読み方 : ひようたいこうか
正式名称 : Cost effectiveness
費用対効果 (Cost effectiveness) とは、特定の事業や施策に投じた費用に対して、どれだけの効果が得られたかを評価する指標です。
コストと成果のバランスを示す考え方で、これを算出する最も基本的な計算式は「効果 ÷ 費用」です。この計算によって得られた数値が「1」を上回れば、投じた費用以上の効果があったと判断できます。逆に「1」を下回る場合は、効果が不足していることを示します。
例えば、100万円の業務改善ツールを導入して200万円のコスト削減につながった場合、計算式は「200万円 ÷ 100万円 = 2」となり、非常に高い効果を表しています。この数値を活用することで、施策の有効性を客観的に評価し、効果的な次のステップを計画するための明確な基盤を提供します。
IT分野では、新しいシステム導入やインフラ整備に多額の初期投資と継続的な運用コストがかかるため、費用対効果が重要視されます。投資の妥当性を評価し、経営資源を有効に活用するために不可欠です。
また、広告の費用対効果を示す「ROAS」や、顧客一人当たりの獲得単価を表す「CPA」といった指標も用いられ、施策ごとの詳細な分析が行えます。