このページはJavaScriptを使用しています。JavaScriptを有効にして、または対応ブラウザでご覧下さい。

中小規模のお客さま 個人のお客さま
閉じる
閉じる
閉じる
【親子でやってみた】AI時代の夏休み自由研究とは?親子で楽しむ生成AI活用法

【親子でやってみた】
AI時代の夏休み自由研究とは?親子で楽しむ生成AI活用法

2025 7/28
ChatGPTや Google Gemini といった生成AIの進化により、今やAIは大人だけでなく、小学生にとっても身近な存在になってきました。タブレット学習をはじめ、最新技術に触れる機会が増えている今の子どもたちにとって、今のうちからAIに触れておくことは、知的好奇心を刺激し、論理的思考力や創造力を育むきっかけにもなるでしょう。
では、自由研究としてAIを活用する場合には、どのように進めればよいのでしょうか。本記事では小学校低学年のお子さんのいる親子にご協力いただき、実際にやってみた手順を基に、親子で実践できる自由研究テーマの選び方や、進め方のポイントを紹介していきます。今までAIに興味があったけど使ったことのない大人の方でも、お子さんと一緒に実践できる自由研究として、ぜひ参考にしてみてください。

※ 記事制作時の情報です。

1.STEP1:AIと一緒に自由研究のテーマを考える

まずは自由研究テーマ決めです。すでにやりたいことが決まっていればAIを使わなくてもよいですが、そうでない場合は、どんな自由研究をしたらよいかテーマ決めからAIに相談してみましょう。そのAIの提案の中から子どもが興味を示したテーマを選び、深掘りしていくことで、自分だけの自由研究へと発展させることができます。

実際に Google Gemini (個人無料版) に対し、子どもが指示 (プロンプト) を出した結果がこちらです。

PCを使ってAIで自由研究に取り組む親子
  • 以下プロンプト指示者をわかりやすくするため「親」と「子ども」で記載します。
■ AIへのプロンプト例
子ども「小学生向けの自由研究のテーマを教えて」

このように「小学生向けの自由研究テーマを教えて」というざっくりとしたプロンプトでも、「観察記録」「実験」「工作・ものづくり」という3カテゴリに分けて、王道の「朝顔観察日記」や「水に浮くもの実験」など、いくつかの提案を受けることができました。

このなかから選ぶのもよいですが、子どものAIへの理解を深めるためにも、大人が子どもにアドバイスし、アドバイスを受けた子どもがAIに詳細条件を加えた指示を出すことで、より子どもが興味の持てる提案を受けることもできます。

■ AIへのプロンプト深堀り例
親「今の指示内容に、自分の学年や好きなジャンルなど条件をどんどん加えていくと、もっといろいろな研究テーマについてAIが答えてくれるよ」
子ども「小学3年生向けの自由研究として、AIを活用した恐竜に関するテーマを10個教えて」

このように詳細条件を加えることで、AIへの使い方を学ぶとともに、子どもの年齢と好きなジャンルに絞った具体的提案を受けることもできます。

2.STEP2:AIと一緒につくっていく

テーマが決まったら、次はAIとともにその研究内容について調べたり、作ってもらったりしてみましょう。調べ物や文章画像作成生成AIの得意分野ですので、今回は子どもが選んだ「恐竜の大きさ比べゲームをAIと作ろう!」を基に、実際につくった例を紹介していきます。

ここでのポイントは、テーマと同じく「AIへの指示 (プロンプト) をどれだけうまく出せるか」です。子どもだけでは難しい部分もありますので、子どもに任せつつも、親がしっかりサポートしながら一緒言葉を選んでいくことが大事ポイントです。

■ AIへのプロンプト例
子ども「恐竜の大きさ比べゲームをつくりたいです。有名な恐竜の名前と大きさを20個教えて」

これでゲームの核となる情報が揃いました。ここからどんなゲームにするかを考えたところ、子どもから「カードゲームにすると面白いかも」というアイデアが出てきたので、この内容カードデザインに落とし込むことにします。

■ AIへのプロンプト例
子ども「これらの恐竜の画像をカードデザインでつくって」
Google Gemini で恐竜のカード画像を出力しているプロンプト画像

このように子どもの簡単指示内容であっても、AIがある程度内容を汲み取ってくれることで、あっという間にカードデザイン完成しました。ただしカード自体カッコいいものの、下部勝手数字パラメータ掲載されているため、追加でAIに「カードには体長体重を書いてください」と指示することにします。

Google Gemini で恐竜カード画像の内容を調整しているプロンプト画像

これで「体長12〜13m」「体重:6〜9t」という数字の入った新たなカードデザインができましたが、体長体重表示部分見慣れない言葉出力されてしまったため、さらに指示を出して、日本語でのカード画像をつくることにチャレンジします。

■ AIへのプロンプト例
子ども「ティラノサウルスの体長と体重を日本語で書いたカードデザインの画像生成をお願いします」
Google Gemini でカード画像を日本語記述に変更依頼しているプロンプト画像

子どもが「日本語で書いてください」と指示を出し、生成AI側も「ティラノサウルスカードデザイン日本語表記作成しました」と、指示意味を正しく理解したはずなのですが、出力されたのは恐竜ではなく、見知らぬ子どもの画像でした。さらに親がサポートする形で、ここまでの指示をまとめたプロンプト入力しましたが、「日本語文字正確画像配置することが難しいようです」と言われてしまいました。

Google Gemini は、執筆時の2025年7月現在、まだ Google Workspace との連携についても日本語対応しておらず、Google の画像生成AI ImageFX でも英語でのプロンプト入力推奨されているため、日本語での画像生成は難しい状況のようです。

その結果を受け、画像生成はChatGPT (個人無料版) にお願いしてみることとしました。

ChatGPTではすぐに画像生成とならず、いくつかの追加質問があったため、そのなかからデザイン画像サイズについて再度指示し、画像生成依頼しました。

ここでハードルとなったのが、画像生成時間です。
先ほどの Google Gemini であれば、無料版でもひとつの画像生成にかかった時間は1分ほどと、少し待つだけで生成できましたが、ChatGPT無料版では負荷が大きいのか、1つの画像生成に1時間以上かかってしまいました。

ChatGPTで恐竜のカード画像を出力しているプロンプト画像その1
ChatGPTで恐竜のカード画像を出力しているプロンプト画像その2

しばらく待って生成された画像がこちらです。Google Gemini に比べてシンプルデザインですが、無事体長体重特徴など、希望どおりの内容出力することができました。あとはこちらを20体分作っていくだけですが、無料版のChatGPTでは1日の画像生成枚数上限があるようで、続けてスピノサウルス出力したあと、3枚目にとりかかろうとした際に、「画像作成制限に達しました」というメッセージ表示され、アップグレード実行か、24時間後再度利用するように促されました。

もちろん有料版アップグレードすれば解決する話ですが、子どもと相談した結果今回体長体重自分たちでカード裏側手書きで書き込むこととし、Google Gemini に戻って20枚の恐竜画像生成しました。

Google Gemini で恐竜のカード絵柄を出力した画像

カードデザインに関しては、ChatGPTでは同じデザイン生成できましたが、Google Gemini では「同じデザインで◯◯◯のカード画像をつくって」という指示を出しても、このように毎回違うものが出力される結果となりました。この点に関しても、ほかに同じデザイン出力できるプロンプトがないか、新たな視点自由研究としてチャレンジしてみるのも面白そうです。

あとはこちらを印刷してカードにし、AIで出力された数字図鑑などを見比べながら、カード裏側体長体重を書くことで完成です。

3.STEP3:自由研究のまとめ方は?

無事カード完成したので早速遊びたいところですが、先に学校提出する自由研究としてのまとめを進めます。まとめ方については自由方式でしたので、AIにまとめ方を聞き、レポート雛形をつくってもらいました。

■ AIへのプロンプト例
子ども「今回の恐竜の大きさ比べゲーム作りについて夏休みの自由研究としてレポートにまとめて」

このようなAIへの指示だけで、簡単レポート雛形から感想文サンプルまで提案してもらうことができました。「カードゲームにした場合ルール」も子どもが考えた内容とほぼ同じでしたので、細かい部分だけ自分たちの内容修正して提出ノートに書き写し、あとは「研究で学んだこと」と「感想」については、次のステップでの振り返り内容をまとめることとしました。
あらためてAIを使うと、まとめまで効率よく進めることができることを実感できた自由研究でした。

4.STEP4:自由研究を終えて親子で振り返ってみて

今回自由研究に取り組んでみてわかったことは、以下のとおりです。

■ 子どもの気づき
  • AIに話しかけるだけで恐竜の名前や体長が出てくるのがすごいと思った。画像もつくれるし、AIは相当便利だと思った。
■ 親の気づき
  • 生成AIはプロンプトが多少甘くても意図を汲み取って進めてくれるところがすごいと思った。
  • 一方で生成AIによっては得意、不得意があるので、現時点では一つのサービスに頼らず、複数のAIを使いこなしていくほうがよいと思った。
  • 期待した内容が出力されず試行錯誤するなかで、AIは万能ではなく、人間の「問いかけ」や「指示」が大切であることを実感した。
  • 出力された結果を図鑑と見比べるといくつか数字にズレがあったので、AIの出力を鵜呑みにせず、事実を確認することもあらためて大事だと実感した。
  • AIへの問いかけ方次第で生成される内容が変わることなど、AIのすごさを子どもが体験できてよかった。これからの子どもはAIが当たり前にある時代に生きていくと思うので、親としては早いうちから慣れる機会を今後もつくっていきたいと思った。

上記内容を子どもの感想文と親の所感としてまとめ、自由研究無事終了です。

今回自由研究には盛り込みませんでしたが、高学年であれば、著作権侵害ハルシネーションなどのAIのリスクについて学ぶ内容を盛り込んでもよさそうです。いずれにせよ子どもと共に新たな技術に触れる機会として、自由研究はよいきっかけになるのではないでしょうか。

5.子どもの未来の可能性を広げるために

このように親子でAIと一緒に考えながら進める自由研究は、単なる宿題の枠を超え、最新技術に触れる貴重体験になります。また、子どもだけでなく、大人にとってもAIの理解実践の場として、大きな学びの機会にもなるでしょう。
ぜひ今年の夏は、上記参考に「AIと一緒自由研究」を体感してみてはいかがでしょうか。

そして、これをきっかけにビジネスでもAIを活用したいと思われた方は、ぜひKDDIにご相談ください。
便利なAIプロンプト例やビジネスでの活用例など、豊富知見を基に、貴社最適内容をご提案させていただきます。

日常業務を爆速化する生成AIプロンプト例やMicrosoft Excel生成AIプロンプト例について知りたい方は、以下の関連記事もあわせてご覧ください。

ホワイトペーパー

  • 本記事内使用している画像イメージです。実際デザイン機能とは異なる場合があります。
  • 本記事内記載している会社名各製品名は、一般各社商標または登録商標です。
  • 本記事生成AI活用一例として紹介したものであり、著作権商標権侵害する目的はありません。
  • ※ AIツールによって生成されたものには検証追記必要であり、お子さんが利用する場合は、保護者責任をもってご利用ください。

ピックアップ