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オフィスレイアウトの考え方とおしゃれに作るポイント、規模別事例を紹介

オフィスレイアウトの考え方とおしゃれに作るポイント、規模別事例を紹介

2025 11/19
オフィスレイアウトは、社員の生産性とコミュニケーションを左右する重要な要素です。効率的な動線設計やデスク配置、ゾーニングを工夫することで、働きやすさと企業文化の表現が可能となります。
本記事では、オフィスレイアウトの基本から計画手順、デスク配置パターン、実践的な事例までを具体的に解説します。

※ 記事制作時の情報です。

1.オフィスレイアウトの考え方

効果的オフィスレイアウト実現するには、生産性向上コミュニケーション促進両立目指すことが重要です。オフィスレイアウトの作り方と、変更時注意点解説します。

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オフィスレイアウトの考え方のイメージ画像

1-1. オフィスレイアウトの作り方

オフィスレイアウト作成基本的な流れは以下のとおりです。

  1. 現状把握 (図面使用状況確認)
  2. ゾーニング計画
  3. 図面作成
  4. 実装 (家具配置搬入)

オフィスレイアウト作成は、現状オフィス図面使用状況把握から始めます。この段階では、利用状況の偏りに注意しながら調査を進めることが大切です。

次に、業務動線コミュニケーション動線考慮したゾーニング計画作成します。動線重複注意して計画効率性交流バランスが取れたレイアウト土台作成します。

ゾーニング計画作成後デスク配置会議室休憩スペースなどの位置詳細設計し、CADで図面作成します。設計段階社員に仮レイアウト提示し、意見反映させて修正することが重要です。

最終的家具配置備品搬入を行い、実装します。この際、安全性搬入経路注意しながら作業を進める必要があります。

1-2. オフィスレイアウト変更時の注意点

オフィスレイアウト変更する際は、業務への影響社員混乱を防ぐために、事前説明が欠かせません。移転スケジュール可視化し、座席変更利用ルールに関する疑問対応できるよう、事前説明会社内ポータル周知しましょう。

さらに、移転後スムーズ業務開始できるように、空調照明調整、IT機器設置場所配線計画清掃計画をあらかじめ策定します。作業段階的に進め、搬入工事休日夜間設定することで、業務への影響最小限に抑えられます。

2.オフィスレイアウトにおけるデスク配置のパターン

本章では、オフィスレイアウトにおける代表的デスク配置種類座席運用について解説します。

2-1. デスク配置の種類と特徴

オフィスデスク配置は、コミュニケーション集中度に大きく影響するため、目的に応じて選択する必要があります。

配置種類 特徴 メリット デメリット コミュニケーションや
集中度への影響
対向式 デスクが向かい合う配置 意見交換や相談がしやすい 視線が交差し、集中力が低下しやすい ・対面で会話できるためコミュニケーションを取りやすい
・視線干渉で集中度が低下しやすい
同向式 デスクが同方向に並ぶ配置 秩序があり整理しやすい コミュニケーションが限定的 ・コミュニケーションを取りにくい
・視線が前方のみとなるため集中度は高い
背面式 デスクが背中合わせになる配置 ・隣席と相談しやすい
・空間効率がよい
他チームとの交流は制限される ・隣席と会話しやすいため、比較的コミュニケーションが取れる
・背中合わせのため集中しやすい
クラスター型 小グループの島状に配置 チーム単位で協働しやすい 他チームとの交流が減少する場合がある ・チーム内で活発にコミュニケーションができる
・チーム内での集中は可能だが、周囲の雑音により集中度が低下することも

2-2. 座席運用のスタイル

主な座席運用スタイル以下のとおりです。

  • 固定席
  • フリーアドレス
  • ABW (Activity Based Working) 

固定席は、個人専用デスク確保できるため、資料管理集中作業に適しています。しかし、社員在席率が低い場合空席が増えてスペース効率が低くなるのが難点です。

フリーアドレスは、社員自由座席を選べるため、交流促進し、オフィス面積有効活用できます。一方で、座席確保個人荷物管理課題となりがちです。

ABW (Activity Based Working) は、業務内容に応じて最適場所を選ぶ運用スタイルで、生産性向上柔軟な働き方を両立できます。ただし、導入には事前社員教育と、適切管理ルール策定徹底必要です。

自社に合う座席運用スタイル選定するには、以下ポイント意識することが重要です。

選定ポイント 詳細
業務特性 集中作業が多い部署: 固定席
外出・リモートが多い部署: フリーアドレスやABW
出社率と社員構成 出社頻度が低ければ、共有席運用でコスト効率を高めやすい
企業文化 自由度を重視するか、安定性を重視するかによって選ぶ

3.オフィスレイアウトの計画手順

オフィスレイアウトの計画手順のイメージ画像

オフィスレイアウト計画は、効率的で働きやすい環境構築するために欠かせない作業です。計画全体像把握することで、無駄を省き、業務効率最大化できます。

主なステップ以下の6つです。

  • ステップ1: 現状把握課題の洗い出し
  • ステップ2: 目的設定コンセプト決め
  • ステップ3: ゾーニング計画
  • ステップ4: 動線計画
  • ステップ5: 寸法面積計画
  • ステップ6: 法規安全基準確認

3-1. ステップ1: 現状把握と課題の洗い出し

まずは現状オフィス利用状況把握します。

社員アンケートヒアリングを通じて、オフィスの良い点 (グッドポイント) や悪い点 (バッドポイント) に加え、具体的課題確認します。主な課題例以下のとおりです。

  • 座席スペース不足している
  • 集中しづらい
  • 会議室が足りない
  • コミュニケーション不足

課題明確化することで、後続計画正確反映できます。

3-2. ステップ2: 目的設定とコンセプト決め

次に、洗い出した課題を踏まえて目的明確化し、それに沿ったコンセプト設定します。目的設定適切コンセプト決めにより、デザイン性・機能性運用効率を兼ね備えたオフィスレイアウト実現します。

目的例 詳細
生産性向上 集中しやすい環境や効率的な動線を整備する
コミュニケーション促進 偶発的な会話が生まれるレイアウトや共用スペースを設置する
柔軟な働き方への対応 リモートワークやハイブリッド勤務に適応できる空間を構築する
コンセプト例 詳細
フリーアドレス 自由に席を選び、オフィス面積を有効活用する
ABW 業務内容に応じて最適な場所 (集中ブース、ラウンジ、会議スペースなど) を選び、多様な働き方を支援する

3-3. ステップ3: ゾーニング計画

執務会議室休憩などのエリア用途別に分けるゾーニングを行います。例えば、執務エリア集中できる静かな場所にまとめ、会議室出入りしやすい位置休憩スペース自然に人が集まる場所配置することで、業務効率交流両立できます。

床材色分けやパーテーションによる緩やかな区画分けは、視覚的領域認識を助けます。

3-4. ステップ4: 動線計画

社員快適移動できる動線設計は、生産性安全性を高める重要要素です。

執務エリア会議室休憩スペース最短距離で結ぶ主動線確保しつつ、コピー機やカフェスペース経由するコミュニケーション動線を設けることで、偶発的会話情報交換を促せます。

通路幅は、想定する通行人数に応じて適切確保すると、滞留衝突防止できます。

3-5. ステップ5: 寸法・面積計画

寸法面積計画は、オフィス快適性将来拡張性左右します。

建築基準法消防法に基づき、主要通路幅最低1.2m以上確保必須です。また、一人当たりの執務スペースは約3坪 (約10m2) を目安設計することにより、快適作業効率のよいオフィス環境実現できます。

3-6. ステップ6: 法規・安全基準の確認

法令順守安全確保徹底します。建築基準法消防法労働安全衛生法に基づき、避難経路非常口確保通路幅天井高などの基準を満たす必要があります。

特に、火災などの災害時安全避難できる避難通路明示や、消火器非常灯設置位置計画段階確認し、施工後定期的点検することが重要です。

4.オフィスレイアウトをおしゃれにする6つのポイント

おしゃれで働きやすいオフィス実現するには、デザイン性と機能性両立させることが重要です。本章では、オフィスレイアウトをおしゃれにする6つのポイント解説します。

  • コンセプトに合わせた空間デザイン
  • エントランス印象づくり
  • 機能性デザイン性を両立する家具選
  • 社員快適に働ける工夫
  • 照明採光活用
  • グリーン (観葉植物) の取り入れ方
オフィスレイアウトをおしゃれにする6つのポイントのイメージ画像

4-1. コンセプトに合わせた空間デザイン

オフィス雰囲気左右する空間デザインは、企業理念ブランドイメージ的確表現することが重要です。コーポレートカラーアクセントとして活用したり、企業特性に合わせて素材を選んだりすると、一貫性醸成できます。

例えば、木材や柔らかい色調基調としたナチュラルテイストは温もりと安心感演出し、金属ガラスを取り入れたモダンテイストスタイリッシュ洗練された印象を与えます。

4-2. エントランスの印象づくり

エントランスは、企業ファーストインプレッション決定づける空間です。

コーポレートカラー壁面家具に取り入れ、ロゴ視認しやすい位置配置することで、ブランドイメージ明確に示せます。さらに、アート作品観葉植物を取り入れると、温かみや独自性演出可能です。

受付カウンターサイン計画も、デザイン性と機能性両立させることで、来訪者洗練された印象を与え、社員にも誇りを持たせる効果期待できます。

4-3. 機能性とデザイン性を両立する家具選び

オフィス家具デザイン性だけではなく、作業効率快適性を高める機能性が欠かせません。

高さ調整可能昇降デスクを取り入れると、座り仕事と立ち仕事を切り替えながら健康的に働けます。また、人体工学に基づいたチェアは、長時間作業による身体への負担軽減します。さらに、モジュール式収納可動式パーテーションを選べば、レイアウト変更にも柔軟対応でき、機能性と美しさを両立したオフィス空間実現可能です。

4-4. 社員が快適に働ける工夫

社員集中しつつリフレッシュできる環境整備は、生産性満足度向上直結します。

集中ブース設置して静かに作業できるスペース確保する一方休憩交流のためのリフレッシュスペース用意すれば、心身の切り替えがスムーズになります。また、整理整頓しやすい収納計画や、書類備品管理ルール明確にすることで、快適かつ効率的職場環境維持できます。

4-5. 照明と採光の活用

照明採光社員集中力健康に大きく影響します。窓からの自然光最大限に取り入れつつ、時間帯作業内容に応じて明るさを調整できる調光照明導入すると、快適性向上するでしょう。

また、間接照明活用して柔らかい光を演出すれば、リラックス空間実現できます。モニターへの映り込みを防ぐためにブラインド家具配置工夫し、視認性作業効率を高めることも重要です。

4-6. グリーン (観葉植物) の取り入れ方

観葉植物は、視覚的な癒やしと空気清浄効果をもたらし、オフィス自然な安らぎを与えます。手入れがしやすく丈夫パキラサンスベリアなどは、日常的メンテナンス容易です。

執務エリアデスク脇やエントランスリフレッシュスペースバランスよく配置することで、空間全体に潤いと活気を与えられます。

5.働きやすいオフィスレイアウト事例

最後に、オフィス規模別レイアウト事例紹介します。

  • 小規模オフィス】限られた空間有効活用した事例
  • 中規模オフィス多様な働き方に対応した事例
  • 大規模オフィス企業文化体現した事例

5-1.【小規模オフィス】限られた空間を有効活用した事例

10~30坪のオフィスでは、造作家具多機能スペース活用し、空間を広く見せています。また、ガラスパーテーション設置で光を通し、開放感演出しました。さらに、収納壁面集約して通路確保することで、少ない面積でも効率的に働ける環境構築しています。

5-2.【中規模オフィス】多様な働き方に対応した事例

30~100坪のオフィスでは、ABWの考え方を取り入れたゾーニング実施しています。集中エリアコミュニケーションエリア、Web会議ブースバランスよく配置することで、業務効率交流促進両立成功しました。また、可動式家具フリーアドレス導入により、柔軟な働き方を実現しています。

5-3.【大規模オフィス】企業文化を体現した事例

100坪以上大規模オフィスでは、部門間連携を促すためにオープンスペース設置し、社員間情報共有活性化しました。ブランドイメージ反映したデザインカラー採用し、社員食堂カフェ設置することで、交流の場とリフレッシュ環境両立させています。

6.まとめ

オフィスレイアウトは、生産性向上コミュニケーション促進両立重要です。デスク配置座席運用はもちろん、動線ゾーニング計画適切設計することで、働きやすく効率的環境実現できます。さらに、デザイン性や快適性考慮した工夫を取り入れれば、社員満足度向上企業ブランド強化同時達成可能です。

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