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RPAとAIの違いは何か?組み合わせによる効果や活用事例を紹介

RPAとAIの違いは何か?組み合わせによる効果や活用事例を紹介

2026 4/30
RPAとAIはそれぞれ得意な役割が異なり、これらを上手に組み合わせることで業務効率は飛躍的に向上します。RPAが決められた手順どおりに作業をこなす仕組みであるのに対し、AIはデータを分析して自ら判断や予測を行う技術です。そのため、単独で導入するよりも両者を連携させる方が、自動化できる業務の幅は広がります。本記事では、RPAとAIの違いを整理しながら、連携による相乗効果や具体的な活用シーンを分かりやすく解説していきます。

※ 記事制作時の情報です。

1.RPAとAIの違いは何か

RPAとAIはいずれも業務効率化活用される技術ですが、役割が異なります。RPAは定型作業自動化、AIはデータをもとに判断分析を行うのが得意です。それぞれの特徴理解することが適切活用につながります。それぞれの違いは次のとおりです。

項目 RPA AI
主な役割 定型業務の自動化 判断・分析・予測
作業内容 ルールどおりに処理 データから学習して対応
得意分野 入力作業・転記・集計 画像認識・文章解析など
判断能力 あらかじめ設定が必要 状況に応じて判断可能
活用例 データ入力、自動登録 需要予測、問い合わせ分類

関連サービス: AI

1-1. RPA (Robotic Process Automation) とは

RPA (ロボティック・プロセス・オートメーション) とは、これまで人間パソコン上で行っていた定型的作業を、ソフトウェアの「ロボット」が代行して自動化する仕組みのことです。

最大特徴は、事前設定したシナリオ (手順) にしたがって、正確かつ高速処理遂行する点にあります。マウス操作キーボード入力データコピーペーストといった単純作業得意とし、24時間365日ミスなく稼働し続けることが可能です。プログラミングの深い知識がなくても導入できるツールが多く、事務作業効率化人手不足解消直結する技術として、多くの企業活用が進んでいます。

RPA (Robotic Process Automation) とはのイメージ画像

1-1-1. RPAツールの3つの種類

RPAツールは、導入形態管理方法によって、デスクトップ型、サーバー型、クラウド型の3種類に分けられます。

デスクトップ型は、個々のパソコン導入して動かすタイプです。担当者レベルでの細かな業務自動化しやすく、比較的低コストスピーディー導入できるのが特徴といえます。

サーバー型は、自社サーバー内にロボット構築して一括管理するタイプです。大量データを扱う大規模業務に適しており、社内複数部署横断してガバナンス (企業統制) を効かせた運用に向いています。

クラウド型は、インターネット経由サービス利用するタイプです。自社サーバーを持つ必要がなく、Webブラウザ上の操作自動化するのに適しています。

1-2. AI (Artificial Intelligence) とは

AIは、日本語では「人工知能」と呼ばれます。人間が行っている判断認識といった知的作業を、コンピューター再現する技術です。従来システムはあらかじめ決められたルールに沿って処理を行っていましたが、AIは大量データ学習することで、状況に応じた判断分類ができる点に特徴があります。

例えば、画像から文字を読み取る処理や、問い合わせ内容自動分類する仕組み、過去データをもとに需要予測する分析などに活用されています。このように経験を重ねるほど精度が高まる仕組みを「機械学習」と呼びます。

AI単体では作業そのものを実行する機能限定的ですが、RPAと組み合わせることで、判断から処理実行までの自動化可能です。業務高度化省力化実現する技術として、多くの企業導入が進んでいます。

2.RPAのスペックによる作業範囲の違い

RPAはすべてが同じ機能を持つわけではなく、そのスペックによって対応できる業務範囲が異なります。一般的には「RPA」「EPA」「CA」という3つの段階分類されており、それぞれ自動化できる内容が変わってきます。

分類 概要 主な作業範囲
RPA (Robotic Process Automation) 定型作業を自動化 データ入力、転記、帳票作成などルール化された業務
EPA (Enhanced Process Automation) AIなどと連携して高度化 データ分析結果をもとにした処理分岐、内容判定
CA (Cognitive Automation) 判断・学習を伴う自動化 需要予測、問い合わせ対応、自動意思決定支援

従来のRPAは決められた操作自動実行中心でしたが、AIとの連携によって判断を含む業務にも対応できるようになっています。自社業務内容に合わせて適切レベルを選ぶことが、導入効果を高めるポイントになります。

3.RPAとAIの連携がもたらす相乗効果

RPAとAIの連携がもたらす相乗効果のイメージ画像

RPAとAIを組み合わせる最大メリットは、自動化できる業務の「質」と「範囲」が劇的に広がることです。RPAが「手」として正確作業をこなす一方で、AIは「頭脳」として複雑判断を担う役割を果たします。

まず注目したいのが、非定型データ処理可能になる点です。RPA単体では難しかった手書書類の読み取り (AI-OCR) や、音声画像解析をAIが行い、その結果をRPAがシステム入力するといったスムーズ連携実現します。

また、高度判断を伴う業務自動化も大きな利点といえるでしょう。過去データからAIが需要予測異常検知を行い、その予測に基づいた発注作業アラート通知をRPAが実行します。これにより、これまで人間にしかできなかった「考えて動く」プロセスを、自動化サイクルに組み込めるようになりました。

単なる作業の置き換えを超え、ミス削減意思決定迅速化同時達成できるのがこの連携がもたらす大きな相乗効果といえるでしょう。

4.RPAとAIの組み合わせ事例

RPAとAIを組み合わせることで、これまで人の判断必要だった業務自動化可能になりました。帳票処理や問い合わせ対応経費精算など、さまざまな業務活用が進んでいます。

ここでは、KDDIのソリューション活用した、RPAとAIの組み合わせによる業務改善事例を詳しく紹介します。

4-1.「RPA×AI-OCR」による紙帳票のデータ入力自動化

手書書類多種多様フォーマット請求書を扱う現場では、入力作業膨大工数転記ミス長年課題でした。そこで、AI-OCRを用いて文字情報高精度データ化し、その結果をRPAが会計システム自動入力する仕組みを構築しました。

この連携により、従来人間が行っていた「読み取り・判断入力」という一連プロセスから手作業排除し、業務時間大幅短縮しています。AI-OCRが非定型書類にも柔軟対応するため、複雑帳票業務でも高い自動化率維持できるのが大きな強みです。正確かつスピーディー処理実現し、現場心理的負担も大きく軽減されました。

4-2.「RPA×生成AI」による社内問い合わせ対応の高度化

情報システム部門総務部門に寄せられる膨大な問い合わせへの対応が、本来コア業務圧迫するケースが増えています。そこで、生成AI (大規模言語モデル:LLM) が質問意図を汲み取って最適回答案作成し、さらに複雑手続きが必要場合は、RPAが裏側申請処理までを完結させる仕組みを導入しました。

生成AIが「自然対話」を担当し、RPAが「実務」を代行することで、社員自己解決率大幅向上しています。担当者回答負担を減らすだけでなく、24時間365日の即時対応可能になったことで、組織全体意思決定行動スピードアップにも大きく貢献しています。

4-3.「RPA×認識型AI」による本人確認・審査の自動化

会員登録時本人確認契約審査において、膨大情報照合作業ボトルネックとなっていました。そこで、画像認識AIが身分証画像与信サイト情報解析判断し、RPAがその結果に基づいたシステムへの登録作業代行するワンストップフロー構築しました。 

これにより、従来数週間かかっていた一連審査登録作業をわずか数日短縮するなど、バックオフィス業務劇的効率化寄与しています。AIの確かな「眼」とRPAの正確な「手」を組み合わせることで、ヒューマンエラー最小限に抑えつつ、顧客を待たせない迅速サービス提供可能になりました。

5.【参考】RPA単体でも実現できる業務効率化の事例

RPAソリューション導入により、企業教育機関では手作業により発生する業務負担軽減作業品質向上が進んでいます。ここでは、KDDIが支援したUiPath活用事例をもとに、具体的課題解決方法紹介します。

RPA単体でも実現できる業務効率化の事例のイメージ画像

5-1. UiPath導入による編入学受付業務の効率化と作業負担の軽減

ある教育機関では、編入学手続きに伴う情報登録データ転記職員手作業で行っており、以下課題を抱えていました。

  • 複数システムへの同一情報入力による作業時間増大
  • 入力ミス発生リスク増加
  • 職員業務負担拡大

KDDIの支援によりUiPathを導入し、申請情報取得から複数システムへの登録までを自動化しました。これにより、

  • 手作業による入力作業大幅削減
  • 処理時間短縮
  • 入力精度向上業務正確性改善

といった成果が得られています。

また、作業状況可視化されたことで進捗管理容易になり、職員児童保護者対応など、より価値の高い業務時間を振り向けられる環境が整い、学校運営全体効率化につながりました。

5-2. UiPath活用による輸出入申請・在庫管理業務の自動化

ある日系企業海外拠点では、輸出入申請在庫管理に関するデータ入力手作業で行っており、以下課題となっていました。

  • 業務量増加に伴う処理遅延
  • 手作業による人的ミス
  • 複数システム間の転記に伴う担当者負荷増大

KDDIはUiPathを活用したRPA導入支援し、申請データ入力更新作業自動化しました。その結果

  • 作業時間削減
  • 入力精度向上業務品質安定
  • 業務標準化により引き継ぎ負担軽減

といった効果が得られています。

さらに、これまで人手依存していた作業自動化されたことで処理スピード向上し、業務量が増えても安定した運用継続できる体制構築することができました。

6.まとめ

RPAとAIはそれぞれ異なる役割を持つ技術ですが、組み合わせて活用することで業務自動化可能性は大きく広がります。RPAが作業自動実行し、AIが判断分析を担うことで、これまで人手依存していた業務にも対応できるようになりました。実際導入事例からも、作業時間削減業務品質向上といった効果確認されています。自社業務課題整理し、適切技術を組み合わせることが、効率的業務改革を進める重要ポイントといえるでしょう。

RPAのことなら、KDDIにご相談ください

RPAの導入成功させるためには、自社業務に適したツール選定運用設計が欠かせません。KDDIでは、業務整理から導入計画策定構築運用支援までを一貫してサポートしています。AIとの連携を含めた自動化提案にも対応しており、段階的業務効率化を進めることが可能です。これからRPA導入検討している企業や、既存環境見直しを行いたい場合は、ぜひKDDIのRPA導入ソリューションをご活用ください。


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