KDDIは、仕事・業務での外出時にPC を使用し、インターネットに接続する全国のビジネスパーソン1,000名を対象に、武蔵野大学教授・慶應義塾大学名誉教授 前野隆司氏監修の下、オフィス外でのPCのインターネット接続に伴うストレスと幸福度の関係について調査しました。少子高齢化に伴う労働人口減少に直面する現代社会において、限られた人的資源でいかに生産性を高めるのかが企業の経営課題の一つとなっています。オフィス以外の場所で働くモバイルワークが進む中、場所を移動するたびにPCのインターネットを再接続する手間や不便さが作業の中断につながり、1人当たり年間約1日のタイムロスが発生することが明らかになりました。
外出先でPCをインターネットに接続する手間によって引き起こされるストレスは、心身ともに健康で、高いパフォーマンスを発揮できる、ウェルビーイングな働き方の実現にあたって課題であると考えます。KDDIはConnectIN採用PCを通して、生産性向上という企業の課題と向き合い、接続タイムロスを解消していくことで、企業の持続的な成長や社会課題の解決に取り組んでいます。ConnectIN採用PC はeSIMによる5G/LTE通信機能内蔵のため、スムーズなインターネット接続が可能であり、働く人のストレス軽減や幸福度の向上に寄与することが期待されます。
令和6年の総務省通信動向調査 (注) によると47.3%の企業でテレワークが導入され、ワークライフバランス向上への関心が高まっています。本調査では、オフィス以外の場所で仕事をするモバイルワーカーのうち、週5日程度外出先でPCを利用するビジネスパーソンは65.3%にのぼり、モバイルWi-Fiルーターやスマートフォンのテザリング機能を使ったインターネット接続を行うなど、働き方の変化がPCの利用形態にも影響することが分かりました。
モバイルWi-Fiルーターやスマートフォンの携帯忘れ、バッテリー切れ、データ容量制限などにより、外出先でPC作業の中断を経験した“ネット接続難民”は67.2%でした。このような、誰もが経験するような“あるある”が原因で、外出先でのインターネット接続の手間をストレスに感じている人は71.3%にのぼります。
外出先でのPCのインターネット接続は、ビジネスパーソンにとって日常の一部となる中、接続トラブルによる作業中断は「仕方がないもの」として見過ごされています。本調査において、日常生活で生じるストレスとの比較を聴取したところ、外出先でのPCのインターネット接続によって感じるストレスは、「ビデオ会議中に音声や映像が頻繁に途切れること」や「炊飯器のスイッチを押し忘れて、ご飯が炊けていなかったこと」、「強風で歩くたびに傘がひっくり返ること」など、日常で遭遇するさまざまなストレスシチュエーションと同様に現代人のストレス要因になっていることが明らかになりました。これまで見過ごされてきたストレスの要因をKDDIのつなぐチカラをもって解消し、単なる業務効率化に留まらず、心身ともに健康で高いパフォーマンスを発揮できると考えます。
テザリングやモバイルWi-Fiルーターを使用したインターネット接続がうまくできず、作業を中断した平均時間を調査したところ、1日平均18分の接続タイムロスが発生することが判明しました。外出先でPCをインターネット接続するたびに発生する“接続タイムロス”は、1年間で約22時間となります。労働人口減少に加え、働き方改革が推進される中、1日平均18分の接続タイムロスが積み重なることで従業員の貴重なリソースが失われています。PCのみでインターネット接続が可能なeSIM内蔵PCがあれば、スムーズなインターネット接続が可能となり、ビジネスパーソンのストレス要因である“接続タイムロス”を解消することができます。
eSIM内蔵PCによって生産性が向上すると答えた人は75.1%、幸福度が向上すると答えた人は78.4%でした。インターネット接続にまつわるトラブルを経験した人のうち88.2%が生産性が向上する、89.1%が幸福度が上がると回答しました。しかしながら、eSIM内蔵PCの認知度は61.8%にとどまり、実際に使用したことがある人は4人に1人と、少数派である結果となりました。
現代は変化が激しく情報過多で多様なストレスに晒されがちな時代です。ストレスはウェルビーイング (幸せ、健康、心と体のいい状態) を低下させることが多くの研究により明らかにされており、ウェルビーイングの専門家として、ストレスの低減は極めて重要な課題だと考えています。
このたびの調査の結果、テクノロジーの進歩は利便性をもたらす一方、「外出先でインターネット接続することが手間」「移動するたびに再接続することで仕事も中断される」といった新たなストレスを生み出していることが明らかになりました。また、仕事の外出先でPCを使用しインターネットに接続する際の煩雑さ・面倒さがストレスにつながっていることも分かりました。これらは現代社会の諸課題と相似形をしています。すなわち、モバイルワークが進み、本来は場所を選ばずに、より仕事を円滑に進められるはずが、「外出先でWi-Fi探しをする」「テザリングをしたいのにスマートフォンのバッテリーが足りない」といった状況は、現代社会の諸課題と同様、人々が便利と引き換えに時間や心の余裕を奪われるというストレス構造を表していると考えます。
ストレスや時間を削減し、効率性を高めることは、仕事環境の整備にもつながり、ワークライフから得られる充実感という「長続きする幸せ」に繋がります。また、人々の成長や創造性の発揮にもつながります。すなわち、ウェルビーイングの高い働き方の実現につながると考えられ、このため、インターネット接続をはじめとする現代諸課題の解決は、現代人のストレス低減とウェルビーイング向上のために極めて重要であるといえるでしょう。
調査期間 | 2025年7月10日~7月15日 |
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調査方法 | インターネット調査 |
調査対象 | 仕事・業務での外出時にPC を使用し、インターネットに接続する全国のビジネスパーソン1,000名 |
KDDIが提供する「製品に通信機能を内蔵させるためのシステム=ConnectIN」を採用したPC。
ConnectIN採用PCは、本体購入代金にデータ量無制限の通信利用権 (5G/LTE) が付帯するため、毎月の通信費支払いは不要であり、au回線が利用できるエリア内であれば、いつでも安全かつ安定した通信を手軽にご利用いただけます。
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