読み方 : エービーアイ
正式名称 : Application Binary Interface
ABIは、ソフトウェアアプリケーションとオペレーティングシステム (OS) やハードウェア間の通信を定義するインターフェースです。具体的には、ABIはアプリケーションがOSやハードウェアリソースにアクセスするためのルールやプロトコルを規定し、バイナリレベルでの互換性を確保します。
IT分野において、ABIはアプリケーションの移植性や互換性に重要な役割を果たします。特に、新しいバージョンのOSやハードウェアが登場しても、ABIが維持されていれば、既存のアプリケーションは基本的にそのまま動作します。これにより、開発者は異なる環境でもアプリケーションを効率的に実行でき、ユーザーも新しいシステムに移行する際の負担が軽減されます。
さらに、ABIは異なるプログラミング言語間の互換性にも寄与し、ライブラリやフレームワークの開発を容易にします。例えば、C言語で書かれたライブラリを他のプログラミング言語のアプリケーションから使用する際にはABIの整合性が求められることがあり、これにより開発者は柔軟なソフトウェア設計が可能になります。ABIは実用的なプログラミング環境を構築する上で欠かせない要素と言えるでしょう。