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製造業の課題を理解しよう対話形式で学ぶDXとセキュリティ対策 【後編】
ゼロトラストブログ vol. 25

製造業の課題を理解しよう
対話形式で学ぶDXとセキュリティ対策 【後編】

2025 7/29
製造業のお客さまとお話しする中で、「ITインフラの導入や運用において、ほかの業界と違う特徴がある」「海外拠点のIT管理が難しい」「DX化を進めたいが、どこから手をつければよいかわからない」といった声をよく耳にします。特に、生産現場の声が強い傾向にある文化や、通信の安定性へのこだわり、海外拠点のガバナンスの課題など、業界特有の要素を理解したうえで検討を進めることが重要です。
本記事は、「製造業の課題を理解しよう 対話形式で学ぶDXとセキュリティ対策 【前編】」に続く後編となります。製造業のお客さまに共通する文化や特徴について、先輩・後輩社員の対話を通じて解説します。本記事が、業務環境のDX推進、ネットワークをはじめとしたセキュリティの導入などを検討されている方の一助となれば幸いです。

登場人物紹介

製造業のお客さまに共通する文化や特徴を理解する

Aさん先輩製造業のお客さまって、どんな特徴がありますか?お話を聞く中で、ちょっとほかの業種とは違う雰囲気を感じたんですが。

Bさん:いい質問だね。製造業のお客さまは、ほかの業界とは違う文化特徴があるから、それを理解して対応するのが大事だよ。

具体的には、次のような点が共通していることが多いね。


1. 情シス部門だけでなく、生産現場の声が強い傾向にある

Bさん製造業のお客さまの場合、情シス部門ネッワークやセキュリティ導入を進めているけど、生産現場、つまり工場部門からの声が強い傾向があるんだ。

Aさん生産現場の声、ですか?

Bさん:うん。工場で働く生産技術部生産管理部要望が、最終的意思決定に大きく影響することが多いんだ。だから、情シス部門との商談でも、生産現場リクエスト調整状況について確認するのがポイントなんだよ。


2. DX化が重要なテーマ

Aさん最近、DX化の話題をさまざまな業種業界のお客さまからよく聞きますが、製造業のお客さまも同じですか?

Bさん:そのとおり。DX化は中期経営計画にも盛り込まれている企業が多いし、どのお客さまも真剣に取り組んでいるね。ただ、IT人材不足していることが課題になりがちだから、導入だけでなく運用支援の話も併せて提案するのが大事なんだよ。

Aさん:なるほど、DX化が進む中で、運用までしっかり支援できる提案が求められるんですね。お客さまにとって、導入後安心して活用できる環境を整えることが大切なんだと改めて感じました。


3企業秘密厳格な取り扱い

Bさん:これはどの業種業界のお客さまにも言えることだけど、製造業のお客さまも漏れなく、企業秘密の取り扱いについてかなり慎重だね。データセンタークラウドを使う際にも、セキュリティアクセス権限の話が必ず出てくるよ。

Aさん情報が漏れたら大問題ですもんね。

Bさん:そうだね。データ暗号化アクセス制御提案をしっかり行うことで、お客さまの信頼を得られると思うよ。


4海外拠点でのITガバナンス課題

Aさん海外拠点についても、課題があると聞きました。

Bさん:そのとおり。特にUSやEUのリージョンでは、現地任せになりがちなんだ。国によってテクノロジー進展度合いやポリシーが違うから、現地裁量を許しているお客さまも多いんだ。ただ、それが全体のITガバナンス影響を及ぼすこともあるから注意必要だよ。

Aさん:なるほど、現地裁量に任せることで柔軟対応できる反面全体統制が難しくなるんですね。ITガバナンス強化しつつ、現場運用もしやすい仕組みを提案できることが大切なんですね。


5. 通信断への厳しさ

Bさん:あとは、通信断に対して非常に厳しいということ。

Aさん通信断、つまりネッワークのダウンタイムですよね。

Bさん:そう。今の時代、どの業種業界にも言えることだけど、製造業で言えば、生産ラインを止めてしまうと、直接売上影響が出るからね。守るべき通信要件明確なお客さまが多いと思うよ。

Aさん:特に重要拠点としては、工場倉庫が主ですか?

Bさん:そうだね。お客さまによって差はあるけど、生産拠点出荷拠点通信優先的に守る仕組みを提案することが求められるよ。


6. 地方工場人手不足とIT人材不足

Bさん地方工場での人手不足も、製造業全体共通する課題だね。IT人材不足しているから、構築だけじゃなくて、実際運用支援まで見据えた提案をすることが大事だよ。

Aさん構築だけでなく、運用支援を含めた提案ですね。たしかに、導入後サポートがあると安心感がありますね。

Bさん:そうだね。特に地方工場では、IT担当者が限られることが多いから、シンプル運用しやすい仕組みを提案するのもポイントだよ。必要に応じて、リモート監視マネージドサービスなどを組み合わせることで、お客さまの負担を減らせるように工夫することが大切なんだ。

KDDIの強みを活かした提案
お客さま課題の解決力を最大化する

Aさん先輩製造業のお客さまに対して提案を進める中で、KDDIだからこそ提供できる強みをうまく伝えたいんですが、どんなポイントを押さえるべきですか?

Bさん:いい質問だね。KDDIならではの強みがいくつもあるから、それをお客さまの課題にあわせて伝えるのがポイントだよ。

大きく分けると、次の4つが挙げられるかな。


1. 通信キャリアとしての強み

BさんKDDIは通信キャリアとして、ネッワークやモバイル運用を絡めた提案一社でできるんだ。これがほかのSIベンダーと比べると強みだと思うんだ。

Aさんネットワークモバイルが絡むと、確かに通信キャリアならではの提案が生きてきますね。

Bさん:そうだね。製造業のお客さまにとっても、モバイル回線を活用したリモートメンテナンスや、専用ネッワークを活用したセキュアデータ連携など、実際役立提案がたくさんあるよ。


2. グローバルフットプリント活用

BさんKDDIは、海外拠点へのITサービス展開でも強みを持っているよ。例えば、現地ネッワーク構築や運用を、国内から統合的サポートできるんだ。

Aさんグローバル展開している製造業のお客さまには、安心感がありますね。

Bさん:そのとおり。特に、現地任せになりがちな海外拠点のITガバナンスを強化する提案には、KDDIのグローバルフットプリントが生きてくるんだ。


3. 幅広対応領域一元的課題解決

Bさん:KDDIは通信起点とした周辺領域対応範囲非常幅広いのも特長だよ。

  • イントラネット:「KDDI Wide Area Virtual Switch」や「マルチクラウドゲートウェイ
  • インターネット:トラフィック制御やゼロトラストセキュリティ
  • モバイル:リモートワークやフィールド業務向けの提案
  • クラウド:マルチクラウド環境の管理や最適化
  • ファシリティ:データセンターや無線LAN設計
  • DX支援:IT構想支援やコンサルティング

これらを組み合わせて、一元的課題解決する提案ができるのが、KDDIの強みだよ。

Aさん:なるほど。お客さまの課題網羅的カバーできるのは、非常魅力的ですね!
KDDIだからこそ提供できる強みがいろいろあるんですね。これをしっかりお客さまに伝えながら、最適提案を進めていきたいと思います!

Bさん:その意気だね。お客さまの課題正確把握しながら、KDDIの強みを活かして解決策提案すれば、きっと信頼される存在になれると思うよ。

最後に

前編後編でお送りした「製造業課題理解しよう 対話形式で学ぶDXとセキュリティ対策」は今回最終回です。製造業をはじめさまざまな業種業界では、DX推進海外拠点のITガバナンス通信安定性など、多くの課題存在します。

弊社は、通信キャリアとしての強みを活かし、幅広ソリューションでお客さまの課題一元的サポートします。
業種業界にかかわらず、DX推進セキュリティ導入をご検討の方、今後の進め方に不安をお持ちの方など、お困りごとがございましたら、ぜひ弊社までご相談ください。

執筆者プロフィール


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渡邉 圭悟 (わたなべ けいご)
KDDI入社後、多種多様なお客さまのITインフラ導入プロジェクトにPMとして参画。
現在は、ゼロトラストを中心としたコーポレートDXソリューションの設計・構築業務に従事。
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松永 章弘 (まつなが あきひろ) [関連する保有資格:情報処理安全確保支援士]
SIerや製造業の情報システム部門にて、ネットワーク/セキュリティ領域の企画・提案・導入などに従事後、2023年2月にKDDIへ中途入社。現在は、多種多様な業種のお客さまにITインフラやゼロトラストに関するご提案や導入を行う業務を実施。

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