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MDMとは「Mobile Device Management」の略称で、企業が所有するスマホやタブレット、ノートPCなどのモバイルデバイスを一元的に管理し、セキュリティを強化するためのシステムやサービスのことです。主にデバイスの紛失・盗難対策や情報漏えい対策などを目的として導入されます。
このMDMを導入することで、デバイスのリモートロックや遠隔データ消去などが可能になり、万が一紛失や盗難に遭った場合でも、企業側でデータ流出防止対策が可能になります。そのことからも、法人契約のデバイスだけでなく、BYOD (Bring Your Own Device:個人デバイスの職場利用) でもデバイスを安全に利用できる環境を整え、万が一の事態にも迅速な対応を可能にするサービスとして注目されています。
では、このような管理システムがなぜ必要なのでしょうか。それはビジネスシーンにおいて、モバイルデバイスならではのリスクが数多く存在するからです。実際に起こり得る例をいくつか見ていきましょう。
営業担当者がアポまでの時間調整でカフェに入ったあと、社用スマホを席に置き忘れ。その後もスマホが見つからず、SNSへの不正ログインなど悪用された形跡があったことから、スマホ内の情報が外部に流出した可能性があるとし、会社に報告。報告を受けた会社側でもデータの遠隔削除などの手段がなかったため、情報漏えい事故として取引先など関係各所への報告と、再発防止策の策定が求められることとなりました。
ほかにも電車やタクシー、お酒に酔ったときなど、スマホの置き忘れによる漏えい事故は、もっとも起こりやすいリスクのひとつです。
事務社員が個人的にゲームアプリをインストール。そのアプリに仕込まれたマルウェアにより、スマホ内の顧客データ、社内メール、内部資料が外部サーバーに自動送信される事態が発覚。ほかにもフィッシングメールやなりすましSMSへのアクセスなど、不正なアプリやサイトからの漏えい事故は、今でもなくならない脅威のひとつです。
社員が電車で移動中に、荷物棚に置いていたカバンが盗難に遭い、新商品の情報や取引先との契約書などの情報を含んだノートPCや社用スマホが第三者の手に渡る事態に。スリや置き引き、車上荒らしは海外の方がリスクは高いですが、日本でも被害に遭う可能性はゼロではありません。企業としては、個人の注意だけでは防ぎきれないリスクにも常に備えておく必要があります。
これらのケースに近しい状況が発生した場合に、MDMが導入されていると以下の対策を行うことで情報漏えいの被害を最小限にすることができます。
このように万が一の事態に対策を可能にするのが、MDMです。MDMは1台当たり月額数百円という低コストで導入できるものもあり、紛失・盗難という「発生してから対処が難しいリスク」から企業の大切な情報を守る現実的で効果的な解決策として推奨されています。
とはいえ、MDMサービスも数多く普及しておりどのサービスを選べば良いかわからないという方も多いのではないでしょうか?そのような方に向けて、緊急時だけではなく日常の業務でも活用可能な「KDDI Smart Mobile Safety Manager」がおススメです。
次の章では具体的な導入メリットをご紹介します。
「KDDI Smart Mobile Safety Manager」には、これまでご紹介したようなもしもの事態に備える機能だけでなく、日々の管理業務にも役立つ機能が含まれています。低コストながら、社員も管理者もより安心して業務に集中できる環境を構築できますので、ぜひご活用ください。
MDM最大のメリットは、セキュリティの強化です。「KDDI Smart Mobile Safety Manager」ではリモートロック・リモートワイプに対応し、万が一スマホやPCが紛失・盗難に遭ったとしても、遠隔操作でロックをかけたり、端末内のデータを消去したりできます。ほかにもアプリの利用制限やWEBフィルタリングの設定など、先ほどの事例のすべてに対応するセキュリティ管理機能を備えています。
■リモートロック・ワイプ機能
端末紛失時に、管理者が遠隔で即座にデバイスをロックし、必要に応じてデータを完全消去。第三者による不正アクセスを防止し、機密情報の漏えいリスクを最小限に抑えることができます。先ほどのケース1〜3で紹介したような状況でも、迅速な対応により被害を最小限に抑えることが可能です。
■アプリケーション制御
業務に必要のないアプリや、セキュリティリスクの高いアプリのインストールを制限できます。承認されたアプリのみを自動配信することで、セキュリティポリシーの徹底が可能です。
■位置情報の追跡
事前に設定しておくことで、GPS機能を活用して、紛失・盗難された端末の位置を特定できます。早期発見により、情報漏えいの被害を最小限に抑えることができます。
複数のモバイル端末を利用している企業にとって、一元管理は大きなメリットです。「KDDI Smart Mobile Safety Manager」では、セキュリティに関する設定だけでなく、Androidスマホのゼロタッチ登録にも対応し、総務担当者や情シス担当者が少人数の企業において、新しいスマホ導入時のキッティングの手間を軽減します。
■設定の標準化
複数のデバイスに対して、Wi-FiやVPNの設定、セキュリティ設定やアプリケーション設定を一括で適用できます。また、Androidスマホの電源を入れてネットに接続するだけで、必要なアプリや各種設定が自動で完了するゼロタッチ登録に対応し、キッティングの手間も削減可能です。これにより個別設定の手間がなく、設定ミスによるセキュリティホールを防ぐことができます。
■複数端末の一元管理
全てのモバイルデバイスの状態を一画面で確認でき、アップデートの配信やポリシーの変更も一括で実行可能。社内や業務で共有する連絡先を共有アドレス帳として管理する端末へ配信を行うなど、管理している端末の効率的な運用を支援します。
MDMなどのセキュリティ対策システムは高額だというイメージがあるかもしれませんが、「KDDI Smart Mobile Safety Manager」は1ID当たり月額330円 (税込) (注1) から利用できます。
初期費用がかからず、必要な台数分だけを課金する料金体系となっているため、急な管理端末の増減にも柔軟に対応が可能。3週間の無償トライアルもあるため、少額でMDMを試してみたいという方にもピッタリです。
ではここからは、実際に「KDDI Smart Mobile Safety Manager」を導入した企業の事例を見ていきましょう。
Global X Japan様では、金融業界という高いセキュリティ要求がある中で、「スマホは常に持ち歩く必要があるため、どうしても紛失の危険性がある」という情報漏えいリスクへの懸念を抱えていました。
◎導入前の課題
業務で使用するスマホには、トレーディングに関する重要な情報が保存されており、万が一の紛失や盗難による情報流出は、金融機関として致命的なリスクになる可能性がありました。まさに、先ほどご紹介したケース1〜3のようなリスクが、現実的な脅威として存在していたのです。
◎「KDDI Smart Mobile Safety Manager」導入の決め手
KDDIの通話録音サービスとともにMDMを導入した理由については、通話録音機能や業務で使用しているauスマホの管理、情報漏えいを防止する「KDDI Smart Mobile Safety Manager」など、ビジネスで必要なサービスのすべてをKDDIにワンストップで任せることができるため、管理や運用の負担軽減につながるという点でした。
特に重要だったのは以下の点です。
導入後には、『「KDDI Smart Mobile Safety Manager」のリモートロック機能で情報漏えいのリスクを抑えることができて助かっています』という声が寄せられています。
スマホやタブレットを業務で使用する企業にとって、情報漏えいリスクは現実的かつ深刻な脅威です。「うちの会社は大丈夫」と思っていても、スマホ1台の紛失が会社全体のリスクになりうる時代です。まずは外出の多い社員のスマホだけでも、低コストで始められるMDMの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
もしほかにMDMの機能について気になることや不明な点がある場合は、お気軽にKDDIまでお問い合わせください。事例のようにセキュリティにあわせてビジネス環境をワンストップで最適化するなど、貴社のニーズにあったソリューションをご提案させていただきます。
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