・クラウドアプリケーションやSaaSに業務ユーザー単位でアクセス制御したい場合 → ZTNA構成
・段階的にゼロトラストを導入したい場合 → VPNaaSとZTNAを併用するハイブリッド構成
「つなぐチカラ」をよりシンカさせ、あらゆる社会課題に立ち向かう。
多数の次世代型低軌道衛星により高速・低遅延通信を提供します。
KDDIは『つなぐチカラ』でビジネス、ライフスタイル、社会をアップデートします。
場所にとらわれずつながるソリューションを、デバイスからセキュリティまで支援します。
KDDIは、グローバルビジネスの成長をお客さまと共に実現します。
CO2排出量の可視化から削減まで、一貫してカーボンニュートラル実現を支援します。
中小規模の事業者向けに特化したスマートフォンのご利用方法のご案内です。
中小規模事業者のやりたいことや変えたいことを、モバイルとクラウドの技術を用いてサポートします。
注1) 仮想の専用ネットワークで、安全に通信を行う仕組み。
注2) ゼロトラスト概念に則り、アプリケーションやデータレベルでユーザーのアクセスを制御する概念。
注3) クラウドベースで提供されるVPNサービス。
「Cisco Secure Access」はCisco社が提供するクラウド型セキュリティプラットフォームで、以下の機能を統合的に提供します。
VPNaaSの機能を有するため、従来のオンプレミスVPNのような煩雑な運用は不要としながらも、オンプレミス環境に依存したレガシーアプリケーションの保護まで可能なセキュアな環境構築が可能です。
そのほかの機能に関しては、他社SSE/SASE製品でも提供はされていますが、「Cisco Secure Access」ではCisco Secure Client (専用クライアントソフト)にてVPN (VPNaaS) とZTNAの両構成を統合的に扱える点や、最新プロトコル (QUICやMASQUE) に対応し検査対象が広域である点、既存のCisco製品群との親和性が高く、拡張性や一貫性を保てる点が特長です。
「Secure Access」は大きく分けて「VPNaaS構成」と「ZTNA構成」に分類されます。
VPNaaS | Cisco Secure Client Moduleを使用し、従来型VPNのクラウド移行先として利用可能 |
---|---|
ZTNA | ゼロトラストアーキテクチャに基づく「必要なひとに、必要なリソースだけ」アクセス許可 |
VPNaaSはIPベースのネットワーク単位のアクセスに適し、ZTNAはアプリケーション単位のきめ細かなアクセス制御を実現します。これにより、ユーザーの接続ニーズと保護対象のリソースに応じて異なるアクセス方式を柔軟に提供することができます。
「Cisco Secure Access」をVPNaaS構成で導入する際の手順は、以下の5ステップで構成されます。
ZTNA構成は、VPNaaSと同様に5ステップで導入が可能です。ここでは、ZTNA特有の観点に着目しながら「目的」「ポイント」「補足」を整理しています。
今回の検証では、「Cisco Secure Access」の操作性と実用性を確認しました。管理コンソールはシンプルで、各画面に「Help」リンクが用意されており、設定内容の理解や作業がスムーズに行えます。VPNとZTNAの切り替えは接続先に応じてSecure Clientにて自動で判別されるため、ユーザーは接続方式を意識せずに業務に集中でき、また、クライアントソフトにはCisco Secure Clientを使用しているため、従来のCisco AnyConnectとの互換性が高く、移行も容易です。
KDDIが提供するVPNaaSである「KDDI Flex Remote Access」(以下KDDI FRE) との動作比較では、接続先のFQDN以外に大きな差はなく、接続のためのユーザー情報の取込方法や認証形式などに一部違いが見られました。ユースケースやネットワーク構成に応じて、「Cisco Secure Access」またはKDDI FREを選定できる点は、弊社として大きな利点であると考えております。
本記事では、Cisco社が提供するSSE製品「Cisco Secure Access」について、VPNaaSとZTNAの2つの構成に注目し、それぞれの導入ステップや構成のポイントを具体的にご紹介しました。
クラウド化やゼロトラスト化の推進において、従来のVPN運用に限界を感じている企業は少なくありません。「Cisco Secure Access」は、既存ネットワークとの親和性を保ちながら、段階的なゼロトラスト移行を可能にする柔軟性を備えたソリューションです。「Cisco Secure Access」の導入をご検討中の方、またはVPN/ZTNAの運用や移行についてお悩みの方は、ぜひ弊社までご相談ください。
執筆者プロフィール
KDDI 法人営業担当者が、導入へのご相談やお見積もりをいたします。
何かご不明な点があればお気軽にお問い合わせください。