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eSIMとは?メリットやデメリット、おすすめな人を解説

eSIMとは?
メリットやデメリット、おすすめな人を解説

2025 3/11
スマートフォンで携帯電話会社の通信・通話サービスを利用するためには、電話番号など契約者に関する情報が記録されている「SIM (シム) 」が必要です。このSIMは従来、「SIMカード」と呼ばれる指先ほどのICチップ付きのカードをスマートフォンのSIMトレイ (SIMカードを挿入・装着する部分) にセットして使用されていました。しかし、近年では物理的なカードを使用しない「eSIM (イーシム) 」に対応したスマートフォンが多く登場しています。eSIMという言葉は聞いたことがあっても、「eSIMって何?」「物理的なSIMカードと何が違うの?」と疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。本記事では、eSIMのメリットや使い方、またeSIMに対応した機種について詳しく紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

※ 記事制作時の情報です。

1.eSIMとは

関連サービス: ConnectIN

1-1. eSIMの特徴

eSIM (イーシム) とは、スマートフォン内蔵された本体一体型のSIMを指します。eSIMは従来のSIMカード同様に、契約情報電話番号などを記録する機能を持っています。eSIMの「e」は、embeddedの頭文字で「埋め込まれた」という意味です。eSIMは今後携帯電話だけでなく、PCや自動車などの領域でも広く応用されることが期待されています。

1-2. SIMカードとの違い


従来のSIMは「SIMカード」と呼ばれる小さなICチップ主流で、スマートフォンのSIMトレイセットして使用します。

一方、eSIMはスマートフォン本体に組み込まれており、インターネット経由通信事業者情報ダウンロードして設定できます。この仕組みにより、物理的なSIMカード交換不要で、オンライン上で通信事業者の切り替えが可能になりました。これにより、ユーザーはより柔軟通信プラン選択し、利用できるようになります。

2.eSIMのメリット

eSIMには従来物理SIMにはない利便性があります。オンラインでの簡単手続きや、SIMカードの差し替え不要といった特徴に加え、海外利用複数回線の使い分けにも対応可能です。ここでは、eSIMならではの主なメリットを詳しく解説します。

2-1. 契約から利用開始までオンラインのみで手続きが完了

eSIMに対応した機種であれば、回線契約開通解約などの手続きが全てオンライン完結します。SIMカード場合契約などはオンラインで行えますが、カードの受け取りには自宅への郵送店舗での受け取りが必要で、実際回線開通までには数日を要します。
一方、eSIMなら手続きが全てWeb上で行えるため、早ければ数時間開通可能です。

2-2. SIMカードの差し替えによる破損や紛失のリスクがない

SIMカードの差し替えによる破損紛失リスクがない点もeSIMのメリットです。従来のSIMカード場合ユーザー自身端末装着する必要があるため、その過程破損紛失につながるリスクがありました。
一方、eSIMではSIMカードのようにユーザー自身が触れる・入れ替えるといった作業発生しません。デジタルデータとして端末に組み込まれているため、物理的操作一切なく、破損紛失心配がありません。

2-3. 海外でも利用しやすい

eSIMは物理SIMカード郵送現地購入不要で、渡航先オンライン手続きのみで現地キャリアプラン追加できます。QRコードを読み込むだけで設定できるため、空港ショップに並ぶ必要がなく、複数国移動する場合簡単に切り替え可能です。国際ローミングよりも低コスト利用できるケースが多く、旅行出張時通信確保非常便利です。

2-4. デュアルSIMにより複数の回線を使い分けられる

eSIM対応端末では、物理SIMとeSIMを併用することでデュアルSIM運用可能です。これにより、仕事用プライベート用、国内回線海外回線など複数番号プランを1台で管理できます。通信費最適化や、電波状況に応じた回線切り替えが容易になるため、ビジネスユーザー頻繁海外へ行く人にとって大きなメリットです。

3.eSIMのデメリット

eSIMは便利仕組みですが、利用にあたってはいくつか注意点があります。キャリア機種対応状況再設定手間など、導入前に知っておくべきデメリット理解しておくことで、トラブルを防ぎ、スムーズ活用できます。

3-1. キャリアやプランの対応状況が限定的

eSIMはすべての通信事業者料金プラン対応しているわけではありません。大手キャリア対応が進んでいますが、一部のMVNOや格安SIMでは未対応場合があります。また、海外キャリアでも国や地域によって利用できないケースがあるため、事前対応状況確認することが重要です。対応キャリア一覧公式サイトでの確認をおすすめします。

3-2. 機種変更時や端末故障時に再設定が必要

eSIMは端末プロファイル直接書き込む仕組みのため、機種変更端末故障時には再設定必要です。新しい端末利用するには、キャリアから再度QRコード取得し、設定をやり直す必要があります。物理SIMのように差し替えるだけでは済まないため、急な故障や乗り換え時には手間がかかる点に注意必要です。

3-3. 古い機種や一部ブランドでは非対応

eSIMは比較的新しい技術のため、古いスマートフォン一部ブランド端末では対応していません。特に低価格モデル海外製品では非対応ケースが多く、利用検討する際には必ず対応機種確認する必要があります。AppleやGoogleの最新モデル対応が進んでいますが、Android端末メーカーモデルによって差があります。

4.eSIMはこんな人におすすめ

eSIMは、次のような方におすすめです。

5.eSIMの使い方

eSIMは従来のSIMカードとは異なり、端末デジタルデータとして設定する作業が求められます。正しい手順理解しておくと、利用開始までがスムーズです。
 

eSIMの設定方法機種によって異なります。まず、eSIMのプロファイル (注1)ダウンロードを行います。
ダウンロードの際は、Wi-Fi接続またはモバイルデータ通信必要です。

機種によってはWi-Fi接続環境がなくても設定可能場合がありますが、確実手続きを進めるためにはWi-Fi接続推奨されています。事前にWi-Fi接続のSSIDとパスワード用意しておくと、手続きをスムーズに進められます。

iPhone、Androidでの設定方法は次のとおりです。

6.eSIM対応機種例

また、すべての端末がeSIMに対応しているわけではないため、まずは使用するデバイス対応状況確認しましょう。eSIMに対応した機種例以下のとおりです。

  • 注1) 通信事業者ネットワーク利用するために必要設定情報をまとめたデジタルデータ。eSIM対応端末へのダウンロード後、モバイル通信可能になる。
  • 注2) 参考:iPhoneユーザガイドiPhoneユーザガイド
  • 注3) 参考:Google Help Google Pixel で eSIM を設定して使用する2024-05.

  • 外部サイト遷移します。

7.まとめ

eSIMは、スマートフォン内蔵された本体一体型のSIMで、遠隔情報を書き込んで利用できる新しい規格です。契約から利用開始までの手続きが全てオンライン完結し、SIMカード破損紛失リスクもありません。

そのため、リーズナブルモバイル通信利用したい方や、仕事海外へ行く機会が多い方などにおすすめです。また、企業業務用端末としても注目を集めています。運用手間が少なく、端末一括管理容易なため、導入する企業増加傾向にあります。

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