読み方 : マルチスレッド
正式名称 : Multithreading
マルチスレッドとは、1つのプログラム (プロセス) 内で、処理の実行単位である「スレッド」を複数並行して動作させる仕組みです。スレッドは、プログラムの処理単位であり、プロセス内でメモリ空間を共有しながら動作します。これにより、複数の処理を並行して進めることが可能となり、CPUのコアを効率的に活用できます。
例えば、Webブラウザでは「ページ表示」「画像読み込み」「動画再生」などを並行して処理します。これを1つのスレッドで順番に処理すると遅くなりますが、複数スレッドを使えば並行処理が可能です。結果として、応答性が向上し、ユーザー体験が快適になります。
マルチスレッドの利点は、処理の高速化や待ち時間の削減ですが、同時に注意点もあります。スレッド間で共有するデータに対して排他制御を行わないと、競合状態やデータ破壊が発生する恐れがあります。そのため、スレッドセーフな設計や同期機構 (ロック、セマフォなど) が重要です。近年では、マルチコアCPUの普及により、マルチスレッドは高性能なアプリケーション開発に欠かせない技術となっています。