衛星携帯電話は、主にBCP対策としてご導入いただいています。衛星電話間の通話であれば地上のインフラを必要としないため、電話回線の冗長系として究極の手段と言えます。特に3.11東日本大震災以降、自治体・官公庁、各企業さまに多く導入いただいております。

当社ではイリジウム社が提供する「イリジウム Extreme (TM)」と、インマルサット社が提供する「インマルサットIsatPhone 2」をご提供しています。
お客さまは設置場所の空の見え方によって、これら2種類の端末から最適なものをご選択いただくことができます。設置条件の詳細はイリジウム、インマルサットそれぞれのサービスご紹介ページをご覧ください。

データ通信を含むBCP対策を検討したい場合は、「インマルサットBGAN」をご検討ください。
 

船舶向けの音声回線としても衛星携帯電話は最適です。海でのご利用時は空が広く開けているので、イリジウムExtreme、インマルサットIsatPhone 2いずれの衛星携帯電話もご利用いただけます。

衛星携帯電話には、ワンタッチでご自身の位置情報を、決められた宛て先に送信する機能が付いており、これを導入するだけで遭難対策の手段となります。機種によっては、位置情報を自動的に一定間隔で送信することも可能です。
 

衛星携帯電話はご利用方法に応じていくつかのオプション品がございますので、お客さまのご要望をお伺いして、最適なご提案をいたします。

衛星携帯電話は「携帯電話」ではありますが、空が開けた場所で最高のパフォーマンスを発揮します。屋内やビル街では衛星と接続しにくいため、ご利用いただけない場合がございます。イリジウム、インマルサットそれぞれの理想的なご利用環境は、以下の図のようになります。

ご利用される場所に上記のような設置場所を確保できない場合、外付けのアンテナを建物の屋上に設置し、建物内に配線を引き込む工事を行うことをおすすめしております。その際に必要となるオプション品は、屋外アンテナならびに設置用部材、配線、宅内側のドッキングステーションとなります。

実際にオフィスに設置した際のイメージを以下に示します。ドッキングステーションは屋外アンテナの受け口になると同時に、ドッキングステーションから市販の一般電話機にモジュラーケーブルで接続することで、屋内の一般電話機に電話回線を分けることもできます。