このページはJavaScriptを使用しています。JavaScriptを有効にして、または対応ブラウザでご覧下さい。

閉じる
閉じる
閉じる
法人トピックス

徳島県海陽町「あまべ牡蠣スマート養殖事業」、スマホ用アプリで養殖業務の効率化を実現

  • 徳島県海部郡海陽町
  • 宍喰漁業協同組合
  • 株式会社リブル
  • 国立大学法人徳島大学
  • KDDI株式会社

徳島県海部郡海陽町 (町長: 三浦 茂貴以下 海陽町) と宍喰 (ししくい) 漁業協同組合 (組合長: 島崎 勝弘以下 宍喰漁協)、株式会社リブル (本社: 徳島県海部郡海陽町代表取締役: 早川 尚吾以下 リブル)、国立大学法人徳島大学 (学長: 野地 澄晴以下 徳島大学)、KDDI株式会社 (本社: 東京都千代田区代表取締役社長: 髙橋 誠、以下 KDDI) は、シングルシード生産方式 (注1) 向けのアプリ牡蠣養殖管理アプリ」(以下アプリ) を開発し、あまべ牡蠣養殖業務効率化実現しました。
なお、本アプリ開発は、ICTを活用した漁業安定化効率化目指し、2020年3月1日から5者が開始した海陽町那佐湾「あまべ牡蠣スマート養殖事業(注2) の取り組みの一環です。

<あまべ牡蠣の養殖>

海陽町宍喰漁協リブル、KDDIは、2018年12月に地域活性化目的とした連携協定締結し、牡蠣養殖における課題とICTを活用した解決策について協議してきました。那佐湾で行っている牡蠣養殖シングルシード生産方式(注1) は、養殖場内牡蠣を育てているカゴ管理煩雑状況でした。

そこで、KDDIは2022年3月に本アプリ開発しました。本アプリは、養殖場内牡蠣の数、サイズカゴ位置容易確認することが可能です。これにより、出荷計画立案養殖管理者から作業員作業指示作業員作業報告効率化実現しました。

<本アプリの画面イメージ (養殖場内の牡蠣の数やサイズなど) 左: PC画面、右: スマートフォン画面>

また、2020年3月から、IoTセンサー機器で「水温」「濁度」「クロロフィル(注3) などの環境情報収集クラウド上へ蓄積し、徳島大学連携してデータ分析を行っています (注4)効率のよい牡蠣生育ノウハウ確立し、将来的にはこの生育ノウハウと本アプリ連携により牡蠣養殖安定化効率化目指しています。
今後もICTを活用し、海陽町における牡蠣養殖事業拡大を通じて、地域水産業発展貢献していきます。

詳細別紙参照ください。


<別紙>

本アプリの詳細

1. 特長

牡蠣生育状態から出荷までを管理するシングルシード生産方式専用アプリです。牡蠣養殖必要情報アプリ上で一覧化することで、負担となっていた管理業務低減しました。作業中スマートフォンから入力可能リアルタイムでの情報アップデートや、業務効率化実現しました。

2. 機能

(1) 養殖場内の牡蠣のサイズ、ロット別の数の一覧

全ての牡蠣状況把握することが可能で、作業計画出荷予測出荷計画容易に行えます。

(2) 養殖場内のカゴの管理

養殖場内カゴ位置表示され、カゴ内の牡蠣情報一目で見えるため、養殖管理者から作業員への作業対象カゴ指示容易に行えます。

(3) 沖出し記録

選別作業情報 (作業日養殖場内カゴ位置ロットサイズ個数など) の記録スマートフォンやPCで入力可能とすることで記録漏れを防ぎ、リアルタイム情報アップデート可能です。

(4) 出荷記録

出荷日ロットサイズ出荷数記録スマートフォンやPCへ入力することで、記録漏れを防ぎ、リアルタイム情報アップデート可能です。

(5) 履歴の出力

選別作業出荷履歴出力により、牡蠣成長データ取得可能です。海洋データと組み合わせることで、効率的牡蠣養殖分析実現します。

各者の役割

海陽町: 町内関係者との調整広報やPR活動
宍喰漁協: 牡蠣養殖フィールド提供
リブル: 牡蠣養殖管理アプリ活用
徳島大学: 揺れセンサー開発収集データ分析
KDDI: 牡蠣養殖管理アプリ開発

  • 注1) 養殖カゴに牡蠣を入れ、揺れを調整しながら生産する方式。小振りの形のよい牡蠣生産可能
  • 注2) IoTで牡蠣養殖、徳島県海陽町で「あまべ牡蠣スマート養殖事業」開始
  • 注3) 光合成明反応で光エネルギー吸収する役割をもつ化学物質
  • 注4) シングルシード方式用貝類養殖カゴおよびこれを用いた貝類養殖方法リブル徳島大学特許出願中 (特願2023-029213)

※この記事に記載された情報は、掲載日時点のものです。商品・サービスの料金、サービス内容・仕様、お問い合わせ先などの情報は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。