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JX日鉱日石シッピング 株式会社 (現 JXオーシャン株式会社)

概要
船舶VSAT『KDDI Optima Marineサービス』をいち早く導入し、広い海域で常時接続の高速通信環境を獲得。運航業務の効率化と乗組員のプライベート通信環境の整備により、輸送品質を向上しながら、通信コストの定額化と低減を実現した。

原油、LPG、ケミカル製品、木材・鋼材・穀類等貨物の海上輸送サービス事業を展開するJX日鉱日石シッピング (現 JXオーシャン) 様。30万重量トン級VLCC※1やVLGC※2を筆頭に50隻余の船舶を保有・運航している。世界の7つの海において、海上輸送業の使命である船舶の安全運航と積荷の安全輸送を遂行し続けるには、高信頼な海上通信が必要不可欠である。2011年、国内では先駆的取組みとして船舶VSAT※3【KDDI Optima Marineサービス】を4隻に導入。高速な常時接続通信により、運航業務効率の改善や乗組員の福利厚生の向上といった従来課題を一気に解決した。
※1 Very Large Crude Carrier
※2 Very Large Gas Carrier
※3 Very Small Aperture Terminal (小型地球局)
※2014年3月に掲載されたものです。現在は、JXオーシャン株式会社に社名変更されています。

業 種
運輸業
従業員規模
101名~500名
掲載日
2014年03月
導入サービス

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事例概要

【課題1】安全輸送に関わる国際的規則や荷主である
オイルメジャーからの要請に対応するには、
従来の海事衛星 (インマルサット) 通信では限界が生じていた。

ご提案・導入効果:KDDIの船舶VSATで解決

KDDIが提供する船舶VSAT『KDDI Optima Marineサービス』を導入し、定額制の高速常時接続通信により、業務効率の向上とコスト削減を実現した。


【課題2】海上労働条約 (MLC) が国際労働機関 (ILO) により
採択され、乗組員の福利厚生の向上が懸案となり、
航海中のプライベートな高品質通信環境を整備する必要があった。

ご提案・導入効果:乗務員専用回線を用意

船舶VSAT2回線のうち1回線を業務用、もう1回線を乗務員専用として提供。IP電話による音声通話にも対応、業務用との干渉に配慮し帯域保証も行った。


【課題3】既に導入実績のある欧州の衛星通信大手のサービスでは、
本社と欧州地上局までの国際通信費が高額になるなどの
デメリットがあり、国内のサービス業者を探していた。

ご提案・導入効果:山口の地球局に接続し経路を短縮

『KDDI Optima Marineサービス』ではKDDI山口衛星通信センターを地球局として使用、国際IP電話サービスを利用し、大幅なコストダウンを達成した。

事例詳細

船舶VSAT『KDDI Optima Marineサービス』をいち早く導入し、
広い海域で常時接続の高速通信環境を獲得。
運航業務の効率化と乗組員のプライベート通信環境の整備により、
輸送品質を向上しながら、通信コストの定額化と低減を実現した。

海事衛星 (インマルサット) 通信の限界を見越し、
船舶の安全運航と積荷の安全輸送の品質と業務効率の向上のため
船舶VSAT『KDDI Optima Marineサービス』を導入

JX日鉱日石シッピング (現 JXオーシャン) 社は、原油やLNGなどのエネルギー資源や、石油製品や化学品などのケミカル資材、さらには木材、鋼材、肥料、穀類等の海上輸送サービス事業を展開している。海運、陸運ともにその命題は「安全運転と積荷の安全輸送」にあるが、道路や線路等のインフラのない海上での業務は、さまざまな制約を受ける。通信もその一つである。有線ケーブルが存在しない海上では、専ら無線に頼ることになる。特に国際安全管理 (ISM) コードの適用を受ける同社の船舶は、厳しいレギュレーションに適合させる必要があり、航行の安全に関する情報受信するために海事衛星 (インマルサット) を利用した通信が義務づけられている。しかし、これは必要最低限の情報を媒介する手段であり、そのスピードは最大64kbsでしかなく、業務の効率化を図る手段としてはあまりに役不足であった。「顧客サービスという観点からすれば、荷主であるオイルメジャー各社からの要望はすべて飲まなければなりません。提出する検査や整備の記録に写真が含まれれば情報量は大きくなります。

工務部長 中玉利 治氏
工務部長
中玉利 治氏
工務部 天久 弘隆氏
工務部
天久弘隆氏

運航上扱うドキュメント、たとえば荷物の計算書、入出港・通峡手続きは電子化され、これをメール添付するのが当たり前の時代になってきている。安全で、燃料消費率を抑えた航行には、天候情報を常時入手する必要もあります。VSATを導入する前は、これを時間と高額なコストをかけて、海事衛星経由で送る、あるいは封筒に入れて代理店からエアメールで送るという方法を採っていました。ですから、広帯域で、広いカバレッジを有し、常時接続が可能で、しかも定額制のVSATは、我々が切望するところでありました」と、中玉利氏は語る。

 


『KDDI Optima Marineサービス』の優れたスペック~
「広帯域+常時接続+定額制」により、業務効率の改善と同時に
乗組員のプライベートな通信環境も構築

同社が保有する4隻に船舶VSAT『KDDI Optima Marineサービス』を導入したのは、国内での先例がまだわずかしかない2011年。主たる目的は、運航上の安全の確保と業務の効率化である。VSATはそれまでの海事衛星通信に比べ、最大回線速度は格段に速い512kbps (※船舶から陸は256kbps) となる。しかも常時接続であることから業務効率は飛躍的に改善した。一方これに遡ること5年前の2006年2月、国際労働機関 (ILO) は、船員の労働条件の改善を主旨とする「海事労働条約 (MLC)」を採択、2013年夏からの施行が決定していた。同社ではこれを受けて、乗組員のプライベートな通信環境の提供という観点からもVSATの導入と利活用を検討していた。「当社が運航する船舶には、一隻あたり平均20名程度の乗組員が乗船し、その国籍は様々です。長い航海中、離れて過ごす家族とのコミュニケーション手段がないという実態は、士気にも関わりますし、ひいては優秀なクルーの転出にもつながります。そこでVSAT導入においては、業務用回線とは別に乗組員専用回線を設け、IP電話にも対応させました。しかも業務用回線が乗組員の音声通話に影響を及ぼさないような制御も入れています。」と、語るのは天久氏。福利厚生への真摯な取組みが、乗組員の高いロイヤリティを形成している。

 


KDDI山口衛星通信センターが地球局となることから
海外のサービス提供者利用時に比べ、陸上通信費の圧縮が図れるなど
国内キャリアならではの各種メリットを享受

1943年創業の同社は、シンガポールに船舶管理会社を有し、グローバルな安全運航管理体制を構築しているほか、先進の安全運航システムを積極的に導入するなど、常に世界標準のサービスレベルをもってワールドワイドな営業活動を展開してきた。一方で通信のブロードバンド化については、市場を牽引してきた欧米にサービス提供者が偏在していたことから、導入後の運用においてやや不利な状況があった。「船舶VSATは先に北欧の通信大手のサービスを利用していましたが、衛星からの電波を受信する地球局が欧州に在ったため、そこから日本につなぐ国際回線の通信費が高額になっていました。KDDIのサービスでは、山口の地球局を使うので、陸側の通信費を大幅に圧縮できたほか、速度も2倍になりました。また音声系は、KDDI韓国の格安な国際IP電話サービスを利用することで、さらなるコスト削減を達成しています。サポート体制においては、24時間365日の日本語、英語双方でのお問い合わせに対応していただけるので大変助かります。またキャリアであるKDDIを中心に、アンテナメーカー、経費清算や機器保守の窓口会社の3社が連携している点も安心材料となっています」中玉利氏は導入効果をこう総括する。日本企業のスクラムが、世界に誇る「JX Shipping」ブランドを下支えしている。

次の戦略

年内にさらにもう1隻に導入、活用領域もさらに拡大します。

船舶VSATについては、今まで使ってきたなかで、業務面、福利厚生面いずれにおいてもマイナスになるものが一つもありませんので、順次導入していくことになるでしょう。既にもう一隻に導入が決まっています。活用領域も広がります。既に、船体性能や機関性能に関する各種パラメータをリアルタイムで送信し、これを解析することにより、さらなる経済運航を実現する取組みを行っており、このための診断プログラムが間もなく稼働します。将来的には本部のイントラネットの延長線上にVSATがある、そんなシームレスな環境を構築したいと考えています。

担当からのメッセージ

担当からのメッセージ


KDDI 株式会社
ソリューション営業本部 メディア営業部 MAST営業グループ 課長補佐
野間 達雄

船舶VSATシステムのご導入により、業務効率改善やコスト削減に貢献させていただき、光栄です。今後も、大西洋海域のエリア拡張等のご要望にお応えし、お客様にとって魅力ある提案を行い、貢献させていただきたいと思います。

お客様プロフィール

社名 JX日鉱日石シッピング 株式会社 (現 JXオーシャン株式会社)
所在地 東京都港区赤坂四丁目15番1号 赤坂ガーデンシティ16階
URL http://www.on.jx-group.co.jp/

※ 2014年3月に掲載されたものです。現在は、JXオーシャン株式会社に社名変更されています。

  • ※ 記載された情報は、掲載日現在のものです。

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導入事例:JX日鉱日石シッピング 株式会社 (現 JXオーシャン株式会社) 様(2.4MB)

<掲載内容>

  • 導入前の課題、導入後の効果
  • お客様インタビュー
  • 全体概要図・活用イメージなど


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