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企業での安全なファイル送信方法は?メールでの暗号化ファイルの送信とファイルストレージのメリット・デメリットまとめ

企業での安全なファイル送信方法は?
メールでの暗号化ファイルの送信とファイルストレージのメリット・デメリットまとめ

2025 1/15
日常的にビジネス現場でやり取りするファイルの送受信。このデータの受け渡しを、いかにセキュアな環境で行うかは、情報セキュリティや企業間の信頼という観点からも、非常に重要な課題です。特に機密情報などの重要データを扱う場合は、誤送信や情報漏えいのリスクを避けるためにも、適切な送信手段を選ぶ必要があります。
では、セキュアな方法でデータを送るにはどうしたらよいのでしょうか。ビジネスメールでよく見かけるzipファイルを送った後にパスワードメールを別送する方法や、ファイル共有サービスを活用した方法など、ビジネス現場でよく目にする方法を例に、おすすめの送信方法について詳しく解説いたします。

企業間のファイル送信でよく目にする方法とは

機密情報をメールでやり取りする際には、以下のような方法があります。


1. PPAP

PPAPは、パスワード付きの圧縮ファイル送信後に、別メール解凍パスワードを送る方法です。メールができる環境さえあれば誰でも簡単に扱える便利方法ですが、以下問題点指摘されています。

  • 圧縮ファイルを手に入れることができる人であれば、同じ手段送信されるパスワード窃取できてしまうリスクが高い
  • 自動パスワードメール送信するシステム利用している企業では、誤送信に気づけないリスクがある
  • パスワード付き圧縮ファイルウィルスチェックができない

上記リスクを受け、日本政府では中央省庁間でのファイル送受信においてPPAPの運用廃止することを発表し、民間企業でも「脱PPAP」の流れが加速している状況です。


2. USBメモリーの受け渡し

インターネットサービス普及する以前によく利用されていた方法で、今でも大容量データの受け渡しに利用している会社もあります。

ただし、USBメモリーの持ち出しには物理的紛失リスクがあり、また近年ではセキュリティ強化により使用禁止している企業も増えてきましたので、新たに導入する方法としてはあまりおすすめできません。


3. ファイルサーバーの構築やNASの導入

Web上での受け渡しができるよう、自社サーバーレンタルサーバー内にファイル格納する方法や、自社内にNASというネットワーク接続型ストレージ環境用意し、そのファイル格納場所をURLという形で相手に送る方法があります。

しかしその導入には、社内サーバーネットワーク運用管理できるITに詳しい担当者がいることが必要です。また準備するサーバー容量が大きくなればなるほど、機材調達コスト相応のものになるため、セキュリティの高さに反して導入ハードルが高いことが課題です。


4. チャットツール

手軽方法として、日本ではスマホ普及にあわせて個人間コミュニケーションにLINEの利用者爆発的に増えたこともあり、ビジネス現場でもチャットツール積極的活用している人が多い状況です。一方で、手軽であるがゆえに取引先友人宛先間違えて誤送信してしまうことや、レアケースですが乗っ取りによる情報漏えいの話も後を立ちません。

そのため、プライベートとの混同を避けるという観点からも、チャットツールビジネス利用する場合は、最低限ビジネス用のLINEである「LINE WORKS」など、個人とは別の専用アプリ利用するほうがよいでしょう。また、ビジネスチャットサービスとしてはほかにも「Microsft Teams」や「Slack」、「Chatwork」などさまざまなサービスがあります。しかし、自社で導入をした場合でも、送信先である相手企業もそのサービス導入していないとやり取りすることができません。また、先方導入していてもセキュリティポリシー上、社外とのチャット禁止している企業もありますので、事前確認しておくとよいでしょう。

■ おすすめのビジネス向けチャットサービス:「LINE WORKS with KDDI」

チャットツールのなかでは、プライベートでの使用を通じてLINEに精通している人が多く見受けられます。そのため、企業においても、監査ログセキュリティポリシーに基づいたセキュリティ設定可能ビジネス用のLINE「LINE WORKS with KDDI」を導入する動きが増えてきています。個人用のLINEともやり取りできるほか、メンバー招待時承認機能など管理者向けの機能もあるため、高いセキュリティレベルでLINEをビジネス利用したい場合に適した方法です。

  • ※そのほかの機能や料金は、KDDI法人ウェブサイトLINE WORKS with KDDI」でご確認ください。

5. ファイル共有サービス

最後紹介する送信方法が、ファイル共有サービス経由でのデータのやり取りです。ビジネスチャットでのファイルのやり取りも便利ですが、相手先も同じサービス利用していることが前提で、かつ社外のユーザーとのチャットについてはセキュリティ理由禁止されている企業も多いため、PPAPの代わりとして、ファイル共有サービス利用する企業が増えてきました。いったいどこが評価されたのか。ファイル共有サービスメリットを見ていきましょう。

ファイル共有サービスが推奨される理由

1. メールに添付できない大容量データでもやり取りできる

多くのファイル共有サービスでは、ファイル格納先のURLを相手に共有することでデータ送信します。
そのため、対象ファイル大容量であったとしても、メール添付容量制限影響されることなく、ネットワークにさえつながる環境であれば、ファイル共有することができます。


2. アップロードされたデータは常に自動でウィルスチェック

2つめの理由が、ウィルス自動チェック機能です。多くのファイル共有サービスでは、クラウドストレージ内にアップロードされたファイル暗号化された状態格納され、ウィルスチェックのもと常にセキュア状態が保たれるようになっています。ウィルスチェックがかけられないzipファイルを送る方法より、安全方法といえるでしょう。


3. アクセス制限やログ管理によるセキュアなデータ管理と管理機能の充実

3つめの理由が、ファイルアクセスする人の制限管理ログインアップロードダウンロードなどのログ管理可能であるなど、各種管理機能充実していることです。それらの機能有料ファイル共有サービスにしか提供されていないケースも多いですが、企業間での機密情報のやり取りを考えると、できるだけセキュア環境管理されているほうが、取引先企業から見ても安心共有方法といえるでしょう。


ファイル
共有サービス利用する場合でも、無料のほうが手軽利用できるため、Web上に一時的データアップロードするタイプ無料ファイル転送サービスビジネス現場利用しているケースを見かけます。しかし、無料ファイル転送サービスではアップロードしたデータ暗号化アクセス制限ができず、URL情報流出することで、容易情報外部に漏れるリスクがあります。機密情報をやり取りする際は、やはり有料ファイル共有サービス利用するほうが安全でしょう。

■ おすすめのファイル共有サービス: Google ドライブ 、 OneDrive、「KDDI ファイルストレージ」

すでにグループウェア導入している場合は、 Google drive や One Drive など、セットで申し込むことで割引適用されるケースもあり、サービス間での連携がとりやすいストレージ導入がよいでしょう。ほかにも、「KDDI ファイルストレージ」のように、グループウェア依存せず、単体でも導入しやすい料金アクセス管理共有しやすいサービスもあります。自社状況に応じて最適サービス選択するとよいでしょう。

自社の環境にあったファイル送信手段を

安全ファイル送信方法選択は、企業セキュリティ対策における重要課題です。
チャットサービスファイル共有サービス活用は、それぞれ異なる強みを持っています。自社業務ニーズに合わせて最適方法を選び、常にセキュリティ体制強化していくことが、企業信頼性向上競争力維持につながりますので、適切手法データ送信できる環境を整えていきましょう。

ビジネス向けチャットサービスファイル共有サービスをご検討の際は、ぜひKDDIにご相談ください。
KDDIが提供するサービスだけでなく、LINE WORKS や Google Drive 、One Drive など、ビジネスシーン役立サービス幅広く取り扱っていますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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