KDDIは2025年12月19日から、「KDDI クラウドプラットフォームサービス (以下、KCPS)」をリニューアルします。
リニューアルした「KCPS」は、お客さまの声を反映し、アーキテクチャを刷新したクラウドサービスです。従来の「KCPS」が持つ高可用性・高信頼性・ネットワーク親和性などの特長を継承しつつ、閉域ネットワーク接続機能の強化、仮想サーバーメニューの拡充、ストレージ性能の向上、PaaS機能やオートスケール機能の追加など、機能面で大幅な進化を遂げました。これにより、システム構成の柔軟性向上や運用負荷の軽減、安定した通信品質の確保が可能となります。さらに、KDDIのモバイル事業で利用している信頼性の高いハードウェアインフラを本サービスにも適用しており、より安心してご利用いただけます。お客さまの多様なニーズに応える国産クラウド基盤として、今後もさらなる価値提供を目指します。
KDDIはAI時代における日本の産業競争力強化に貢献するため、2026年4月から「大阪堺データセンター」のNVIDIA GB200 NVL72を活用したクラウドサービス「KDDI GPU Cloud」の申込受付を開始予定です。リニューアルした「KCPS」は、弊社の安定かつ安全な閉域ネットワークを通じて「KDDI GPU Cloud」と連携可能となり、AI処理に必要なデータの前処理や保管など、より高度なデータ活用を実現していきます。
また、AI活用の拡大に伴い、サイバー攻撃のリスクも増大しています。重大な事故や事業継続への影響を防ぐため、データの管理や保管場所の選択がこれまで以上に重要となっています。
こうした背景から、国内に閉じてデータを活用できる、安全な環境を求める声が高まっており、弊社はこれからも国産クラウドである「KCPS」の提供を続けていきます。
「マルチクラウドゲートウェイ (注2) 」との連携により、閉域ネットワーク接続機能を強化しました。操作コンソールからオンデマンドで接続の追加・削除や帯域変更が可能となり、ネットワーク運用の柔軟性と効率性が向上します。
さらに、従来の1Gbpsベストエフォート型から、最大10Gbpsの帯域確保型へと提供方式を拡充し、より安定した通信品質を実現します。
従来の「KCPS」では提供していなかった高スペック仮想サーバーメニュー (最大32vCPU・512GB RAM) を新たにラインアップとして追加しました。
これにより、より高負荷な業務システムや大規模データ処理ニーズにも柔軟に対応可能となります。
お客さまの多様なニーズに対応するため、用途に応じて3種類のサーバータイプをご用意しました。システム要件に応じて柔軟に組み合わせることで、最適なクラウド環境の構築が可能です。
| サーバータイプの特長 | 優れたコストパフォーマンス | 豊富なラインアップ | ハイスペックモデル | |||
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| 推奨用途 | ローカルネットワークを利用した 基幹システム |
Webサービスなど外部からの アクセスが想定されるシステム |
高いパフォーマンスが 求められるシステム |
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システム構築・運用における負荷軽減に貢献する各種PaaS機能を新たに提供します。さらに、IaaS機能を強化し、現行KCPSのメリットを継承しつつ、より高い付加価値を実現します。
フラッシュドライブ採用によるストレージ性能の大幅向上、リージョン・ゾーンをオンデマンドで選択可能、直感的で操作しやすい管理コンソールの提供
PaaS機能追加 (DB機能、DNS/GLB (広域負荷分散)、ESS (メール配信)、タイマー機能など)、オートスケール機能追加
2025年12月19日
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