後輩社員
Aさん
入社2年目の若手システムエンジニア。製造業のお客さまを担当しており、提案力を高めたいと奮闘中。先輩社員の指導を受けながら、ゼロトラストやDX支援の知識を積極的に学んでいる。
「つなぐチカラ」をよりシンカさせ、あらゆる社会課題に立ち向かう。
多数の次世代型低軌道衛星により高速・低遅延通信を提供します。
KDDIは『つなぐチカラ』でビジネス、ライフスタイル、社会をアップデートします。
場所にとらわれずつながるソリューションを、デバイスからセキュリティまで支援します。
KDDIは、グローバルビジネスの成長をお客さまと共に実現します。
CO2排出量の可視化から削減まで、一貫してカーボンニュートラル実現を支援します。
中小規模の事業者向けに特化したスマートフォンのご利用方法のご案内です。
中小規模事業者のやりたいことや変えたいことを、モバイルとクラウドの技術を用いてサポートします。
前編は、こちらの記事を参照ください
Aさん:先輩、製造業のお客さまって、どんな特徴がありますか?お話を聞く中で、ちょっとほかの業種とは違う雰囲気を感じたんですが。
Bさん:いい質問だね。製造業のお客さまは、ほかの業界とは違う文化や特徴があるから、それを理解して対応するのが大事だよ。
具体的には、次のような点が共通していることが多いね。
1. 情シス部門だけでなく、生産現場の声が強い傾向にある
Bさん:製造業のお客さまの場合、情シス部門がネットワークやセキュリティの導入を進めているけど、生産現場、つまり工場部門からの声が強い傾向があるんだ。
Aさん:生産現場の声、ですか?
Bさん:うん。工場で働く生産技術部や生産管理部の要望が、最終的な意思決定に大きく影響することが多いんだ。だから、情シス部門との商談でも、生産現場のリクエストや調整状況について確認するのがポイントなんだよ。
2. DX化が重要なテーマ
Aさん:最近、DX化の話題をさまざまな業種業界のお客さまからよく聞きますが、製造業のお客さまも同じですか?
Bさん:そのとおり。DX化は中期経営計画にも盛り込まれている企業が多いし、どのお客さまも真剣に取り組んでいるね。ただ、IT人材が不足していることが課題になりがちだから、導入だけでなく運用支援の話も併せて提案するのが大事なんだよ。
Aさん:なるほど、DX化が進む中で、運用までしっかり支援できる提案が求められるんですね。お客さまにとって、導入後も安心して活用できる環境を整えることが大切なんだと改めて感じました。
3. 企業秘密の厳格な取り扱い
Bさん:これはどの業種業界のお客さまにも言えることだけど、製造業のお客さまも漏れなく、企業秘密の取り扱いについてかなり慎重だね。データセンターやクラウドを使う際にも、セキュリティやアクセス権限の話が必ず出てくるよ。
Aさん:情報が漏れたら大問題ですもんね。
Bさん:そうだね。データ暗号化やアクセス制御の提案をしっかり行うことで、お客さまの信頼を得られると思うよ。
4. 海外拠点でのITガバナンスの課題
Aさん:海外拠点についても、課題があると聞きました。
Bさん:そのとおり。特にUSやEUのリージョンでは、現地任せになりがちなんだ。国によってテクノロジーの進展度合いやポリシーが違うから、現地裁量を許しているお客さまも多いんだ。ただ、それが全体のITガバナンスに影響を及ぼすこともあるから注意が必要だよ。
Aさん:なるほど、現地の裁量に任せることで柔軟に対応できる反面、全体の統制が難しくなるんですね。ITガバナンスを強化しつつ、現場の運用もしやすい仕組みを提案できることが大切なんですね。
5. 通信断への厳しさ
Bさん:あとは、通信断に対して非常に厳しいということ。
Aさん:通信断、つまりネットワークのダウンタイムですよね。
Bさん:そう。今の時代、どの業種業界にも言えることだけど、製造業で言えば、生産ラインを止めてしまうと、直接売上に影響が出るからね。守るべき通信の要件が明確なお客さまが多いと思うよ。
Aさん:特に重要な拠点としては、工場や倉庫が主ですか?
Bさん:そうだね。お客さまによって差はあるけど、生産拠点と出荷拠点の通信を優先的に守る仕組みを提案することが求められるよ。
6. 地方工場の人手不足とIT人材の不足
Bさん:地方工場での人手不足も、製造業全体で共通する課題だね。IT人材も不足しているから、構築だけじゃなくて、実際の運用支援まで見据えた提案をすることが大事だよ。
Aさん:構築だけでなく、運用支援を含めた提案ですね。たしかに、導入後のサポートがあると安心感がありますね。
Bさん:そうだね。特に地方工場では、IT担当者が限られることが多いから、シンプルで運用しやすい仕組みを提案するのもポイントだよ。必要に応じて、リモート監視やマネージドサービスなどを組み合わせることで、お客さまの負担を減らせるように工夫することが大切なんだ。
Aさん:先輩、製造業のお客さまに対して提案を進める中で、KDDIだからこそ提供できる強みをうまく伝えたいんですが、どんなポイントを押さえるべきですか?
Bさん:いい質問だね。KDDIならではの強みがいくつもあるから、それをお客さまの課題にあわせて伝えるのがポイントだよ。
大きく分けると、次の4つが挙げられるかな。
1. 通信キャリアとしての強み
Bさん:KDDIは通信キャリアとして、ネットワークやモバイル、運用を絡めた提案が一社でできるんだ。これがほかのSIベンダーと比べると強みだと思うんだ。
Aさん:ネットワークやモバイルが絡むと、確かに通信キャリアならではの提案が生きてきますね。
Bさん:そうだね。製造業のお客さまにとっても、モバイル回線を活用したリモートメンテナンスや、専用ネットワークを活用したセキュアなデータ連携など、実際に役立つ提案がたくさんあるよ。
2. グローバルフットプリントの活用
Bさん:KDDIは、海外拠点へのITサービス展開でも強みを持っているよ。例えば、現地のネットワーク構築や運用を、国内から統合的にサポートできるんだ。
Aさん:グローバル展開している製造業のお客さまには、安心感がありますね。
Bさん:そのとおり。特に、現地任せになりがちな海外拠点のITガバナンスを強化する提案には、KDDIのグローバルフットプリントが生きてくるんだ。
3. 幅広い対応領域と一元的な課題解決
Bさん:KDDIは通信を起点とした周辺領域の対応範囲が非常に幅広いのも特長だよ。
これらを組み合わせて、一元的に課題を解決する提案ができるのが、KDDIの強みだよ。
Aさん:なるほど。お客さまの課題を網羅的にカバーできるのは、非常に魅力的ですね!
KDDIだからこそ提供できる強みがいろいろあるんですね。これをしっかりお客さまに伝えながら、最適な提案を進めていきたいと思います!
Bさん:その意気だね。お客さまの課題を正確に把握しながら、KDDIの強みを活かして解決策を提案すれば、きっと信頼される存在になれると思うよ。
前編・後編でお送りした「製造業の課題を理解しよう 対話形式で学ぶDXとセキュリティ対策」は今回で最終回です。製造業をはじめさまざまな業種業界では、DX推進や海外拠点のITガバナンス、通信の安定性など、多くの課題が存在します。
弊社は、通信キャリアとしての強みを活かし、幅広いソリューションでお客さまの課題を一元的にサポートします。
業種業界にかかわらず、DX推進やセキュリティの導入をご検討の方、今後の進め方に不安をお持ちの方など、お困りごとがございましたら、ぜひ弊社までご相談ください。
執筆者プロフィール
KDDI 法人営業担当者が、導入へのご相談やお見積もりをいたします。
何かご不明な点があればお気軽にお問い合わせください。