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法人トピックス

映像伝送基盤と360度カメラを活用した手術のオンライン立ち合い実証を実施

  • KDDI株式会社

KDDIは医療業界のDX推進に向け、映像伝送基盤と360度カメラ活用し、医療機器メーカー担当者による手術の立ち合いをオンライン化する実証 (以下 本実証) を実施しました。
本実証では、手術室を360度視点視聴可能映像伝送基盤開発し、長野県佐久医療センター整形外科手術室内に360度カメラ設置しました。手術室の360度ストリーミング映像を5G通信リアルタイム伝送することで、医療機器メーカー担当者による手術の立ち会いをオンライン化しました。
KDDIは今後本実証で得た知見を基に映像伝送基盤・5G通信・カメラなどをパッケージ化したソリューション提供し、医療業界のDXに貢献していきます。

<本実証のイメージ図>

背景

高度医療機器を使った手術では、医療機器メーカー担当者手術に立ち会い、執刀医助手手術看護師に対して医療機器の扱い方や注意点などを説明する必要があります。一方で、他手術とのスケジュール重複緊急手術により医療機器メーカーの立ち合いが難しく、高度手術十分実施できないことが課題でした。
KDDIは、医療機器メーカー担当者による手術立ち合いの効率化に向け、360度カメラストリーミング映像映像伝送基盤有効性検証するため本実証実施に至りました。

本実証について

  • 医療機器メーカー担当者移動せずにオンライン手術に立ち会うことができるため、手術立ち合い数を増やせるほか、これまで難しかった緊急手術への立ち会いが可能となります。
  • KDDIが提供するクラウドサービスKDDI クラウドプラットフォームサービス(注) 上に独自開発した映像伝送基盤と5G通信により、360度のストリーミング映像リアルタイム伝送実現しました。
  • 手術室全体映像自由画角リアルタイム視聴可能なため、医療機器メーカーによる医療機器適切操作説明実現しました。

共同実証推進者として参加した佐久医療センター整形外科 兼DX推進部 小川 貴久医師は、次のように述べています。
整形外科手術では手術用インプラント頻繁利用します。近年インプラント種類豊富かつ使用方法高度化/複雑化しているため、手術に携わる全ての人にとって医療機器メーカーによる手術室への立ち会いが求められていました。今回KDDIの開発した映像伝送基盤活用し、遠隔からの医療機器メーカーによる支援により、実際手術室摸擬骨利用した実証実験でも、物理的な立ち合いとほぼ同義アウトプットが得られました。また本ツール活用すると、どこに居ても長野県実施している支援可能になるとともに、手術映像視聴する新人看護師医療機器メーカー新入社員手術現場臨場感を感じるよい教育教材としても活用できると推察します。
今後も、KDDIにはストリーミング速度向上術野映像画質向上などの改善に取り組みを進めていくことを期待します。」

KDDIは今後手術における医療機器操作説明定期的外来診療訪問診療オンライン化による医療業界のDXを推進するため、映像伝送基盤・5G通信・カメラなどをパッケージ化したソリューション提供目指します。また将来的には、遠隔医療オンライン診療時患者の顔や表情映像解析することで、認知能力低下事前予兆把握早期治療を促すデータドリブン型の医療検討していきます。

ソリューションのユースケース
<今後の提供イメージ>
  • 注) KDDIのイントラ網に直結可能サーバーオブジェクトストレージなど、さまざまなシステム対応する柔軟性を兼ね備えた、クオリティの高いクラウド基盤

※この記事に記載された情報は、掲載日時点のものです。商品・サービスの料金、サービス内容・仕様、お問い合わせ先などの情報は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。