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AIエージェントとは生成AIからの進化点や導入事例、注意点など解説

AIエージェントとは
生成AIからの進化点や導入事例、注意点など解説

2025 6/18
近年、ChatGPTやClaudeなどの生成AIサービスの登場以降、AIはかつてないスピードで日常生活に浸透し始めています。そのなかでも特に注目を集めているのが、「AIエージェント」と呼ばれる進化した生成AIです。このAIエージェントとは、いったいどのようなAIなのでしょうか。生成AIからの進化点やビジネスでの導入事例、注意点などについて詳しく解説します。

※ 記事制作時の情報です。

1.AIエージェントとは?

AIエージェントは、設定された目標達成するために必要なことを自律的に考え、能動的実行するAIです。生成AIを含めた従来のAIは、特定指示 (プロンプト (注1)) に対して回答を返す「受動的」な存在でしたが、AIエージェントゴールに対して必要タスクを考え、「能動的」に取り組むところが大きな違いです。

たとえば、生成AIは与えられた指示に対して文章画像生成するのに対し、AIエージェント複数タスク自己判断で進め、必要であれば外部ツールや他のAIと連携することでゴールに向かい取り組みます。これにより、これまで必要とされていたアウトプット精度を上げるために詳細プロンプト入力する作業や、やり取りを繰り返すといった人の手間減少し、より専門的高度タスクに取り組むことができます。

このようにAIエージェントは、従来生成AIでは難しかった「継続的思考」や「長期的ゴールまでの取り組み」を可能にするAIです。

AIエージェントのイメージ画像
  • 注1) プロンプトとはAIに指示を与えるための入力文のことです。

2.従来のAIからAIエージェントへの進化点

生成AIからAIエージェントへの進化点をさらに詳しく整理していきましょう。

1. ゴールまでの取り組み 生成AI ユーザーの指示に対して応える受動的な存在。一問一答型。
AIエージェント ユーザーが与えた目標に向けて、タスクを自動的に分解し、順序立てて自律的に行動。
2. 外部ツールとの連携 生成AI 指示に従い、一部のツールと連携することで回答。
AIエージェント API (注2) やアプリと自在に連携し、ゴールに向かって行動。
3. 自己評価と改善 生成AI ユーザーからの指摘を受けて修正。
AIエージェント 自らの出力を確認し、必要があれば自動で再試行。

このように、AIエージェントは単なる対話相手を超えて、秘書サポーター、同じゴール目指相棒チームメンバーとして機能する点が大きな特徴です。

  • 注2) APIとはソフトウェア同士連携するための規約のことです。

3.AIエージェントの具体例

AIエージェント活用のイメージ画像

AIエージェント個人ニーズにも応えますが、現在特注目されているのは企業における利用です。たとえばKDDIでは、営業活動効率化という観点でAIエージェント活用をしています。

具体的には、AIが上司の代わりに提案書レビューし、営業活動のあらゆる場面サポートするAIエージェント「A-BOSS (本部長AI)」の社内利活用開始しました。

A-BOSS (本部長AI) の特徴
1. 提案の質向上と抜け漏れチェック 提案書作成において、「競合他社の動きが考慮されているか」「海外の最新トレンドが盛り込まれているか」といった、経験豊富な上司のような視点で抜け漏れを指摘し、より多角的な提案へとアップデート。
2. 情報収集と知識の補完 新しい企業やこれまで経験のない業界への提案時でも、A-BOSSが必要な情報を素早く集約し、知識や準備をサポート。
3. 信頼性の高い情報提供 ハルシネーション (注3) 対策を兼ねて、AIが提供する情報には必ず出典元を明記。これにより、情報のソース元を確認でき、提案に活用するかどうかの指標を得ることができます。

このA-BOSSの活用により、お客さまの企業情報業界にあわせた自社商材との組み合わせ方や、提案必要情報提供提案ストーリー作成提案書レビューまで実現しています。

このようにAIエージェント活用することで、汎用的生成AIでは実現が難しい領域生産性向上効率化によるコスト削減スキル保有する人材に代わる業務サポート可能となります。

  • 注3) ハルシネーションとはAIが誤った情報生成する現象のことです。

4.AIエージェント活用の注意点

AIエージェント活用には多くの利点がありますが、以下のような課題注意点存在します。

4-1.情報漏洩リスクへの対策

従来のAI同様に、その利用には情報管理意識が欠かせません。重要情報入力してもよいかどうか、またそのアクセス問題ないか、暗号化といったリスク回避など、利用前には適切セキュリティ対策必要です。

4-2.バイアスや誤情報への判断

どれだけ技術が進んでも、初期検索エンジン同様に、そこから得た情報が必ず正しいとは限りません。AIは万能ではなく間違った情報出力する場合があることも考慮し、情報の取り扱いにあたり必ず使用する人が確認検証する必要があることを知っておきましょう。

4-3.人との役割分担

自律型とはいっても、完全自動ではない部分もあります。今後さらに自動化が進み、将来的には、AIエージェントがより高度判断能力問題解決能力獲得する可能性はありますが、現時点ではAIエージェントができることを把握し、その得意不得意領域理解した上で、人間による最終的判断創造性を加えることが、より大きな成果への近道といえます。

まとめ

AIエージェントは、単なるツールではなく「一緒に働く仲間」として私たちの仕事生活に入り始めています。ビジネスパーソンにとって、いま知るべきなのは「AIに何を任せるか」ではなく、「AIとどう協力して成果最大化するか」です。

人手不足深刻化する社会のなか、少しでも効率的業務遂行実現させる意味でも、身近課題から小さなAIエージェントを試し、業務の中で試験的活用してみてはいかがでしょうか。

AIエージェントについてはKDDIにお任せください

AIエージェントについて興味があり、導入検討されている場合は、KDDIにお任せください。
社内での活用事例だけでなく、Google Gemini との戦略的提携 や、Copilot を提供しているMicrosoft社の認定 を受けたパートナー企業としての経験など、数々のAI活用事例を基に、貴社最適プランをご提案させていただきます。


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