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そのExcel関数はもう古い!? 最新のExcel関数を一覧でご紹介!

そのExcel関数はもう古い!? 最新のExcel関数を一覧でご紹介!

2025 7/11
Excelの関数は毎年のように新機能が追加され、日々進化を続けています。しかし、いまだにVLOOKUPやIFなど、従来の関数を使い続けているケースも少なくなくありません。Excel関数のアップデートは、業務効率を大幅に改善する第一歩です。従来関数の限界を理解したうえで、新しい関数の活用をぜひこの機会にご検討ください。 本記事では、従来のExcel関数の限界に加え、より効率的かつ柔軟な業務遂行を実現する、新しい関数群の特徴や活用法を提案します。

※ 記事制作時の情報です。

1.Excel関数にも“時代遅れ”はある

Excel は身近ツールだからこそ気づきませんが、知らず知らずのうちに “時代遅れ” になっていることがあります。左から右にしか検索できないVLOOKUPや、複数条件分岐処理すると一気に使いづらくなる IFがその一例です。これまでの関数より使いやすい、新しい関数へのアップデートを常に意識しておきましょう。

新しい関数に切り替え、業務に活かせれば、全体業務フロー大幅効率化可能です。Excel自体従来パッケージ版から、「Microsoft 365 with KDDI」をはじめとした、Microsoft 365のサブスクリプション版への移行が始まっています。本記事でご紹介するExcelの新機能も、サブスク版のみで使えるものばかり。これまでの Excel全体運用見直時期としても、非常によいタイミングです。

Excel関数の複雑さに悩むビジネスパーソン

2.VLOOKUPの限界とXLOOKUPという新常識

新しいExcel関数を用いて作業を行うビジネスパーソン

VLOOKUPには、左から右にしか検索できないことや列番号ズレが生じやすいなど、活用時制約意外に多くあります。検索値の量が多いと、処理時間が掛かることに不満を感じていた方も多いはずですが、これらの制約解消されるのが、 XLOOKUPという新しい関数です。

XLOOKUPは縦横双方向検索エラーハンドリング近似一致にも対応しているため、 VLOOKUPより柔軟で使いやすい特徴があります。さまざまな処理を1つの関数完結できる点や後工程安定性なども、見逃せない進化ポイントです。

XLOOKUP VLOOKUP 機能比較

できること・できないこと VLOOKUP XLOOKUP XLOOKUPの説明
検索したい列がどこでもいい × 左でも右でも検索できる。
途中に列を足しても安心 × 列番号を使わないので、途中で列を追加してもOK。
上から下・左から右どちらもOK × 横 (行方向) も縦 (列方向) も検索できる。
後ろ向き (右→左) も探せる × 「右側から左側」も探せる。
見つからないときの値を決められる 「見つからなかったときの表示」を直接設定できる。

※ VLOOKUPは少し工夫がいる。

複数の条件で探せる × やり方次第で可能。
どのExcelでも使える × 新しいExcelだけ。

※ VLOOKUPは古いExcel (2019以前) でも使える。

■ 基本構文
=XLOOKUP (検索値, 検索範囲, 戻り範囲, [見つからない場合の表示], [一致モード], [検索モード])

3.IFが進化した、IFS+IFERRORの使いどころ

多条件分岐をIF単独処理した場合可読性メンテ性が著しく悪化する課題があります。また、エラー値の確認都度必要になることも、使いづらい原因でした。これらの制約解消するのが、IFSという新しい関数です。

IF関数を使った評価方法の例。上部には複数の条件が連結されたIF関数が示されており、ネストが深くなっていることによる複雑さが強調されている。下部には、同じ条件を簡潔に表現したIFS関数の使用例が示されている。

IFSは論理シンプルにすることで、複数条件分岐簡単管理することができるほか、IFERRORを組み合わせれば、異常値処理容易に行えます。商品割引必要ルール自動チェック経費コード分類ロジックなど、幅広場面での活用期待できるでしょう。

■ 基本構文
=IFERROR (IFS (条件1, 結果1, 条件2, 結果2, ...), "エラー時の表示")

4.条件集計を便利に!SUMIFSの活用領域

SUM+IFの組み合わせでは難しい、多条件集計対応した新しい関数です。売上実績セグメント別集計や、勘定科目×部門別集計において非常有効であるほか、将来的なPower Queryの利用ピボット連携見越した利用ができます。幅広データ条件集計にも非常便利集計業務大幅効率化することが可能です。

SUM関数、SUMIF関数、SUMIFS関数の用途を示すグラフ。各関数が異なる条件での合計計算を行う様子が視覚的に表現されており、条件の数に応じた計算方法が整理されている。
■ 基本構文
=SUMIFS (合計範囲, 条件範囲1, 条件1, [条件範囲2, 条件2], ...)

5.知名度は低いが実用性の高い関数・機能

最後に、知名度が低いながらも、実用性が高い関数をご紹介します。

IMAGE関数

商品写真イラスト一覧作成する際などに、セル直接画像挿入できるのが IMAGE関数特徴です。IF関数と組み合わせれば、条件に合わせた動的表示可能商品マスタ管理表などの情報視覚化することで、判断精度向上を図ることもできます。

Excelと関数を駆使して部品の在庫管理をするイメージ
  • ※ 画像はイメージです。

6.Excel関数×生成AIで業務のアップグレードを

関数上手く使いこなす「Excel力」は、業務生産性左右する重要資産です。新しい関数活用関数選定ひとつで、業務プロセス大幅効率化し、業務上ミスを減らすことができます。Excel機能進化を踏まえると、これまでの運用方法について見直すよい機会だといえるでしょう。

また、「Excel力」を簡単に伸ばしたいのであれば、生成AIの積極的活用をおすすめします。複雑ネストや組み合わせも、自然言語説明すればAIが構文提案してくれるほか、「この関数でできることは?」と聞けば、概要構文応用例をすぐに知ることが可能です。AIの活用によって関数習得コスト劇的に下がり、組織全体の「Excel力」底上げにもつながります。

生成AIで業務プロセスを効率化するイメージ

関数は、「覚える時代」から、「AIと協力して使いこなす時代」に変化しつつある状況です。KDDIでは生成AIの業務活用に関するご相談を、随時受け付けております。今後のAI活用をご検討の際は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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