大金機電設備（蘇州）有限公司（ダイキン工業株式会社 中国拠点） 様

KDDI上海が開発した動作監視システムは、検査作業の標準化を実現するとともに、最終的な目標である難易度が高い検査作業の自動化への道も拓いた。

鍵谷様は「新しい検査方法では、検知ガンを圧縮機の接合部に沿って、一定の速度と一定の間隔で動かす、人の熟練度に頼る作業であるため、正しく検査が行えたかを客観的に判断できるシステムが不可欠でした。KDDI上海は、この困難なシステム開発に精力的に挑戦してくれ、数カ月に及ぶ試行錯誤の末に、ミリ単位で検知ガンの動作軌跡を捕捉し、検査の正確性を判断できるシステムを開発してくれました。
また、このシステムによって得られる検知ガンのモーションデータは、ロボット学習に活かすことができ、ロボットによる検査作業の完全自動化へ向けた大きな一歩にもなりました」と成果を語る。

新しい検査方法と動作監視システムの導入によって、作業者や管理者の負担も軽減することができた。

オウ様は「従来は、重い圧縮機を手で動かして検査していました。今は検知ガンの操作だけで検査でき、動作監視システムがサポートしてくれるので、安心して検査をすることができます。
また、従来の方法では4名必要だった検査作業が1人でできるようになり省人化も実現できました。さらに新人作業者への教育が容易になったほか、モーションデータや作業映像を保存しておくことで、過去の検査作業の振り返りもでき、管理者の負担も軽減することができました」と導入効果を説明する。