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※ 記事制作時の情報です。
まずは自由研究のテーマ決めです。すでにやりたいことが決まっていればAIを使わなくてもよいですが、そうでない場合は、どんな自由研究をしたらよいかテーマ決めからAIに相談してみましょう。そのAIの提案の中から子どもが興味を示したテーマを選び、深掘りしていくことで、自分だけの自由研究へと発展させることができます。
実際に Google Gemini (個人無料版) に対し、子どもが指示 (プロンプト) を出した結果がこちらです。
このように「小学生向けの自由研究テーマを教えて」というざっくりとしたプロンプトでも、「観察・記録」「実験」「工作・ものづくり」という3カテゴリに分けて、王道の「朝顔の観察日記」や「水に浮くもの実験」など、いくつかの提案を受けることができました。
このなかから選ぶのもよいですが、子どものAIへの理解を深めるためにも、大人が子どもにアドバイスし、アドバイスを受けた子どもがAIに詳細な条件を加えた指示を出すことで、より子どもが興味の持てる提案を受けることもできます。
このように詳細な条件を加えることで、AIへの使い方を学ぶとともに、子どもの年齢と好きなジャンルに絞った具体的な提案を受けることもできます。
テーマが決まったら、次はAIとともにその研究内容について調べたり、作ってもらったりしてみましょう。調べ物や文章・画像の作成は生成AIの得意分野ですので、今回は子どもが選んだ「恐竜の大きさ比べゲームをAIと作ろう!」を基に、実際につくった例を紹介していきます。
ここでのポイントは、テーマと同じく「AIへの指示 (プロンプト) をどれだけうまく出せるか」です。子どもだけでは難しい部分もありますので、子どもに任せつつも、親がしっかりサポートしながら一緒に言葉を選んでいくことが大事なポイントです。
これでゲームの核となる情報が揃いました。ここからどんなゲームにするかを考えたところ、子どもから「カードゲームにすると面白いかも」というアイデアが出てきたので、この内容をカードのデザインに落とし込むことにします。
このように子どもの簡単な指示内容であっても、AIがある程度の内容を汲み取ってくれることで、あっという間にカードデザインが完成しました。ただしカード自体はカッコいいものの、下部に勝手な数字パラメータが掲載されているため、追加でAIに「カードには体長と体重を書いてください」と指示することにします。
これで「体長12〜13m」「体重:6〜9t」という数字の入った新たなカードデザインができましたが、体長と体重の表示部分が見慣れない言葉で出力されてしまったため、さらに指示を出して、日本語でのカード画像をつくることにチャレンジします。
子どもが「日本語で書いてください」と指示を出し、生成AI側も「ティラノサウルスのカードデザインを日本語表記で作成しました」と、指示の意味を正しく理解したはずなのですが、出力されたのは恐竜ではなく、見知らぬ子どもの画像でした。さらに親がサポートする形で、ここまでの指示をまとめたプロンプトを入力しましたが、「日本語の文字を正確に画像に配置することが難しいようです」と言われてしまいました。
Google Gemini は、執筆時の2025年7月現在、まだ Google Workspace との連携についても日本語に対応しておらず、Google の画像生成AI ImageFX でも英語でのプロンプト入力が推奨されているため、日本語での画像生成は難しい状況のようです。
その結果を受け、画像生成はChatGPT (個人無料版) にお願いしてみることとしました。
ChatGPTではすぐに画像生成とならず、いくつかの追加質問があったため、そのなかからデザインと画像サイズについて再度指示し、画像生成を依頼しました。
ここでハードルとなったのが、画像の生成時間です。
先ほどの Google Gemini であれば、無料版でもひとつの画像生成にかかった時間は1分ほどと、少し待つだけで生成できましたが、ChatGPT無料版では負荷が大きいのか、1つの画像の生成に1時間以上かかってしまいました。
しばらく待って生成された画像がこちらです。Google Gemini に比べてシンプルなデザインですが、無事に体長や体重、特徴など、希望どおりの内容を出力することができました。あとはこちらを20体分作っていくだけですが、無料版のChatGPTでは1日の画像生成枚数に上限があるようで、続けてスピノサウルスを出力したあと、3枚目にとりかかろうとした際に、「画像作成の制限に達しました」というメッセージが表示され、アップグレードの実行か、24時間後に再度利用するように促されました。
もちろん有料版にアップグレードすれば解決する話ですが、子どもと相談した結果、今回は体長と体重は自分たちでカードの裏側に手書きで書き込むこととし、Google Gemini に戻って20枚の恐竜画像を生成しました。
カードのデザインに関しては、ChatGPTでは同じデザインで生成できましたが、Google Gemini では「同じデザインで◯◯◯のカード画像をつくって」という指示を出しても、このように毎回違うものが出力される結果となりました。この点に関しても、ほかに同じデザインで出力できるプロンプトがないか、新たな視点の自由研究としてチャレンジしてみるのも面白そうです。
あとはこちらを印刷してカードにし、AIで出力された数字と図鑑などを見比べながら、カードの裏側に体長と体重を書くことで完成です。
無事にカードが完成したので早速遊びたいところですが、先に学校に提出する自由研究としてのまとめを進めます。まとめ方については自由方式でしたので、AIにまとめ方を聞き、レポートの雛形をつくってもらいました。
このようなAIへの指示だけで、簡単にレポートの雛形から感想文のサンプルまで提案してもらうことができました。「カードゲームにした場合のルール」も子どもが考えた内容とほぼ同じでしたので、細かい部分だけ自分たちの内容に修正して提出ノートに書き写し、あとは「研究で学んだこと」と「感想」については、次のステップでの振り返り内容をまとめることとしました。
あらためてAIを使うと、まとめまで効率よく進めることができることを実感できた自由研究でした。
今回の自由研究に取り組んでみてわかったことは、以下のとおりです。
上記の内容を子どもの感想文と親の所感としてまとめ、自由研究は無事に終了です。
今回の自由研究には盛り込みませんでしたが、高学年であれば、著作権侵害やハルシネーションなどのAIのリスクについて学ぶ内容を盛り込んでもよさそうです。いずれにせよ子どもと共に新たな技術に触れる機会として、自由研究はよいきっかけになるのではないでしょうか。
このように親子でAIと一緒に考えながら進める自由研究は、単なる宿題の枠を超え、最新技術に触れる貴重な体験になります。また、子どもだけでなく、大人にとってもAIの理解と実践の場として、大きな学びの機会にもなるでしょう。
ぜひ今年の夏は、上記を参考に「AIと一緒に自由研究」を体感してみてはいかがでしょうか。
そして、これをきっかけにビジネスでもAIを活用したいと思われた方は、ぜひKDDIにご相談ください。
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