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アウトソーシングとは?AIやデータドリブンで実現するCX向上

アウトソーシングとは?
AIやデータドリブンで実現するCX向上

2025 10/2
少子高齢化による労働人口減少で企業の人材確保が難しくなり、慢性的な人手不足が大きな課題となっています。同時に働き方改革やデジタルトランスフォーメーション (DX) の進展により、限られた社内リソースを利益に直結する業務に集中させ生産性を上げる経営戦略が重視されるようになりました。こうした背景のもと、企業は業務の専門性や効率性を高めるために、社外のパートナーと連携しながら業務の一部を委託するアウトソーシングに注目を集めています。

※ 記事制作時の情報です。

1.アウトソーシングとは?

アウトソーシングとは、 一言でいうと「自社業務一部外部委託すること」です。必要労働力サービス社外から調達し、専門業者業務プロセスごと任せる経営手法です。派遣サービスとの違いは、派遣社員自社指示で働くのに対し、アウトソーシングでは業務そのものを委託成果物に対して対価支払う点です。業務遂行指示アウトソーシング先企業が行うため、人材派遣とは契約形態マネジメント方法が異なります。

2.アウトソーシングのメリットとデメリット

アウトソーシングにはさまざまなメリットがあります。社内の限られた人材コア業務専念させられるため競争力強化につながり、専門業者に任せれば業務効率向上品質向上期待できます。また、自社人員正社員採用する場合に比べ、人件費採用教育コスト削減しつつ業務量に応じて柔軟対応できるため、コスト削減にも有効です。

一方デメリットとしては、業務ノウハウ社内蓄積されない、外部委託ゆえの情報漏えいリスクガバナンス低下可能性委託範囲明確化信頼できる業者選定手間がかかる等が考えられます。したがってアウトソーシング導入時には、自社ノウハウが失われても問題ない業務十分見極め、契約後丸投げにせず密なコミュニケーションを通じて品質管理することが重要です。

3.アウトソーシングの代表的なサービス例

企業アウトソーシングできる業務範囲多岐にわたりますが、ここでは代表的サービス領域紹介します。

3-1. デジタルコンタクトセンター (DCC)

従来電話対応中心コールセンター進化させ、チャット・メール・SNSなど、さまざまな方法顧客対応を行う次世代型コンタクトセンターです。クラウド基盤上幅広チャネル統合し、AIチャットボットボイスボットによる自動応答ビジュアルIVR (音声自動応答視覚版) や充実したFAQで顧客自己解決促進します。

問い合わせ対応プロセスデジタル化し、業務効率化と24時間対応実現するとともに、蓄積された顧客データ分析してサービス改善に活かすデータドリブン機能も備えています。これによりコンタクトセンター自体顧客体験 (CX) の向上や新たな価値創出貢献する戦略拠点へと変革しつつあります。

  • ※ 関連サービス:Altius ONE(R) (外部サイトへ遷移します)

3-2. インサイドセールス支援

従来の営業プロセスとインサイドセールス導入後の営業プロセスの変化の比較。従来のプロセスは、「認知」から「興味関心、比較、検討」、「購買」、「定着」、「アップセル/クロスセル」の順に進む一方、導入後では、「マーケティング」から始まり、「インサイドセールス」、「営業」、「カスタマーサクセス」、「フォロー営業」へと進行し、全体の流れが効率化・最適化される。

見込顧客に対し電話メールオンライン会議ツール等で非対面接触し、ニーズ喚起商談設定を行うインサイドセールス業務代行するサービスです。専門インサイドセールスチームが貴社に代わってリード (見込み客) の育成アポイント獲得を行うため、営業担当者高精度案件集中できます。自社リソースを増やすことなく効率的ターゲット企業アプローチでき、大量見込顧客リストに対して短期間接点創出することも可能になります。営業生産性向上マーケティング効率化につながるサービスとして需要が高まっています。

3-3. 業界特化型BPO

BPO (Business Process Outsourcing) は業務プロセス一部を丸ごと外部委託するアウトソーシング形態ですが、その中でも特定業界特化したサービスがあります。例えば金融業界向けの事務センター医療業界向けの専門オペレーション製造業向けの受発注物流管理代行など、業界固有業務知識法規制精通した人材プロセス対応するのが特長です。業界特化型BPOを活用すれば、各業界課題繁忙期ニーズに即した柔軟サポートが受けられ、品質コンプライアンス担保しつつ効率化を図ることができます。企業自社の属する業界に強みを持つアウトソーシングパートナー連携することで、業界課題解決サービスレベル向上実現できます。

3-4. IT領域のアウトソーシング (ITO)

システム開発運用インフラ構築などIT分野業務専門企業委託するサービスです。近年はDX推進でITエンジニア需要が高まる一方人材不足からITO (Information Technology Outsourcing) の重要性が増しています。高度なITスキル必要業務外部に任せれば、自社人材を一から育成するより迅速かつ効率的です。例えば、企業内システム保守運用ヘルプデスクサイバーセキュリティ対策クラウド環境構築管理などをアウトソーシングすることで、最新テクノロジーへの対応力強化しつつ、社内のIT部門企画戦略立案など本来業務集中できます。

4.アウトソーシング導入事例紹介

KDDIグループのBPOプロフェッショナル企業であるアルティウスリンク株式会社 (外部サイトへ遷移します) (以下、アルティウスリンク) が実現した、アウトソーシング事例を3つご紹介します。

4-1. 株式会社PFU様|インサイドセールス委託開始から1年でROI3倍を達成した事例

ツールを活用してターゲットリスト作成や事前調査、架電、資料送付を行い、アルティウスリンクのノウハウを生かしたヒアリングで課題を引き出して温度感を把握。興味のあるお客さまにはオンライン商談も実施し、効果的な提案を実現。

ドキュメントスキャナーなどを手掛ける株式会社PFU様では、新規顧客開拓という課題に対し、営業一部アウトソーシングするインサイドセールス支援サービスを活用しました。自社のAI-OCR製品見込み客に専門チーム電話オンラインアプローチし、アポイント獲得一次商談代行した結果導入から1年で投資対効果 (ROI) が3倍に向上しました。

具体的には、開始後3カ月で90件のアポイント獲得し、目標比180%を達成。加えて一次商談対応まで委託範囲を広げたことで、営業効率向上しました。

4-2. 大和ハウス工業様|各拠点の経理業務を集約し、業務効率化に成功した事例

大手建設会社である大和ハウス工業株式会社様では、全国約50拠点個別に行っていた経理業務集約効率化目的に、バックオフィス業務アウトソーシングに踏み切りました。アルティウスリンク経理業務一部 (請求書処理経費精算) を受託し、業務設計開始から約2ヵ月という短期間で約50拠点分経理処理を担う集中センターを立ち上げ、運用開始しています。

この取り組みにより、各拠点バラバラだった事務処理標準化効率化され、社員煩雑経理事務から解放されて本来業務集中できる環境が整いました。短期間でのセンター構築未経験者育成する教育体制委託先との密な連携による業務フロー改善など、アウトソーシングパートナーノウハウを生かすことで大きな効果を上げた事例です。

4-3. SBI損害保険株式会社様|AIを活用したCX向上と工数削減の実現

Altius ONE for Supportを活用した顧客対応とデータ分析により、顧客満足度向上を実現。さらに音声認識やAIを用いて応対の質を向上させ、後処理時間を削減し、応答率などを改善。

保険会社のSBI損害保険株式会社様は、顧客対応品質向上業務効率化両立すべく、AIを活用したコンタクトセンター改革に取り組んでいます。具体的には、自動車事故受付センターアルティウスリンク提供するデータ活用プラットフォーム「Altius ONE for Support」を導入し、生成AIを用いた実証実験開始しました。

このシステムでは通話内容をAIがテキスト化して自動要約し、オペレーター後処理時間を約35%短縮することを目指しています。また蓄積される膨大顧客の声 (VoC:Voice of Customer) のデータ分析し、顧客満足度に真に影響する要因特定してサービス改善に活かすなど、CX向上直結する試みも行われています。金融業界における先進的な試みであり、検証結果を踏まえた本格導入により、さらなるCX向上業務高度化期待されています。

5.今注目のAIで、アウトソーシングはどう変わるのか?

近年アウトソーシングサービスはAI (人工知能) 技術活用により大きな進化を遂げています。例えばバックオフィス定型業務にはRPA (Robotic Process Automation) を導入して反復作業自動化し、人手不足を補いつつ処理スピード正確性向上させています。コンタクトセンター分野ではAIチャットボット一次問い合わせ対応を担い、24時間対応応対品質均一化貢献しています。加えて音声認識技術とAIを組み合わせ、通話内容自動テキスト化・要約してオペレーター後処理作業 (応対記録入力) を省力化するといったソリューション登場しています。

このようにアウトソーシングは単なるコスト削減策から一歩進んで、顧客体験 (CX) の向上や新たな価値創出につながるものへと進化しつつあります。さらに将来見据え、アウトソーシング提供各社最新テクノロジー人間専門的スキルを組み合わせたサービス高度化を図っています。例えば、有人チャット対応とAIチャットボットハイブリッド運用熟練オペレーター判断とAIのデータ分析融合したサービス提供など、人とAIの協調によって相乗効果を生み出す取り組みが進んでいます。今後もAI活用の幅は広がり、アウトソーシング各企業課題解決強力後押しする存在となるでしょう。

6.まとめ

人手不足時代において、アウトソーシング業務効率化課題解決有効手段となっています。適切活用すれば、自社貴重人材本業集中させ競争力を高めつつ、専門外業務プロに任せて品質生産性両立させることができます。ただし、委託範囲慎重見極め、信頼できるパートナーを選ぶことに加え、契約後継続的フォローも欠かせません。昨今はAIやデータドリブン技術導入によって、アウトソーシングサービス自体進化し、単なるコスト削減策ではなくCX向上や新たな価値創出の源となりつつあります。

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KDDIグループアルティウスリンクは、コンタクトセンターやBPO、ITソリューションなど、高品質かつ先進的サービスワンストップ提供し、企業カスタマーサクセスの実現企業課題解決支援しています。アウトソーシング導入検討する際は、業務トータル支援できるアルティウスリンクにぜひご相談ください。詳しくは、以下サービス紹介ページをご覧ください。

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