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クラウドとは?特徴や具体例をIT初心者にもわかりやすく解説

クラウドとは?
特徴や具体例をIT初心者にもわかりやすく解説

2025 1/29
クラウドとは、インターネット経由でデータやサービスを利用できる仕組みです。クラウドを活用することで、専用設備を持たずにデータの共有やバックアップ、ビジネスアプリケーションなどが使え、個人から企業まで幅広く利用されています。 この記事では、クラウドの基礎知識を踏まえ、特徴やメリット・デメリットをIT初心者にもわかりやすく解説します。また、KDDIが提供するクラウドサービスについても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

※ 記事制作時の情報です。

1.クラウドとは

クラウド」とは、データ保管利用などをインターネット上で行う仕組みを指します。「クラウドコンピューティング」ともいいます。また、クラウド基盤として、インターネット経由サーバーストレージアプリケーションなどをユーザー提供するサービスを「クラウドサービス」と呼びます。

インターネット高速化により大容量データ送受信可能となり、クラウド活用範囲が広がりました。企業内サーバーストレージ設置運用しなくても、時間場所を問わずデータアクセスでき、必要機能利用できるのが特徴です。

近年企業によるクラウドサービス導入急速に進んでいます。総務省調査 (注1) によると、クラウドサービス導入理由として以下の3つが上位に挙げられています。

  • 資産、保守体制を社内に持つ必要がないから:38.8%
  • 初期導入コストが安価だったから:36.9%
  • どこでもサービスを利用できるから:35.1%

1-1. クラウドの語源は

クラウド英語で「cloud」と書く「雲」を意味する英単語です。多くのネットワーク構成図において、インターネット経由アクセスするサーバーが雲を模したアイコン表現されていたことから、この名称採用されたといわれています。


1-2. クラウドの定義は

NIST (米国国立標準技術研究所) は、クラウドコンピューティング以下のように定義しています。

■ NISTによるクラウドコンピューティングの定義 (注2)

クラウドコンピューティングは、共用構成可能コンピューティングリソース (ネットワークサーバーストレージアプリケーションサービス) の集積に、どこからでも、簡便に、必要に応じて、ネットワーク経由アクセスすることを可能とするモデルであり、最小限利用手続きまたはサービスプロバイダとのやりとりで速やかに割当てられ提供されるものである。このクラウドモデルは5つの基本的特徴と3つのサービスモデル、および4つの実装モデルによって構成される。

コンピューター利用するには、データ保管するためのサーバーストレージ必要です。企業自前サーバーストレージ設置し、運用することを「オンプレミス」といいます。

これに対し、クラウド活用した「クラウドサービス」では、サーバーストレージソフトウェアなどを事業者側提供します。利用者側インターネット経由アクセスできる端末用意するだけでよいため、機材設置スペース省略でき、コスト削減にも有効です。


1-3. クラウドの種類

クラウドの代表的な種類として、「SaaS」「PaaS」「IaaS」が挙げられます。

2.クラウドの特徴 5選

NISTが示すクラウドコンピューティング定義によれば、クラウドモデル (クラウドによるサービス提供方法) には以下の 5つの基本的特徴があるとされています。

2-1. オンデマンド・セルフサービス

クラウドサービスは、必要に応じて (オンデマンド)、サービス提供事業者とのやり取りなしにユーザー自身コンピューティング能力設定できる (セルフサービス) のが特徴です。

例えば、レンタルサーバー利用している場合サーバー容量を増やしたいときは契約当初に交わした書面変更し、再度契約を交わさなければなりません。しかし、クラウドサービスなら設定画面から容量変更操作をするだけで契約変更完了します。面倒手続きもないのでスピーディーです。


2-2. デバイスや場所を問わずアクセス可能

クラウドは、標準的仕組みがあれば端末を問わずアクセス可能です。PC以外にも、スマートフォンタブレットといったモバイルデバイスでも利用できます。ただし、ブラウザ専用アプリケーション事前インストールしておくことが必要です。

インターネット環境さえあれば場所を問わずアクセスできるため、テレワーク出張プロジェクト共同作業などに広く活用されています。また、災害時でもデータシステムへのアクセス可能なため、企業のBCP (Business Continuity Plan: 自然災害大火災テロ攻撃などの発生に備え、事業継続復旧を図る計画のこと) 対策としても有効手段となります。


2-3. リソースのユーザー間での共用

クラウドサービスは、サーバーなどのリソース (容量処理能力帯域など) を複数利用者共用するのが前提です。利用者ごとの需要に合わせてリソースを割り当てるため効率が良く、低コスト運用でき、一般的ユーザー安価サービス使用できます。


2-4. システムのスピーディーな拡張性

利用者必要に応じて、コンピューティング能力拡張 (スケールアウト) や縮小 (スケールイン) をスピーディーに行えます。オンプレミスでは、現状ビジネスに対してコンピューティング能力過不足発生した際に、最適化するのに時間がかかります。一方クラウドサービスなら、事業規模急速成長した場合でも、即座対応可能です。


2-5. サービスの利用量が計測可能

クラウドサービスでは、リソース利用状態が常に計測され、管理されています。詳細利用結果ユーザー明示できることから、「従量課金制」も採用されています。ユーザー使用量料金詳細把握でき、自社用途規模適合したプラン選択しやすくなります。

3.クラウドのサービスモデルの具体例

KDDIでは、SaaSやIaaSなど多様クラウドサービス提供しています。
ここでは、サービス概要とKDDIで導入するメリットについて紹介します。


3-1. Microsoft 365 with KDDI

「Microsoft 365 with KDDI」は、Office365とEMS、Windows 10/11によって快適ビジネス環境構築支援するサービスです。KDDIでは、以下クラウドパッケージソリューション提供しています。

  • Office365: 最新のOfficeアプリケーション、各種ビジネスツール
  • EMS: デバイス管理とアプケーションリ管理、データ保護
  • Windows 10/11: 信頼されたアプリケーションのみを実行
  • Microsoft 365とほかのKDDIサービスを組み合わせることで、お客さまが抱える業務における課題解決可能です。
    Microsoft365領域にとどまらず、ITインフラ全体構想策定から運用までトータルサポートします。


    3-2. Google Workspace

    Google Workspace は、Gmail や Googleドライブ をはじめ、ユーザー幅広ニーズに応える多様ツールを1つのパッケージにしたクラウドサービスです。

    • ・コミュニケーション: Gmail、Google カレンダー、Google Meetなど
    • ・作成: Googleドキュメント、Googleスプレッドシートなど
    • ・アクセス: Googleドライブ、Cloud Search
    • ・管理: 管理コンソール、Google Vault、Endpoint

    Google Workspace はビジネス強力サポートしますが、導入には専門知識が求められます。KDDIは導入時環境構築支援初期設定支援動画活用した教育支援運用管理支援を行っています。


    3-3. Cisco Webex with KDDI

    「Cisco Webex with KDDI」は、電話サービス高品質ビデオ会議利用できるクラウドサービスです。マルチデバイス対応で、インターネット環境があれば使用場所を選びません。不感地 (建物内地下など、携帯電話・スマートフォン電波が届きにくい場所のこと) 対策やBCP対策にも有効です。

    • ・Webex Meetings: Web会議やチャット、ウェビナーを行えるクラウドサービス
    • ・Webex Calling: 固定電話回線不要で利用できるクラウド電話サービス

    多様な働き方に対応できるテレワーク環境構築を、KDDIがデバイス・ネットワーク・クラウドまでを組み合わせてワンストップ提案します。Webex Callingでは、KDDIの「通話録音機能」や「KDDI Voice Viewer」を利用可能です。


    3-4. AWS (Amazon Web Services)

    Amazon Web Services (AWS) は、Amazonが提供する包括的クラウドサービスです。200以上フル機能サービスがあり、アプリケーション開発デプロイ (システムアプリケーション特定環境利用できるようにする作業)、管理効率的に行える環境が整えられています。長年運用実績があり、クラウドサービスデファクトスタンダード (事実上業界標準) といえます。

    KDDIからAWSを導入すると、利用料最大7%OFF (マーケットプレイス適用対象外) になります。また、AWSの最上位パートナーである「アイレット株式会社」と協業して「cloudpack with KDDI」を提供し、AWSの設定から運用までを強力バックアップできるのも強みです。


    3-5. Microsoft Azure with KDDI

    Microsoft Azureは、Microsoftが提供するIaaS・PaaSサービスです。仮想マシンデータベース、AI、機械学習、IoTといった多様サービス提供します。Microsoft 365やWindows Serverといった既存のMicrosoft製品との親和性が高く、オンプレミスとのハイブリッド運用可能です。

    また、お客さま環境とMicrosoft Azureを閉域接続 (インターネットを介さず、セキュリティ確保した通信方法) する「KDDI Wide Area Virtual Switch 2」によって、セキュアかつ安定した帯域確保可能になります。オンプレミス単体運用場合と異なり、ハードウェア資産管理保守作業不要となる点も魅力です。

    4.クラウドのメリット・デメリットを紹介

    ここでは、クラウドのメリットとデメリットを紹介します。

    クラウドのメリット4選

    クラウドサービス利用することで、以下に挙げる4つのメリットが得られます。
     

    1. 導入コストや運用負荷を軽減

    クラウド利用することで、ハードウェア購入設置不要になり、設備初期コストを抑えられます。また、ソフトウェア更新メンテナンスサービス提供事業者が行うため、IT部門運用負荷大幅軽減できます。
     

    2. 場所を問わずに利用可能

    インターネット環境さえあれば、オフィス以外にも自宅出張先など場所を問わずにアクセス可能です。リモートワーク出先での作業スムーズに行えるため、従業員多様な働き方を後押しできます。
     

    3. データ共有が容易

    複数ユーザークラウド同時アクセスし、リアルタイム情報更新共有できます。スマートフォンタブレットでも利用可能で、部署拠点を超えた円滑情報共有実現し、業務効率向上寄与します。

    4. セキュリティが強固

    大手クラウドサービス提供事業者は、データ保護のために最新かつ高水準のセキュリティ対策を行っています。強靭な専用設備とエキスパートの監視により、自社でのセキュリティ管理よりも安全性が高いです。


    クラウドのデメリット3選

    クラウド導入には多くの利点がある一方で、以下のようなデメリット考慮する必要があります。
     

    1. 柔軟性やカスタマイズ性の低さ

    クラウドサービスでは標準的環境提供されるため、自社業務特化したカスタマイズが難しい場合があります。また、サービス提供事業者によっては機能操作制約があり、オンプレミスほどの柔軟性がないケースが多いのもネックです。必要であれば、クラウドオンプレミス併用したハイブリッド運用検討してもよいでしょう。
     

    2. 外部要因によるトラブルの発生

    インターネット回線問題や、プロバイダー側の障害によってアクセスできなくなるリスクがあります。信頼性の高いサービス提供事業者を選ぶとともに、データバックアップ方法についても考慮することが大切です。手軽方法としては、外付けHDD・SSDやUSBメモリといった外部ストレージ併用があります。
     

    3. 情報漏えいのリスク

    データ外部保管されるため、セキュリティ対策不十分サービス場合情報漏えいのリスクがあります。また、アカウント・パスワード不正利用アクセス権限設定ミスも起こりえるため、利用者側十分注意しなければなりません。クラウド上では機密情報顧客情報を扱わないなど、情報漏えいを想定した運用方法策定必要です。

    5.まとめ

    クラウド」とは、データ保管利用インターネット上で行う仕組みです。国内企業においても、クラウド基盤としたサーバーストレージアプリケーションなどをユーザー提供する「クラウドサービス」が広く浸透してきました。

    ビジネス加速させる上で、クラウドサービス不可欠なものとなりつつありますが、自社業務運用体制に適しているかをよく吟味して選択する必要があります。

    クラウドサービスならKDDIにお任せください

    KDDIでは、さまざまなクラウドサービス提供しています。お客さまがどういったクラウドサービス導入すべきか、最適プランを選ぶのが難しい場合でも、経験豊富専門スタッフ課題ヒアリングし、構想から導入運用までをサポートいたします。
    業務コミュニケーション効率化を図りたい方は、ぜひKDDIにお任せください。


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