このページはJavaScriptを使用しています。JavaScriptを有効にして、または対応ブラウザでご覧下さい。

閉じる
閉じる
スマホ活用で推進する建設DX

スマホ活用で推進する建設DX

2025 9/26
近年、建設業界では高齢化や人手不足、働き方改革、コスト削減といったさまざまな課題が顕著になっています。特に少子高齢化と労働人口の減少に伴い、現場作業の生産性向上や効率的な運用体制の構築が急務となっています。一方で、紙ベースの図面や書類の電子化、現場と事務所の情報共有システムの整備、スマホやタブレットを用いた現場作業の効率化など、ICT導入には初期投資やノウハウ不足、働き方や業務フローの変革に対する抵抗感など、多くのハードルも存在します。
本記事では、建設業界におけるスマホ活用の現状と課題、具体的な活用方法や好事例を解説し、建設業の業務効率化を後押しします。

※ 記事内の部署名、役職は取材当時のものです。
※ 記事制作時の情報です。

1.建設業の現状とICT導入の必要性

建設業最大課題は、労働人口減少高齢化です。2024年の総務省データによると、建設業就業者の約37%が55歳以上で、全産業平均 (約30%) を大きく上回り、29歳以下若年層はわずか12%程度推移しています。これにより、将来的な担い手不足は避けられず、作業効率化長時間労働是正が強く求められています。

また、建設業は、全産業平均下回労働生産性の低さも問題の一つです。伝統的な紙の書類図面、FAXによるやり取りが依然として多く、現場では非効率重複作業情報伝達ミス発生しやすい状況となっています。こうした課題克服生産性向上や働き方改革実現するためには、デジタル技術活用して業務プロセス変革するICTの導入不可欠です。

課題に悩む担当者のイメージ画像

2.ICT導入のメリット

建設現場へICTを推進するうえで、手軽導入でき即効性のあるツールとして、スマートフォン活用注目されています。スマホ現場オフィス顧客リアルタイムでつなぎ、従来は紙やパソコンで行っていた作業現場完結させることが可能です。ここでは、スマートフォン活用の大きなメリットを2点紹介します。


2-1.コミュニケーションが迅速に

スマホタブレット活用することで工事進捗非常時情報連携といった情報共有効率が大きく向上します。従来は、現場状況報告する際に写真撮影し、パソコンに取り込んでからメール送信する必要があり、パソコンが使いにくい環境では報告が遅れがちでした。しかし、スマホ現場向けのチャットツールを使えば、その場で撮影した写真コメントを添えて即座送信できるため、情報共有スピード正確性飛躍的に高まります。

さらに災害時などの非常時には、安否確認一斉連絡容易となるため災害時初動迅速化し、BCP (事業継続計画) 対策強化にもつながります。


2-2.ペーパーレスによる業務効率化

スマホを活用して業務を行う建設現場担当者

また、現場管理アプリクラウドサービス連携すれば、図面書類クラウド上に保存し、タブレットスマホから必要図面即座アクセスできます。その結果、「図面を取りに事務所へ戻る」といった無駄往復不要となり、手間移動時間削減できます。紙の図面日報電子化し、現場直接入力すれば、事務所での転記作業という二度手間解消されます。

このようにスマホは「現場の今」をそのままデジタル共有できるツールであり、建設業の働き方と業務効率を大きく変革する原動力となっています。

3.具体的なスマホ活用事例

実際スマホクラウド活用して建設DXを推進し、業務効率化成功した企業事例紹介します。以下の4社はいずれもKDDIのソリューション導入し、現場課題解決生産性向上に取り組んだケースです。


3-1.矢橋大理石工業株式会社様:スマホアプリで現場巡回レポートを効率化

石材調達加工施工手掛ける矢橋大理石工業株式会社様では、社用スマホ高性能カメラ搭載の Google Pixel を約140台導入しました。従来端末では暗く狭い現場状況の分かる写真が撮れず、石材色柄正確再現しづらいという不満がありましたが、Google Pixel への機種変更によりうす暗い場所でも鮮明写真撮影可能となりました。撮影した画像はそのまま「LINE WORKS with KDDI」で社内共有し、施工状況製品検品結果即座本社報告できるようになりました。

情報共有迅速化によって品質管理精度が高まり、万が一不具合が見つかっても素早対処できるため、結果として顧客満足度向上にもつながっています。スマホへの統一後社内コミュニケーション活性化し、写真撮影負担軽減とあわせて幅広業務効率化につながっています。

▶︎矢橋大理石工業株式会社様における事例の詳細はこちら (※ KDDIまとめてオフィス株式会社のページへ遷移します。)


3-2.MZEC株式会社様:導入した報告書作成アプリで工数削減と情報透明化を実現

従業員数約300名規模ゼネコンである馬淵建設株式会社様 (MZEC) では、全従業員に「auスマートフォン」を貸与し、コミュニケーション基盤刷新しました。社内には「Webex Calling (クラウドPBX) 」を導入して固定電話をほぼ全廃し、社内外どこからでも内線通話可能環境実現。これにより場所に縛られない円滑コミュニケーション可能となり、通話コストも約96%削減できました。

さらに、スマホ上で業務アプリ活用し、現場建設作業施工管理デジタル化することで建設DXを推進。例えば、3Dスキャンアプリ導入により、従来測量手計算不要になり、カードリーダーの代わりにスマホを使うなど、アナログだった業務を置き換えることで生産性向上させています。

以上結果業務効率化・コスト削減・働き方改革という三つの効果同時実現しました。

▶︎馬淵建設株式会社様における事例の詳細はこちら (※ KDDIまとめてオフィス株式会社のページへ遷移します。)


3-3.株式会社東京サーマル様:スマホ+クラウド連携で紙ベースの請求・受領処理をデジタル化

従業員数40名規模空調設備会社である株式会社東京サーマル様では、スマホ導入同時社内コミュニケーション基盤として「LINE WORKS with KDDI」を全社員展開しました。それまで現場報告写真データパソコン経由メール送付していましたが、この仕組みを大きく転換し、スマホだけで写真付きの工事進捗報告簡単送信可能にしました。これにより正確かつスピーディー情報共有可能となり、現場会社間連絡効率飛躍的向上しています。

加えて「KDDI Smart Mobile Safety Manager (SMSM) 」も導入し、スマホのGPSから社員所在確認ができる体制構築しました。万一災害発生しても速やかな安否確認ができるようになり、「災害時対策強化できた」と評価されています。全社員への一斉連絡容易になるなど、副次的効果も含めて多様業務効率化実現した好例です。

▶︎株式会社東京サーマル様における事例の詳細はこちら (※ KDDIまとめてオフィス株式会社のページへ遷移します。)


3-4.北陸電気工事株式会社様:スマホでの設備点検・メンテ履歴管理により生産性を向上

北陸電気工事株式会社様 (通称リクデン) は従業員1,000名超総合設備工事会社です。いち早くワークスタイル変革全社を挙げて取り組み、工事部門に「Microsoft 365 with KDDI」とタブレット導入しました。現場ではクラウド (SharePoint) に図面資料共有し、タブレットでいつでも閲覧できるようにした結果施工管理担当者が1日に何度事務所図面を取りに戻るといった非効率解消され、大幅時間短縮につながりました。実際現場によっては1往復20分かかっていた負担が、今ではタブレットですぐ確認できるようになった」と現場社員効果実感しています。

クラウド活用による業務効率化推進したことで残業時間削減にも成功し、働き方改革関連法への対応同時顧客満足度向上も果たしています。このように大手企業においてもスマホ・タブレットクラウド積極活用が働き方改革とDX実現の鍵となっています。

▶︎北陸電気工事株式会社様における事例の詳細はこちら (※ KDDIまとめてオフィス株式会社のページへ遷移します。)

4.業務用スマホに関する相談なら「KDDI」へ!

DX施策円滑に進めるには、通信インフラからクラウドサービスデバイス調達までをワンストップ提供できるパートナー存在重要です。KDDIはまさにその一社であり、建設業向けに現場オフィスクラウドを結び付け、DX推進トータル支援しています。例えばスマホ導入支援では、現場利用シーンに応じた最適端末選定セキュリティ対策 (MDM導入) を提案し、キッティング (初期設定) 作業モバイル端末管理負担軽減まで包括的サポートします。

また、建設業現場では、通信安定性信頼性業務効率化やDX推進の鍵を握ります。KDDIは、Opensignal社のグローバル・モバイル・ネットワーク・エクスペリエンス・レポートにおいて、「信頼性エクスペリエンス」など複数指標世界最高評価獲得し、「つながる体感世界評価No.1」として高い評価を受けています。

▶︎「つながる体感世界評価No.1」における詳細はこちら (※ auホームページへ遷移します。)

このように専門知見を持つプロ知見活用することで、社内にIT専門人材不足していてもDXに取り組める環境を整えられます。スマホ導入による業務効率化生産性向上検討されている建設業の皆さまは、ぜひKDDIへお気軽にご相談ください。

オンライン相談フォーム

法人オンライン相談デスク

料金プランや端末をお悩みの方へ、専門オペレーターが親身に対応いたします。
ご希望の時間帯をフォームよりご予約ください。

  • ※ ベルフェイス株式会社 (bellFace) のサイトに移動します。
  • ※ 本記事内で使用している画像はイメージです。実際のデザインや機能とは異なる場合があります。
  • ※ その他会社名、各製品名は、一般に各社の商標または登録商標です。

ピックアップ