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オフィスレイアウトの考え方とおしゃれに作るポイント、規模別事例を紹介

オフィスレイアウトの考え方とおしゃれに作るポイント、規模別事例を紹介

2026 6/24
オフィスレイアウトは、社員の生産性とコミュニケーションを左右する重要な要素です。効率的な動線設計やデスク配置、ゾーニングを工夫することで、働きやすさと企業文化の表現が可能となります。
本記事では、オフィスレイアウトの基本から計画手順、デスク配置パターン、実践的な事例までを具体的に解説します。

※ 記事制作時の情報です。

1.オフィスレイアウトで成功するための二大原則

オフィスレイアウトの考え方のイメージ画像

ここでは、オフィスレイアウト成功させるために、計画初期段階で必ず押さえておきたい二大原則解説します。

原則1:働き方 (業務・出社率) を起点に考える

オフィスレイアウト検討する際、最初明確にすべきなのは「どのように働いているか」「どのように働きたいか」です。

例えば、次のような点を整理することで、適切レイアウト方向性が見えてきます。

  • 集中作業が多いのか、会話相談頻繁発生するのか
  • Web会議オンライン商談割合
  • 部署ごとの業務特性の違い
  • 日常的出社率 (フル出社ハイブリッドリモート中心)

これらを考慮せずにレイアウトを決めてしまうと、「席はあるのに使われない」「会話が多すぎて集中できない」「Web会議場所に困る」といった問題発生しやすくなります。

特に近年は、フリーアドレスやABW (Activity Based Working) を導入する企業が増えていますが、出社率業務内容に合っていない場合、かえって不便になるケースも少なくありません。

まずは現状の働き方を把握し、それを起点デスク配置エリア構成検討することが、失敗を防ぐ第一歩です。

原則2:運用・変更まで見据えて設計する

オフィスレイアウトは、完成した時点ゴールではありません。日々の運用や、将来変化対応できるかどうかまで考えることが重要です。

例えば、以下のような点を想定しておく必要があります。

  • フリーアドレス共用スペース利用ルール
  • 個人荷物書類管理方法
  • 組織変更人員増減への対応
  • レイアウト変更席替えのしやすさ

運用ルール不明確なままレイアウトだけを刷新すると「どこに座ればよいか分からない」「共用スペース特定の人に占有される」といった混乱が生じがちです。

また、IT機器配置配線通信環境固定的設計しすぎると、レイアウト変更のたびに工事調整必要となり、コスト手間が増えてしまいます。

可動式家具柔軟配線計画を取り入れ、“変えやすいオフィス”を前提設計することが、長期的満足度向上につながります。

2.オフィスレイアウトの計画手順

オフィスレイアウトの計画手順のイメージ画像

オフィスレイアウト計画は、効率的で働きやすい環境構築するために欠かせない作業です。計画全体像把握することで、無駄を省き、業務効率最大化できます。

主なステップ以下の6つです。

  • ステップ1: 現状把握課題の洗い出し
  • ステップ2: 目的設定コンセプト決め
  • ステップ3: ゾーニング計画
  • ステップ4: 動線計画
  • ステップ5: 寸法面積計画
  • ステップ6: 法規安全基準確認

ステップ1:現状把握と課題の洗い出し

まずは現状オフィス利用状況把握します。

社員アンケートヒアリングを通じて、オフィスの良い点 (グッドポイント) や悪い点 (バッドポイント) に加え、具体的課題確認します。主な課題例以下のとおりです。

  • 座席スペース不足している
  • 集中しづらい
  • 会議室が足りない
  • コミュニケーション不足

課題明確化することで、後続計画正確反映できます。

ステップ2:目的設定とコンセプト決め

次に、洗い出した課題を踏まえて目的明確化し、それに沿ったコンセプト設定します。目的設定適切コンセプト決めにより、デザイン性・機能性運用効率を兼ね備えたオフィスレイアウト実現します。

目的例 詳細
生産性向上 集中しやすい環境や効率的な動線を整備する
コミュニケーション促進 偶発的な会話が生まれるレイアウトや共用スペースを設置する
柔軟な働き方への対応 リモートワークやハイブリッド勤務に適応できる空間を構築する
コンセプト例 詳細
フリーアドレス 自由に席を選び、オフィス面積を有効活用する
ABW 業務内容に応じて最適な場所 (集中ブース、ラウンジ、会議スペースなど) を選び、多様な働き方を支援する

ステップ3:ゾーニング計画

執務会議室休憩などのエリア用途別に分けるゾーニングを行います。例えば、執務エリア集中できる静かな場所にまとめ、会議室出入りしやすい位置休憩スペース自然に人が集まる場所配置することで、業務効率交流両立できます。

床材色分けやパーテーションによる緩やかな区画分けは、視覚的領域認識を助けます。

ステップ4:動線計画

社員快適移動できる動線設計は、生産性安全性を高める重要要素です。

執務エリア会議室休憩スペース最短距離で結ぶ主動線確保しつつ、コピー機やカフェスペース経由するコミュニケーション動線を設けることで、偶発的会話情報交換を促せます。

通路幅は、想定する通行人数に応じて適切確保すると、滞留衝突防止できます。

ステップ5:寸法・面積計画

寸法面積計画は、オフィス快適性将来拡張性左右します。

建築基準法消防法に基づき、主要通路幅最低1.2m以上確保必須です。また、一人当たりの執務スペースは約3坪 (約10m2) を目安設計することにより、快適作業効率のよいオフィス環境実現できます。

ステップ6:法規・安全基準の確認

法令順守安全確保徹底します。建築基準法消防法労働安全衛生法に基づき、避難経路非常口確保通路幅天井高などの基準を満たす必要があります。

特に、火災などの災害時安全避難できる避難通路明示や、消火器非常灯設置位置計画段階確認し、施工後定期的点検することが重要です。

3.オフィスレイアウトにおけるデスク配置のパターン

本章では、オフィスレイアウトにおける代表的デスク配置種類座席運用について解説します。

3-1. デスク配置の種類と特徴

オフィスデスク配置は、コミュニケーション集中度に大きく影響するため、目的に応じて選択する必要があります。

3-1-1. 対向式レイアウト

対向式レイアウトは、デスクを向かい合わせに配置する形式で、チーム内での会話相談発生しやすいのが大きな特徴です。企画営業など、情報共有意思決定頻繁に行われる業務に向いています。

一方で、視線交差しやすく、電話や打ち合わせの声も届きやすいため、集中力が求められる業務ではストレスを感じやすい場合があります。Web会議が多い職場では、周囲への音漏対策専用ブース併設必要になるでしょう。

対向式レイアウトのイメージ画像

対向式採用する場合は、コミュニケーション促進優先するエリア限定して配置すると、メリットを活かしやすくなります。

3-1-2. 同向式レイアウト

同向式レイアウトのイメージ画像

同向式レイアウトは、すべてのデスクを同じ方向に向けて並べる配置です。視線前方集約されるため、個人作業集中業務に適した環境構築できます。

コールセンタープログラマーデザイナーなど、高い集中力が求められる職種適切です。上司後方に座ることで、全体業務進捗管理しやすいという側面もあります。

一方で、周囲気軽会話しにくく、コミュニケーション限定的になりやすいという側面もあります。同向式レイアウト導入する際は、会話や打ち合わせのための雑談アイデア出しを促進するリフレッシュスペースを設けるなどの対策有効です。

3-1-3. 背面式レイアウト

背面式レイアウトは、デスク背中合わせに配置する形式で、集中しやすさと相談のしやすさを両立しやすいバランス型の配置です。隣席との距離が近いため、必要なときだけ声を掛けやすい点が特徴です。

対向式ほど視線交差せず、同向式ほど閉鎖的でもないため、多様業務混在する部署に向いています。ただし、背後の動きが気になる場合もあるため、通路幅動線設計には配慮必要です。適切通路幅確保すれば、空間効率を高めながら快適執務環境実現できます。

背面式レイアウトのイメージ画像

3-1-4. クラスター型レイアウト

クラスターレイアウトは、複数デスク島状配置し、小グループ単位業務を行う形式です。プロジェクト型業務部門内連携重視するチームに適しています。

チーム内のコミュニケーション活発になりやすい一方で、周囲会話雑音が気になり、集中力低下することもある点には注意必要です。そのため、集中ブースや静かな作業スペースと組み合わせて設計するケースが多く見られます。クラスター間の距離感視覚的区切りを工夫することで、チームワーク集中環境両立がしやすくなります。

3-2. 座席運用のスタイル

主な座席運用スタイル以下のとおりです。

  • 固定席
  • フリーアドレス
  • ABW (Activity Based Working) 

3-2-1. 固定席

固定席は、社員一人ひとりに専用デスクを割り当てる運用スタイルです。資料管理がしやすく、長時間集中作業専門性の高い業務に適しています。

一方で、外出リモートワークが多い職場では空席が増え、スペース効率が下がりやすい点が課題です。また、部署間交流が生まれにくく、コミュニケーション固定化される傾向もあります。

安定性業務効率重視する部署では有効ですが、出社率や働き方の変化を踏まえた検討必要です。

3-2-2. フリーアドレス

フリーアドレスは、社員がその日の業務内容に応じて自由座席を選ぶ運用スタイルです。部署を超えた交流が生まれやすく、オフィス面積有効活用にもつながります。

ただし、ルール設計不十分だと「いつも同じ席に座る人が固定化する」「荷物の置き場に困る」といった問題が起こりがちです。運用ルール収納スペース整備が、成否を分けるポイントになります。

導入成功させるには、個人ロッカー設置ペーパーレス化、誰がどこにいるか分かるプレゼンス管理ツールといったITインフラ整備不可欠です。

3-2-3. ABW

ABWは、業務内容に応じて最適場所を選んで働く考え方です。集中作業、打ち合わせ、Web会議など、用途別空間を使い分けることで生産性向上目指します。

ABWを導入する際は、単にスペース用意するだけでなく、利用ルール社員への周知教育が欠かせません。どの業務でどのエリアを使うのかを明確にしないと、混乱不公平感が生じる可能性があります。

多様な働き方に対応できる一方で、計画運用セット設計することが成功の鍵となります。

4.オフィスレイアウトをおしゃれにする6つのポイント

おしゃれで働きやすいオフィス実現するには、デザイン性と機能性両立させることが重要です。本章では、オフィスレイアウトをおしゃれにする6つのポイント解説します。

  • コンセプトに合わせた空間デザイン
  • エントランス印象づくり
  • 機能性デザイン性を両立する家具選
  • 社員快適に働ける工夫
  • 照明採光活用
  • グリーン (観葉植物) の取り入れ方
オフィスレイアウトをおしゃれにする6つのポイントのイメージ画像

4-1. コンセプトに合わせた空間デザイン

オフィス雰囲気左右する空間デザインは、企業理念ブランドイメージ的確表現することが重要です。コーポレートカラーアクセントとして活用したり、企業特性に合わせて素材を選んだりすると、一貫性醸成できます。

例えば、木材や柔らかい色調基調としたナチュラルテイストは温もりと安心感演出し、金属ガラスを取り入れたモダンテイストスタイリッシュ洗練された印象を与えます。

4-2. エントランスの印象づくり

エントランスは、企業ファーストインプレッション決定づける空間です。

コーポレートカラー壁面家具に取り入れ、ロゴ視認しやすい位置配置することで、ブランドイメージ明確に示せます。さらに、アート作品観葉植物を取り入れると、温かみや独自性演出可能です。

受付カウンターサイン計画も、デザイン性と機能性両立させることで、来訪者洗練された印象を与え、社員にも誇りを持たせる効果期待できます。

4-3. 機能性とデザイン性を両立する家具選び

オフィス家具デザイン性だけではなく、作業効率快適性を高める機能性が欠かせません。

高さ調整可能昇降デスクを取り入れると、座り仕事と立ち仕事を切り替えながら健康的に働けます。また、人体工学に基づいたチェアは、長時間作業による身体への負担軽減します。さらに、モジュール式収納可動式パーテーションを選べば、レイアウト変更にも柔軟対応でき、機能性と美しさを両立したオフィス空間実現可能です。

4-4. 社員が快適に働ける工夫

社員集中しつつリフレッシュできる環境整備は、生産性満足度向上直結します。

集中ブース設置して静かに作業できるスペース確保する一方休憩交流のためのリフレッシュスペース用意すれば、心身の切り替えがスムーズになります。また、整理整頓しやすい収納計画や、書類備品管理ルール明確にすることで、快適かつ効率的職場環境維持できます。

4-5. 照明と採光の活用

照明採光社員集中力健康に大きく影響します。窓からの自然光最大限に取り入れつつ、時間帯作業内容に応じて明るさを調整できる調光照明導入すると、快適性向上するでしょう。

また、間接照明活用して柔らかい光を演出すれば、リラックス空間実現できます。モニターへの映り込みを防ぐためにブラインド家具配置工夫し、視認性作業効率を高めることも重要です。

4-6. グリーン (観葉植物) の取り入れ方

観葉植物は、視覚的な癒やしと空気清浄効果をもたらし、オフィス自然な安らぎを与えます。手入れがしやすく丈夫パキラサンスベリアなどは、日常的メンテナンス容易です。

執務エリアデスク脇やエントランスリフレッシュスペースバランスよく配置することで、空間全体に潤いと活気を与えられます。

5.働きやすいオフィスレイアウト事例

最後企業規模業種など、条件の異なるオフィスレイアウト事例紹介します。自社状況に近いケース参考に、オフィスづくりの考え方を検討するヒントとしてご覧ください。

5-1.【情報通信企業/約400名規模】分散部門をつなぎ、社員同士の交流を加速させたHUB型オフィス

全社的な働き方改革背景に、出社時オフィス価値向上が求められていた大規模企業では、部門間情報共有交流が生まれにくいことが課題でした。そこでフリーアドレス化を軸に、執務動線上カフェラウンジコラボレーションスペース配置し、人が自然につながるレイアウト刷新しました。

その結果、打ち合わせや社内イベント勉強会などが自発的に行われるようになり、社員が働き方の変化前向きに捉える意識醸成されています。オフィス現在組織内外の人と情報を結び付けるHUB拠点として機能し始めています。

5-2.【技術・製造系企業/約100名規模】研究・開発部門の連携を促すクリエイティブ創出型オフィス

分散していた事業部門研究部門連携不足課題としていた技術系企業では、新たなソリューション事業創出見据え、拠点一箇所集約するオフィスづくりを進めました。

個人集中して思考できる執務環境に加え、アイデア共有議論自然に生まれるコラボレーションエリアカフェスペース配置することで、部門を越えた対話促進しています。社員間コミュニケーション活性化し、採用面での訴求力向上プロジェクト推進円滑化など、事業開発後押しする変化が表れています。

5-3.【情報機器・ITソリューション系企業/約65名規模】限られた条件下で協働を生み出した社員参加型オフィス

地方拠点として限られたスペース予算の中、これまでとは異なるオフィスづくりに踏み出すべきか悩んでいた企業事例です。従来型固定的配置見直し、社員同士接点を増やすことを優先して、執務空間オープンな打ち合わせエリア気軽に使える共有スペースを設けました。

社員参加で進めたプロセスも相まって、新しい環境への受け入れが進み、会話笑顔自然と生まれる職場へと変化しています。小規模オフィスでも発想次第で働き方を変えられることを示すモデルケースです。

6.まとめ

オフィスレイアウトは、生産性向上コミュニケーション促進両立重要です。デスク配置座席運用はもちろん、動線ゾーニング計画適切設計することで、働きやすく効率的環境実現できます。さらに、デザイン性や快適性考慮した工夫を取り入れれば、社員満足度向上企業ブランド強化同時達成可能です。

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