生成AIに関連する各種サービスでお客さまのビジネスをサポートします。
通信と多様なケイパビリティを活用し、DXと事業基盤サービスでお客さまビジネスを支援します。
CO2排出量の可視化から削減まで、一貫してカーボンニュートラル実現を支援します。
KDDIは『つなぐチカラ』でビジネス、ライフスタイル、社会をアップデートします。
場所にとらわれずつながるソリューションを、デバイスからセキュリティまで支援します。
多数の次世代型低軌道衛星により高速・低遅延通信を提供します。
データセンターからネットワークまで、業務に最適なソリューションをトータルで提供します。
中小規模の事業者向けに特化したスマートフォンのご利用方法のご案内です。
中小規模事業者のやりたいことや変えたいことを、モバイルとクラウドの技術を用いてサポートします。
生成AIとは、多様なコンテンツを新たに生み出せるAIのことです。生成できる主なコンテンツの種類は、以下の通りです。
ChatGPTは生成AIの一種で、主にテキスト生成 (文章、プログラミングコード、数式など) に特化しています。
一方、生成AIは上記のように文章以外の幅広いコンテンツも作成することができます。
現在、企業や団体がさまざまな生成AIを提供しており、インターネットを通じて無料で利用できるものも多数存在します。多くの生成AIでは、難しい操作は不要です。普段使っている言葉で簡単な指示を出すだけで、コンテンツを生成できます。近年は生成AIが生み出すコンテンツの質が高まり、実用性が増したことから、一層注目を集めています。
生成AIが注目される以前から、AIは使用されていました。従来のAIは特定の定型業務の効率化や自動化に焦点を当てています。その影響力はビジネス全体には及ばず、データの分析や分類、予測、意思決定の支援が主な役割となっています。そのため、従来のAIには新しいコンテンツの高度な生成は困難で、活用範囲も限られていました。こうした制約は、学習データの量と質や、モデル設計の特性に大きく依存しており、出力の精度を高めることは技術的な課題となっていたのです。
一方、生成AIはAIの一種ではあるものの、文章、画像、音声、動画などのデジタルコンテンツを生み出すことを目的に利用するという点で、従来のAIとは異なるものといえます。
生成AIが作成できるコンテンツには、いくつかの種類がありますが、代表的な4つを紹介します。
文章生成AI | 文章生成AIは、ユーザーが主にテキストで打ち込んだ質問や指示に対して、文章で応答します。まるで人間とチャットしているかのような方法でやり取りが可能です。メールやレポートの作成をサポートしてもらうなど、ビジネスのさまざまなシーンで活用できます。 |
---|---|
画像生成AI | 画像生成AIは、ユーザーの指示に対応する画像を生成します。テキストによる指示だけでなく、参考画像の入力にも対応し、ユーザーの意図により近い画像を作成します。これにより、広告やホームページ、社内資料向けの画像制作などにおいて、従来の撮影や編集作業の負担を大幅に軽減します。 |
音声生成AI | 音声生成AIは、ユーザーの指示に基づいて人工的な音声を生成します。あらかじめ特定の人物の音声データを大量に読み込ませておくことで、まるでその人自身が話しているかのような声色を再現できます。コールセンター業務の自動化や、動画へのナレーション追加などに利用可能です。 |
動画生成AI | 動画生成AIは、ユーザーからの文章や画像、動画などを用いた指示に従って、動画を生成します。ほかの生成物と比べると、動画は情報量が多く、生成する難易度が高いとされています。そのため、従来は数秒程度の短編作品を作り出すのが精一杯でしたが、現在では、1分以上の作品制作が可能になっています。そうした状況を受けて、SNS投稿用や社内マニュアル用などの動画コンテンツ作成に、生成AIが活用されています。 |
このように生成AIは多様なコンテンツを生成可能で、活用範囲が日々拡大しています。ただし、生成内容の正確性には注意が必要です。また、プライバシーや著作権などの倫理的・法的観点からも、利用ガイドラインに基づく適切な運用が求められます。
生成AIを活用した代表的なサービスは、ChatGPTです。膨大な量の文章データを事前に学習しているため、質の高いコンテンツを作成できます。ユーザーはチャット形式でAIと対話しながら、必要な文章や画像を効率的に生成可能です。短い文章での指示出しにも対応でき、長い文章を読み込ませて翻訳や要約も行えます。画像生成時には、生成された画像に対して、追加で指示を与えることで調整することもできます。
近年は、音声入力の機能が追加され、ユーザーとChatGPTが音声でやり取りできるようになり、音声で会話しながらアイデアを考えるといった使い方も多くなっています。
生成AIの技術は、情報収集の領域でも進化を続けています。インターネット上に存在する膨大な文献やデータを自動的に分析・整理し、効率的なレポート作成を実現することで、リサーチ工程を省力化できるようになりました。さらに、レポートにはあらかじめ生成AIが参考にしたURLが含まれており、出典を明確に示しながら情報を扱える点も大きなメリットです。このように、生成AIの応用範囲は急速に広がっています。
生成AIの技術的な基盤となっているのが「生成モデル」です。
生成モデルとは、学習したデータの特徴や関係性を基に、新しいデータを生み出す仕組みを指します。現在多くの生成AIは、この生成モデルを「ニューラルネットワーク」で実装しています。これにより、大規模な学習データから高度な生成が可能になりました。
ニューラルネットワークは、人の脳の神経細胞を参考にモデル化されたものです。生成AIの学習では、大規模なデータセットを使用し、データに含まれるパターンや関係性を見出します。この学習過程で、ニューラルネットワークは与えられたデータの特徴を抽出し、それらの表現を段階的に獲得していきます。
こうした多層的な学習の仕組みを「ディープラーニング (深層学習)」と呼びます。事前学習によって獲得した知識を基に、生成AIは新たな入力 (指示) に対して適切な出力 (コンテンツ) を迅速に生成できるのです。
ChatGPTでは「GPT」という生成モデルが使用されています。GPTは「Generative Pre-trained Transformer」の略称で、大規模なデータセットで事前学習されたモデルです。GPTモデルは繰り返しアップデートされ、新しいバージョンのGPTモデルが公開されています。
従来のAIはデータ入力やフォーマット作成、定型的な問い合わせ応答といった定型業務の効率化が主なメリットでしたが、生成AIはより幅広い活用が可能です。例えば、生成AIを導入することでコスト削減につながります。
生成AIを用いてコンテンツを作成すれば、これまで外注していた制作依頼が不要になります。社内で制作していた場合も、社員の業務負荷を軽減し、ほかの業務に集中しやすくなります。
従来のAIはデータ入力やフォーマット作成、定型的な問い合わせ応答といった定型業務の効率化が主なメリットでしたが、生成AIはより幅広い活用が可能です。例えば、生成AIを導入することでコスト削減につながります。
生成AIを用いてコンテンツを作成すれば、これまで外注していた制作依頼が不要になります。社内で制作していた場合も、社員の業務負荷を軽減し、ほかの業務に集中しやすくなります。
生成AIは便利である一方で、リスクも伴います。誤った情報を含むコンテンツが生成される可能性があり、特に顧客対応時に誤情報が提供されると、深刻な問題に発展する恐れがあります。そのため、生成されたコンテンツは人間による確認が不可欠です。
また、学習データに含まれる偏見や差別的な要素が出力に反映されることで、企業イメージを損なう可能性も考えられます。さらに、著作権侵害やプライバシー侵害による昨今ニュースで取り上げられているような風評被害といった新たな問題にも注意を払う必要があります。社内データを学習に利用する場合は情報流出のリスクが伴い、機密情報や顧客データの取り扱いには、明確なガイドラインと運用プロセスの整備が求められます。
KDDIでは2023年4月から、生成AIによる業務改革を実践し、その知見をお客さまに提供する社内プロジェクトを展開しています。万全なセキュリティを施した社内版ChatGPTである「KDDI AI-Chat」を開発し、約1万人の社員が自由に使える環境を整備して、「KDDI Gen.AI CoE」(略称:KGA) というバーチャル組織を中心に活動を推進しています。
さまざまな部門の社員が試行錯誤を重ねることで、以下のような活用例が生まれています。
生成AIは、文章、画像、音声、動画など、多様なコンテンツを効率的に生成できる技術として注目を集めています。従来のAIが定型業務の効率化を主な目的としていたのに対し、生成AIはより創造的な業務にも活用できます。昨今は企画立案やアイデア創出の支援ツールとしても機能し、ビジネスの可能性を大いに広げています。
一方で、誤った情報の生成や著作権の問題、データの取り扱いなど、使用にあたって考慮すべき課題も存在します。企業での活用においては、セキュリティ面での対策や、用途に応じた適切な運用設計が重要です。社内での実証実験を重ねながら段階的に導入範囲を広げていくアプローチが、これらの課題に対する有効な解決策となります。
KDDIでは、生成AIの活用による業務効率化や課題解決を全力で支援しています。導入時に専門的なコンサルティングを実施し、社内外で得た豊富な知見を基に、お客さまの用途に応じた設計や構築を行っています。また、KDDIグループが持つ技術を結集し、万全なセキュリティ体制を整えています。ぜひお気軽にご相談ください。