読み方 : コンテナ
正式名称 : Container
コンテナ (Container) とは、「容器」「入れ物」などの意味を持つ英語で、アプリとその実行に必要な環境をひとまとめにする仮想化技術や、複数のオブジェクトをまとめて管理し、効率的に操作するためのデータ構造を指します。
前者は「コンテナ型仮想化」と呼ばれる技術で、OS上にアプリと必要なライブラリをまとめた独立した空間を作成し、軽量かつ高速な動作を実現します。従来の仮想マシンがOSごと仮想化するのに対し、コンテナはホストOSのカーネル (OSの中核部分) を共有するため、起動が早く、リソースを効率的に利用できます。
また、アプリを動かすために必要な設定や環境を「コード」としてまとめて管理できるため、どのパソコンやサーバーでも同じ手順でアプリを動かすことができ、環境の違いによるトラブルを防ぐことができます。
IT分野ではこれ以外にも、「コンテナフォーマット (複数の異なるデータを一つのファイルにまとめて格納するための規格) 」「コンテナデータセンター (設備をまとめて輸送用コンテナに組み込んだポータブルなデータセンター) 」など、「格納する入れ物」という意味で多様に使われています。