例をご紹介します。


5.1 鉄道会社での活用

京浜急行電鉄株式会社様では、「遠隔作業支援システム (VistaFinder Mx)」の導入により、施設列車故障といった非常時復旧対応効率化することに成功しています。もともと京浜急行電鉄株式会社様では全駅にKDDIのタブレット導入し、来訪者駅情報や乗り換え案内確認できるよう、整備していました。「VistaFinder Mx」の導入は、このタブレットのさらなる有効活用策検討したものです。

「VistaFinder Mx」は、タブレット上でアプリケーション起動するだけで即座映像共有できるシステムです。ARを活用した映像へのマーキングにより、現場司令所の間での細かな作業手順共有可能にします。導入結果従来音声通信と比べて素早く・正確に・詳細対応手順伝達できるようになりました。

今後は、有事ではない通常設備点検時にも司令所ベテラン担当者現場指示を出せる体制検討するなど、新たな取り組みも進みつつあります。詳しくはこちらをご覧ください。


5.2 舗装工事現場での活用

同じく「遠隔作業支援システム (VistaFinder Mx)」を用いて業務改善成功したのが、株式会社NIPPO様です。

道路舗装工事を担う株式会社NIPPO様では、各支店作業現場距離が離れているために、工事品質安全状況確認手間がかかることが課題でした。現場トラブル発生した際には電話でやり取りを行いますが、それでも解決しない場合には担当者直接現場へ向かう必要があり、その間は工事ストップしてしまうことも珍しくありませんでした。

また舗装工事では、小さな現場場合若手担当者一人施工管理を担うケースもあります。現場若手担当者がその場にいないベテラン上司スムーズにやり取りできる仕組みを整えることは、喫緊課題の一つでした。

そこで「VistaFinder Mx」を導入した結果言葉だけでは説明の難しいトラブル作業指示も、映像とARの組み合わせにより正確伝達できるように改善されました。また、ARに加え録画機能安全点検記録として有効活用されています。詳しくはこちらをご覧ください。


VRの活用事例

次に、VRの活用事例をご紹介します。


5.3 アパレル業界での活用

株式会社島精機製作所様とKDDIは、島精機製作所様アパレル業界向けのデザインソフトウェアAPEXFiz (エイペックスフィズ) 」と、KDDIのXRソリューション「XRマネキン」の組み合わせにより、デジタルカタログや360度VRショールーム提供開始しました。360度VRショールームとは、APEXFizでデザインした衣服の3Dイメージバーチャル空間確認できるようにしたサービスです。

KDDIのWebサービス「au XR Door」により表示されるARドアを開くと、その内部にはVR空間が広がっており、商品イメージを360度見られるように展示できます。現実では展示が難しいような場所でもデジタルなので自由展示でき、お客さまはいつでもどこでも鑑賞できます。

詳しくはこちらをご覧ください。


XRの活用事例

最後に、XRの活用事例をご紹介します。


5.4 アパレル販売向けXRマネキンの活用

2022年5月18日、KDDIは Google Cloud のリアルタイムクラウドレンダリング製品「Immersive Stream for XR」を用いたアパレル業界向ソリューション、「高精細XRマネキン」を開発しました。             

高精細XRマネキンにより、消費者スマートフォン店頭デジタルサイネージをはじめとする多くのデバイスを通じて、仮想空間上衣服ファッションアイテム確認できるようになります。マネキンは360度からチェックでき、まるで目の前に実物があるかのように商品視認できます。クラウドレンダリング活用されているため端末側処理が少なく、高性能デバイスがなくても利用できる点も特長です。

 アパレル業界では長年にわたり、大量生産大量消費構造が生み出す余剰在庫問題指摘されてきました。高精細XRマネキン浸透が進み、消費者実物がなくても自分にぴったりの服を購入できるようになれば、店舗大量在庫を抱える必要がなくなると期待されています。

詳しくはこちらをご覧ください。

  • ※ Google Cloud は Google LLCの商標です。

5.5 スーパーシティ実現に向けた活用

2023年1月から同年3月にかけて、KDDIは株式会社Psychic VR Lab様と連携し、茨城県つくば市において体験型XRコンテンツ配信しました。この取り組みは、内閣府の「先端的サービス開発構築等に関する調査事業」として、スーパーシティ実現に向けて実施したものです。

期間中は、KDDIのスマートフォンアプリ「5G XR VIEWER SATCH X powered by STYLY」や市内デジタルサイネージを通じて、50年後未来都市の姿を想像した映像配信しました。具体的には、ドローン自動配送ロボットが動き回っていたり、近未来的建物が緑と調和しつつ立ち並んでいる様子スマートフォンカメラを通してXRコンテンツとして体験できるといった内容です。

このように、検討中計画バーチャル空間上再現し、その実現可能性課題を探っていくことは、XRの重要活用可能性の一つです。詳しくはこちらをご覧ください。

6.まとめ

XRは、AR・VR・MRなど、現実世界仮想世界の組み合わせで新たな体験を生み出す技術総称です。
ゲーム日常生活で楽しまれているだけではなく、最近ではビジネスシーンにおいても活用が進んでいます。

XRによる自社業務効率化興味がある場合は、KDDIが提供する「えらべるXR」のお申し込みもご検討ください。
このサービスでは、お客さまのニーズヒアリングしたうえで適切なXRサービス提案し、その導入から有効活用までを幅広サポートします。

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