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最適なテレワーク環境作り
Smart Workコラム vol. 11

最適なテレワーク環境作り

~クラウドサービスを手軽で安心に使うには~

2021 3/5
2020年以降、急速に広がったテレワーク。そんなニューノーマルな働き方を支えるのが、コラボレーションツールをはじめとする数々のクラウドサービスです。
必要なID数から手軽に利用を開始できる反面、最適なサービスの選択やサービスごとのID管理の煩雑さなど、戸惑いを訴える企業も少なくありません。
こうした課題にどう対応すればいいのか。KDDI株式会社 ソリューション事業本部 サービス企画開発本部 クラウドサービス企画部 由上 喜人、同じく ソリューション事業本部 サービス企画開発本部 5G・IoTサービス企画部 松野 昇平に、解決のポイントを聞きました。
※ 記事内の社名、部署名、役職は取材当時のものです。

6割以上の企業がクラウドを利用、さらにコロナ禍で需要は急増

総務省令和2年 情報通信白書』によると、クラウドサービス利用する企業割合は年々伸びており、 2019年は前年の58.7%から6.0ポイントアップの64.7%となっています。 こうした流れを受けて、このコラムでもさまざまなクラウドサービス紹介してきました。

由上 そうですね。私はSaaSを中心としたビジネスソリューション企画担当していますが、特に2020年はコロナ禍の影響テレワーク中心となり、社内利用前提となるオンプレミスシステムから、クラウドサービス利用に切り替える企業が増えました。
初期段階では、会社情報アクセスするためにリモートアクセス系のサービス需要が高まりました。
その後、打ち合わせもリモート実施するようになったため、Web会議サービス需要が増え、最近ではさらに利用範囲が広がり、例えばクラウドによる勤怠管理といったバックオフィスサービスニーズも増えてきています。


クラウドサービスの利用浸透で浮かび上がった新たな課題

—その一方クラウドサービス利用に当たって新たな課題に突き当たる企業も多いようですね。

由上 はい。一口クラウドといっても数が多いので、いざ探すと類似サービスがたくさん見つかり、迷われるケースが多いようです。そもそも「どんなサービスがあるのか分からない」という企業も多いですね。
またサービス利用料支払い方も多種多様で、海外クラウドサービス場合カード払い一択ということも珍しくありません。複数サービスを使うと、支払方法請求書バラバラなので、その管理大変です。もちろんサービスの申し込みも個別に行う必要があるので、手間もかかります。

松野 それに複数クラウド利用するようになると、セキュリティ管理負荷も増えてきます。サービスごとにポリシー更新タイミングの異なるIDとパスワードを使うことになるので、それらを管理・サポートしていく必要があります。
また、テレワーク普及利用する場所デバイスもさまざまになるので、
その点でも気を配らないといけません。社内はもちろん、自宅外出先から、スマートフォンタブレットパソコンを使って社内業務を進める状態になる——そうした中で、セキュリティをどう担保し、ポリシー遵守するべきか、悩む企業も多いですね。

松野 昇平
KDDI株式会社
ソリューション事業本部 サービス企画開発本部
5G・IoTサービス企画部

松野 昇平

さまざまなクラウドを選べるマーケット「Business Port」

テレワーク推進必要クラウドですが、こういった導入時選択セキュリティ課題に対して、ユーザー企業はどのように対応すればいいのでしょうか。

由上 喜人
KDDI株式会社
ソリューション事業本部 サービス企画開発本部
クラウドサービス企画部

由上 喜人

由上 クラウドサービスが増えているのは実際ニーズがあるからです。我々は従来からKDDIのサービスとして多くのクラウドのSaaSサービス提供してまいりましたが、より幅広いお客さまのニーズに応えるために、さまざまな提携パートナーさまのサービスをKDDI経由提供する「Business Port」という仕組みをつくりました。
これはアプリケーションマーケットのようにいろいろなサービスウェブサイト掲載し、当社経由で申し込み・支払いを行うワンストップサービスです。
これにより、申し込みチャネル支払チャネル一元化できるほか、カード払いが原則サービスでも、Business Portを経由すると請求書払いも可能になります。
また、どのサービス自社に適しているのか分からない場合は、KDDIのインサイドセールスアドバイスすることもできるので、こうしたワンストップサービス活用して手軽クラウドサービス導入し、テレワーク推進するのも一手だと思います。


認証強化とID/パスワード管理で安全なテレワーク環境を

—もう一つの課題テレワーク環境における管理負荷増大については、どのような解決策がありますか。

松野 2つあります。
1つは、安全クラウド利用促進するために認証強化すること。
もう1つは、ID/パスワード効率的管理実現です。認証強化の考え方はシンプル通常付与されるID/パスワードに加え、「アクセスしてきた人」
アクセスするデバイス/ブラウザ」「アクセスする場所」の3つの要素追加することで強化できます。具体的には、スマートフォン/携帯送信されるワンタイムパスワード着信認証による多要素認証強化利用デバイスブラウザによる制限や、アクセス元のIPアドレス限定するといった取り組みがあります。
もう1つのID/パスワード管理についてですが、複数サービスを使っていれば、IDの発行/管理負荷相当なものになります。それを、例えば通常ユーザー管理に使っているActive Directoryと連携させて一元化できれば、担当者負荷はもちろん、利用者にとっても大きなメリットになります。

「KDDI Business ID」は、認証方法、アクセスする場所・端末で認証を強化

私が担当している「KDDI Business ID」は、複数クラウドサービスを束ねてID/パスワード管理を行うことができ、さらに認証強化基盤提供するサービスです。Active Directoryとの連携可能で、Active Directoryを更新すれば、そのまま複数クラウドサービスのIDに反映されます。これは実は無料でできるんですよ。
認証セキュリティ強化場合は、1つのIDにつき165円 (税込) 料金がかかりますが、複数クラウドを束ねるだけなら無料で使えます。Business Portで提供しているサービスについても、お客さまからのご要望に応じて対応サービスを日々増やしているところです。
認証については、ワンタイムパスワードのほか、2021年2月には新たにFIDO2認証採用し、指紋による本人確認仕組みも導入しました。

  1. パスワードレス認証(ID+パスワードパスワードの代わりに指紋など)⇒ 認証簡易化・ユーザビリティ向上
  2. パスワード認証補強(ID+パスワード多要素としての指紋など)      ⇒ セキュリティ向上
この2種類のいずれにも使えることとなり、より安全クラウド利用できます。


—どこからでも働ける環境作りにますます貢献していくわけですね。

松野 はい。今後はBusiness Portとの相乗効果目指して、よりよいご提案をしていきたいと思っています。
サービス選択から運用管理まで、KDDIはお客さまクラウドサービス利用今後応援していきます。

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