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APT攻撃とは?標的型攻撃との違いや主な対策方法を解説

APT攻撃とは?
標的型攻撃との違いや主な対策方法を解説

2025 7/31
APT (Advanced Persistent Threat) 攻撃という言葉は、あまり聞き慣れない方も多いかもしれません。しかし、企業のセキュリティ担当者としては、ぜひ知っておくべき重要な知識のひとつです。ここでは、APT攻撃の概要とその特徴についてご紹介します。

※ 記事制作時の情報です。

1.APT攻撃とは

APT (Advanced Persistent Threat) 攻撃とは、「高度持続的脅威」を意味し、特定組織個人標的として長期にわたって行われるサイバー攻撃です。攻撃者複数手口を組み合わせて巧妙侵入し、検知されにくい形で情報窃取システム破壊などを狙います。


1-1.標的型攻撃との違い

APT攻撃標的型攻撃は、どちらも特定個人組織を狙うサイバー攻撃ですが、その目的性質に違いがあります。標的型攻撃は、特定個人企業から情報を盗み出すことなどを目的とし、ある程度パターン化された手法で行われる傾向があります。

一方、APT攻撃は「高度かつ継続的脅威」という意味のとおり、長期間にわたりサイバー攻撃継続し、機密情報を盗み出したり、重要システム破壊することを目的としています。このため、従来セキュリティ対策巧妙にすり抜け、少しずつ組織内部侵入していきます。標的型攻撃の中でも特に発見が難しく、攻撃発覚した時にはすでに甚大被害が生じている可能性があります。そのため、APT攻撃に対しては多層的対策を講じる必要があります。


1-2.APT攻撃のリスク

APT攻撃では、前述したように機密情報の漏えいや、重要システム破壊されるリスクがあります。

万が一、顧客従業員個人情報重要事業データ窃取されてしまうと、信用失墜損害賠償など企業経営への深刻影響が及びます。また、データの改ざんやシステム停止など、事業継続直接的ダメージとなるケースもあります。顕在化までに潜在期間が長い場合が多く、定期的ログ監視システム継続的監視重要とされています。

APT攻撃のイメージ画像

2.APT攻撃への対策

APT (高度標的型攻撃) への対策は、多層防御徹底従業員教育強化重要です。これらの対策効果的に進めることで、高度サイバー攻撃に対するセキュリティ強化することが可能です。


2-1.多層防御

APT攻撃を受けた際に防がなければならない点は、単にウイルス侵入することではなく、「機密情報窃取されること」や「重要システム稼働障害発生すること」です。そのため、最終的被害をいかに回避するかが、セキュリティ対策最重要課題となります。

APT攻撃一連攻撃フローを「入口」「内部」「出口」という3つの段階に分けて、それぞれでセキュリティ対策を講じていくことが基本となります。

  • 入口対策:外部からの不正アクセスやマルウェアの侵入を防ぐため、メールフィルタリング、ファイアウォール、ウイルス対策ソフトの導入、脆弱性の早期修正 (パッチ適用) 、多要素認証の導入などが挙げられます。

  • 内部対策:侵入を許した場合にも被害拡大を防ぐため、ネットワークのセグメント分割、不審な挙動の監視、アクセス権限の最小化、EDR (Endpoint Detection and Response) による端末監視などが重要です。

  • 出口対策:情報の持ち出しや外部への流出を防ぐため、不審な通信の検知・遮断、データの暗号化、情報持ち出し制御、SIEM (Security Information and Event Management) によるログ管理と分析などが有効です。

このように、入口内部出口の3段階それぞれで多層的対策実施することで、いずれかの段階攻撃を食い止め、最終的被害回避することが可能になります。


2-2.従業員教育

従業員にセキュリティ教育を行うイメージ

システムだけではAPT攻撃完全防止できないため、従業員セキュリティリテラシー向上不可欠です。特に、標的型メール巧妙マルウェア攻撃は、受信者の気の緩みや知識不足を突いているケースが多いため、継続的教育意識向上対策として重要です。

具体的には、最新攻撃手口注意点を盛り込んだ定期的研修やeラーニング実施実践的訓練 (フィッシングメール模擬演習など) を行うことが有効です。また、攻撃に関する情報共有社内ポリシー徹底重要ポイントとなります。

なお、サイバー攻撃手口は日々進化しているため、防御側も常に最新情報対策アップデートし続けることが不可欠です。従業員教育組織全体セキュリティ体制も、時代変化や新たな脅威に合わせて定期的見直していくことが大切です。

3.セキュリティ対策はKDDIにご相談ください

サイバー攻撃手口高度化多様化する中で、「自社ではどのように具体的セキュリティ対策を取り入れればよいのか分からない」「まず何から始めたらよいかわからない」「現在自社セキュリティレベル不安がある」と感じる方も多いのではないでしょうか。

KDDIでは、デバイスからネットワークアプリケーションまで、お客さまの状況に合わせた幅広セキュリティ対策サービス提供しています。セキュリティ専門家による監視運用インシデント発生時対応まで含めて、お客さまを総合的サポートすることが可能です。ゼロトラスト環境構築や、グローバル拠点を含めたセキュリティ強化についてもご提案可能ですので、まずはお気軽にお問い合わせください。

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