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IoTで進化する流通・製造・小売りの現場業務
Smart Workコラム vol. 16

IoTで進化する流通・製造・小売りの現場業務

安全な現場管理、業務や資材利用状況の見える化

2021 7/8
昨年来、オフィスのスマートワーク化が加速しましたが、実は工場や建設、小売の現場でもスマートワーク化は進んでいます。
人手不足の問題解消や、現場業務の見える化を推進するため、テクノロジーの活用は急務。こうしたニーズを支えるのが、IoT(Internet of Things)技術です。
KDDI株式会社 ソリューション事業本部 サービス企画開発本部 5G・IoTサービス企画部 パートナービジネスグループの吉兼 佐葵子に、現場のスマートワーク化の状況や最新事例を聞きました。
※ 記事内の社名、部署名、役職は取材当時のものです。

オフィスだけではない、現場にも必要なスマートワーク

—2020年より続くコロナ禍で、オフィスワークではスマートワーク化が進みました。一方、工場や建設現場など、働き手がその場いることが求められる現場業務のスマートワーク化はどこまで進んでいるのでしょうか。

実はコロナ禍以前から、物流工場小売などの現場では、デジタル化すなわちスマート化に取り組んでいたんです。新型コロナウイルス感染拡大した時期一時的プロジェクト商談中断したものの、現在はそうした企業の方々が「スマート化を推進することで、リモートでも可能業務の幅が広がる」と考え、背中を押される形となってスマート化が進んでいる状況です。


現場ではどのような課題テーマスマート化が進んでいるのでしょうか。

主要テーマは2つあります。
第一に、「人手不足解消」です。団塊世代後期高齢者年齢に達する2025年以降深刻人手不足問題発生するといわれていますが、コロナ前からこの課題解決に向けて多くの企業準備を進めていました。主なアプローチ方法としては、「業務効率化して人手の数を減らす」もしくは「熟練者経験技術デジタル可視化し、現場能力底上げを図る、リモート支援を行う」といった手段が使われています。

第二に、「現場状況理解把握」です。例えば売業店舗であれば、人の動線把握し、どんな商品をどこに配置するべきか考えたり、流通であれば物資や人の配置最適化したり、スムーズ業務を行うプロセスを整えます。デジタルによって現場足元状況理解把握することで、最適な打ち手を采配するわけです。

主にこの2つのテーマスマート化が進んでいます。

ソリューション事業本部
サービス企画開発本部
5G・IoTサービス企画部 パートナービジネスグループ

吉兼 佐葵子

スマートワーク、実現のカギとは?

人手不足、そして現場状況理解把握に向けてスマート化が進んできたわけですね。それはどのように実現できるのでしょうか。

人やモノの動きを可視化するテクノロジーとして近年注目されてきたのがIoT(Internet of Things)です。昔は製造業現場機械同士ネットワークを介してデータをやり取りし、不具合などを検知する仕組みをM2M(Machine to Machine)と呼んでいましたが、通信環境モバイル技術進化し、さまざまなセンサー大量生産されるようになって、モノインターネット化が進みました。

IoTの特長は、インターネットを介してセンサーデータ取得活用できることです。KDDIではこの特徴を踏まえ、IoTをさまざまな現場活用できるように、3つのアーキテクチャ構成ソリューション提供しています。まず用途に応じた多彩な「センサー・デバイス」があり、次にそのセンサーから取得したデータクラウドアップロードするための「通信・ネットワーク」層があり、最後データ活用を促す「クラウド」層があります。

クラウド蓄積されたデータ現場活用できるよう、モバイル端末パソコン、その他デバイスで扱えるソリューションとして提供しているのが「KDDI IoTクラウドStandard」です。


アーキテクチャ構成を聞くと難しそうで、現場導入するハードルは高いように思います。

現場業務においては、用途課題に応じて普段使っているスマートフォンタブレットパソコンなどいくつもの選択肢から最適なものを選べるようになっています。センサー種類多様化しており、IoTということを意識せず、スムーズ課題解決支援する仕組みとしてご利用いただいています。


KDDI IoTクラウドStandard サービスイメージ

データ活用・クラウド コース:LOGGERコース、LIVEコース、LOGGERコース(LPWA)、LIVEコース Pro パッケージ:ここルート、換気促進、温湿度、検針オプション、混雑可視化、監視カメラ、サーマルカメラ、エッジAIカメラ 通信ネットワーク:LTE / SORACOM Air for セルラー/LPWA センサー・デバイス:au ・メーカーブランド通信モジュール。用途に応じた多彩なセンサーに対応。

工場・物流・小売業、それぞれの現場で進むスマートワーク

現場スマートワーク化について、各業種での先進事例を教えてください。

工場建設現場などで利用される「作業員みまもり」というソリューションがあります。これは作業員の方に端末を身に付けていただき、管理者バイタルデータモバイル確認して体調管理を行ったり、離れた場所にいる作業員転倒検知したりする仕組みで、作業員安全管理効率的に行えるものです。管理者手元モバイル作業員状況一元的把握できるので、広い構内見回人数を減らすなど、人手不足解消にもつながります。

また、GPSでトラッキングを行う「位置情報パッケージ『ここルート」では、状況可視化することで配送トラックルート管理災害事故時早急な駆け付け指示を出すなど、運送業務効率化支援します。ある鉄道会社では、保線業務への活用として、保安機器にGPSを装着し、機材の置き忘れ防止につなげるといった実証実験も行なっています。

ユニークなものでいえば、宿泊施設製造業で使われる「マットセンサー」があります。マット上に資材を置いておくと、その重さをセンサー検知してクラウド上にデータアップする仕組みです。重さが減るとアラートを出して資材発注担当者に促したり、自動発注したりすることで、リネン類や液体洗剤などを人が管理するのではなく、テクノロジー効率化しようというニーズに応えるものです。

あとは、スマートフォンカメラとOCR機能を組み合わせ、アナログメーター写真を撮ると検針データ自動的クラウド上にアップするといったものなど、本当幅広くさまざまな現場スマート化が進んでいます。

2021年6月9日から新たにサービス提供開始した「エッジAIカメラパッケージ」も、カメラに映った人の性別年代人数などのデータ収集可能となります。カメラにAIが搭載されているため、人が目で判断していたデータ定量的に集めることができるのが特徴ですね。
例えば小売業では購買データには残らない来店者統計的データ取得できますし、シェアオフィス事業では実際各拠点オフィス利用ピーク帯など一括収集できます。こちらも今後さまざまな業態でのニーズ期待できます。

  • ※ 「KDDI IoTクラウド ~作業員みまもり~」「KDDI IoTクラウド~マットセンサー~」は、サービスの提供を終了しました。

現場の“環境”にフォーカスしたソリューションも

コロナ禍の現場支援するツールもあるんですね。

はい、室内二酸化炭素濃度常時モニタリングし、適切タイミングでの換気を促す「換気促進パッケージ」があります。換気タイミングを見える化し、二酸化炭素濃度設定した閾値を超えたタイミング換気アラート通知し、換気忘れを防ぎます。小売店店舗オフィス設置して、来店するお客さまや従業員への安心安全確保するツールとしてご活用いただいています。

他にも、「混雑可視化パッケージ」は、屋内に取り付けた専用デバイスカメラから画像取得し、店舗施設混雑状況オフィス会議室などの稼働状況把握できます。密な状態を作りにくくするという面でもお役立ていただけると思います。

このコロナ禍という状況では、こうした環境モニタリング・可視化が、より安心して働ける環境作りにも貢献できると考えています。


現場のスマートワーク化、実現のための第一歩

現場スマートワーク化を推進するに当たり、まずどこから始めればよいでしょうか。

まずは現場課題を明らかにすること、それを踏まえて、「どんなデータが見えたら、その課題解決できるのか」を明確化することです。
「これを解決したい」という明確課題を持つことがポイントです。実現手段はいくらでもあるので、課題明確になっていれば、現場業務をさらに快適にし、生産性向上にもつながる手段をご提案できると思います。

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