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スマートフォン『全社活用』のメリットとは?
第1回 スマートフォン『全社活用』のススメ 製造業編

スマートフォン『全社活用』のメリットとは?

2019 9/23
あなたの会社では、スマートフォンを『全社で』活用しているでしょうか?
本コラムでは、スマートフォン企業導入の実態と、成功に導く導入への考え方、そして製造業における具体的な活用法とその効果について、
具体例と関連サービスも交えて解説します。

1. スマートフォン企業導入の実態は?

スマートフォン・タブレット端末の活用

導入・開設済みが38.5%、検討中が19.9%、予定なしが41.6%

2017年に商工中金実施した中小企業のIT活用に関する調査 (注) では、58.4%もの企業スマートフォン (タブレットを含む) を導入または導入検討しています。

企業スマートフォン導入する際、
懸念の一つは『導入時コストアップ』でしょう。
一般的スマートフォンケータイ (フィーチャーフォン) より端末本体高額であり、画像動画のやりとりも増えるため、毎月通信費増加する傾向があります。

それでは逆に、すでに導入した、あるいはいま検討中、と回答した6割近企業は、スマートフォン導入する際にどのように考えて、どういった効果期待したのでしょうか?

2. スマートフォン導入を成功に導く考え方とは?

導入したきっかけや背景各社さまざまですが、大きな効果を得た企業共通するのは
スマートフォンを単なるケータイ (フィーチャーフォン) の置き換えとしてだけで捉えていない』、という点です。
そしてもう一つ、『スマートフォン局所的ではなく全社導入する』という点も重要です。

スマートフォンはこれまでの音声ショートメールだけのやりとりと比べ、格段情報共有正確さとスピード向上します。
そして、クラウドアプリケーションとの連携可能なため、これまで自席パソコンでしか行えなかった業務処理場所を問わず可能になり、業務効率化にも大きく貢献します。
そのため、外出が多い社員のみならず、全社活用してこそ、業務上のさまざまな課題解決や、新しい働き方を促進するツールとなるのです。

3. 製造業におけるスマートフォン活用メリット

それでは、製造業においてどのようなメリットが得られるのか、活用法とあわせて見ていきましょう。


3.1 業務効率化

製造業設計製造ライン保有する関係上、他の業種と比べ報告書ワークフロー承認など、社内申請手続きなどが多く、厳格である傾向にあります。
スマートフォンクラウド型のグループウェアメーラー活用すると、これまで自席パソコンでしか行えなかった業務を、外出先会議室など自席以外場所でも安全に行うことができるようになり、効率化に加え、事業継続にも大きく貢献します。
また、スマートフォン内線活用するサービス利用すれば、いつでも、どこでも必要な人との連絡がとりやすくなり、あわせて固定電話機通信コスト削減効果も得られます。


3.2 コミュニケーション向上

製造業では営業製造現場営業開発製造など打ち合わせの必要性が高い一方で、音声のみの通話や、会議予約の取りづらい会議室限定であることが多く、やりとりの正確性スピード課題を抱える企業が少なくありません。
スマートフォン活用することで、社内社外のどこからでも画像動画設計書などの資料共有できます。
また、報告明確指示エビデンスを残しながら可能になることで、業務品質安全性向上します。


3.3 人材育成、技術継承

熟練社員退職に備えた技術継承をはじめ、現場間での適切指示若手社員研修育成もまた、製造業での重要な取り組みです。
スマートフォン高品質画像動画撮影機能と、ウェブ会議ツールCisco Webex with KDDI」の録画機能を用いることで、研修内容記録およびアーカイブ化と全社員への共有も、大がかりなシステム構築必要なく実現します。


3.4 営業力・顧客対応力の強化

部品メーカーなど取り扱いの商品点数が多い製造業では、製品カタログ分厚くなり、重量もかさみます。
製品カタログデジタル・ペーパレス化することで、いつでも必要情報をお客さまに提示しやすくなり、営業時機動性向上します。
また、工期進捗などの確認チャットで行う、不具合故障発生した際には画像動画共有しながらビデオ通話するなど、営業生産管理製造現場間での、タイムリー正確情報交換実現します。
その結果、お問い合わせに対する正確回答迅速化したり、重要クレーム全社員への共有など、顧客対応品質向上できます。


3.5 セキュリティ・シャドウIT対策

企業スマートフォン導入しなければ、社員利便性優先して個人所有スマートフォンでやりとりする、
いわゆる『シャドウIT』(会社管理下にない=管理側からは把握しにくいIT機器業務利用) への懸念が高まります。
個人スマートフォンやSNSで業務上情報をやりとりすると、宛先誤送信紛失時情報漏えいリスクが高まります。
万一情報漏えいなどが起こると企業信頼失墜損害賠償といった多大ダメージを被ります。
その対策としてスマートフォン全社員貸与し、「LINE WORKS with KDDI」などビジネス用SNSの利用と、
MDMと呼ばれる『モバイルデバイス管理サービス』を活用することで、生産性向上セキュリティ両立実現できます。


3.6 さらに便利な機能との連携

スマートフォン活用すれば、AIなど最新技術アプリケーションにより、さらに業務効率化生産性向上貢献します。
海外からのお客さまをお招きする機会や、現地法人工場との打ち合わせの多い製造業にとって、頼もしい味方となるサービスもあります。

「KDDI AI翻訳」は、話した言葉リアルタイム音声認識して翻訳合成音声テキスト表示するサービスです。
特にニーズが高い英語中国語韓国語対応しています。音声認識翻訳ディープラーニングなどのAI技術導入し、話し言葉特有曖昧表現にも対応する高い認識精度実現しています。

「KDDI TV通訳」は、多言語対応できるオペレータータブレット画面越しに、接客対応者訪日外国人のお客さまとの間で、異なる言語での会話をそれぞれ通訳する三者間通訳サービスです。

いかがでしょうか。スマートフォン導入データ活用業務効率化、そして社内およびグループ関係会社と、さらにはお客さまとのコミュニケーション活性化にも貢献する効果が得られ、そのためには『全社での展開』が重要である、ということがご理解いただけたでしょうか。

KDDIでは懸案コストについても、お得な法人プランなどがございます。また、さまざまな業界業務課題解決する導入支援サービスを行っています。スマートフォン活用導入についてご不明点があれば、ぜひお気軽にお問い合わせください。

次回はさらに大局的に、日本製造業を取り巻く環境変化と、新たな課題に対するスマートフォン導入必要性解説します。

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