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HTTPとは?HTTPSとの違いなど初心者にもわかりやすく解説

HTTPとは?HTTPSとの違いなど初心者にもわかりやすく解説

2025 11/5
「HTTP」https://biz.kddi.com/content/glossary/h/http/や「HTTPS」https://biz.kddi.com/content/glossary/h/http-s/という言葉、Webサイトを使っているとよく目にしますよね。でも、「何が違うの?」「HTTPSじゃないと危ないの?」と疑問に思ったことはありませんか?この記事では、HTTPの仕組みや、より安全な通信を実現するHTTPSとの違いを、IT初心者や非エンジニアの方にもわかりやすく説明します。難しい専門用語はできるだけ使わず、図や例を交えて、安心して読める内容になっています。Webの安全性や仕組みに興味がある方、これからWeb制作や学習を始めたい方はぜひご覧ください。

※ 記事制作時の情報です。

1.HTTPとは?

HTTP (Hypertext Transfer Protocol) とは、WebサーバーとWebブラウザの間でホームページなどの情報をやり取りする際に使われる通信プロトコルです。
私たちがブラウザを使ってWebサイト閲覧する際、このHTTP通信仕組みが利用されています。HTTPの特徴は、動作シンプルである点です。ブラウザからの要求 (リクエスト) に対してサーバー応答 (レスポンス) を一つ返すという単純機能構成されます。

HTTPのイメージ画像

この完結した性質から、Webサイト表示だけでなく、プログラムが他の機能 (API) を呼び出すRESTという仕組みでも広く採用されています。通常、HTTPはTCPという通信プロトコルと組み合わせて使用され、通信にはポート番号80番が使われるのが一般的です。

通信プロトコルとは?

通信プロトコルとは、コンピューター同士情報をやり取りする際に必要となる、あらかじめ決められた約束事ルールのことです。インターネットでは、このプロトコルがあることで、異なる種類コンピューターソフトウェアでもスムーズ通信できます。

2.HTTPの仕組みとは?

HTTPによる通信のイメージ画像

HTTPによる通信は、私たちが使っているWebブラウザなどのクライアントがWebサーバーに対して「要求」を送り、それに対してサーバーが「応答」を返すという、非常シンプルなやり取りで成り立っています。この一連の流れによって、Webページ内容が私たちの画面表示されます。
この「要求」と「応答」が具体的にどのようなものなのか、以下で詳しく見ていきましょう。

2-1. リクエストとは?

HTTPリクエストとは、WebブラウザからWebサーバーへ送られる「Webページ情報をください」という要求のことです。ユーザーがURLを入力したり、リンククリックしたりすると、Webブラウザ自動的にHTTPリクエスト作成し、Webサーバー送信します。このリクエストには、どの情報がほしいのかという要求内容が含まれており、サーバーはそれに応じたデータ (HTML、画像など) を返します。
具体的には、HTTPリクエストには以下情報が含まれています。

  • 要求するURL (URI): どのWebページリソース要求しているかを示します。
  • HTTPメソッド: Webサーバーに対してどのような操作をしたいかを指定します。(GET、POSTなど)
  • リクエストヘッダー: ブラウザ種類 (User-Agent)、対応可能データ形式 (Accept)、言語設定など、サーバー応答調整するための追加情報です。
  • リクエストボディ (主にPOST時): ユーザー入力したデータ(例: フォーム内容) などを含みます。

HTTPリクエストは、レストラン店員さんに注文を伝えるようなものです。お客さん (Webブラウザ) が「この料理をください」と注文 (リクエスト) すると、店員さん (Webサーバー) がその注文に応じて料理 (Webページ情報) を運んできます。この注文には、「何を頼んだか (URL)」「どうしてほしいか (メソッド)」「お客さんの好み (ヘッダー)」「追加メモ (ボディ)」などの情報が含まれているイメージです。

2-2. レスポンスとは?

HTTPレスポンスとは、WebサーバーがWebブラウザからの要求 (リクエスト) に対して返す応答のことです。Webサーバーは、リクエストされた内容に応じて、HTMLファイル画像ファイル動画ファイルなどの情報をWebブラウザに送り返します。
この応答には、以下情報が含まれています。

  • ステータスコード: リクエスト成功したか、失敗したか、どのような状態であるかを示す3桁の数字コードです。例えば「200 OK」は成功、「404 Not Found」はページが見つからないことを意味します。
  • レスポンスヘッダー: サーバー情報コンテンツ種類キャッシュに関する情報など、Webブラウザ応答適切処理するための付加的情報です。
  • レスポンスボディ: 実際にWebブラウザに送られるデータ本体で、Webページ表示必要なHTMLや画像データなどがこれにあたります。

つまり、HTTPレスポンスは、Webブラウザからの「この情報がほしい」という問いかけに対して、Webサーバーが「はい、どうぞ」と情報を返すようなイメージです。

2-3. HTTPメソッドの種類と使い方

HTTPメソッドは、Webサーバーに対してどのような操作を行いたいかを伝えるための命令種類です。Webサイト閲覧データ送信など、目的に応じて使い分けられます。

  • GET: Webサーバーから情報 (Webページ画像など) を取得する際に使用されます。Webサイト閲覧する際に一般的利用されるメソッドです。
  • POST: WebブラウザからWebサーバーデータ送信する際に使用されます。お問い合わせフォームへの入力ログサーバー送信など、ユーザー入力した情報サーバーに送る際に利用されます。
  • PUT: Webサーバー上の既存データ更新したり、新しいデータ作成したりする際に使用されます。
  • DELETE: Webサーバー上のデータ削除する際に使用されます。
  • HEAD: GETと同様情報取得しますが、レスポンスボディ (データ本体) は含まず、ヘッダー情報のみを取得します。これにより、データ本体ダウンロードせずに情報有無更新日時確認できます。

これらのメソッドは、リクエストに含まれており、Webサーバーはそれぞれのメソッドに応じて適切処理を行います。

3.HTTPとHTTPSの違いとは?

HTTPとHTTPSの大きな違いは、インターネット上で行われる通信暗号化されているか否かです。HTTPSは、HTTPにSSLhttps://biz.kddi.com/content/glossary/s/ssl//TLSという暗号化技術を組み合わせることで、通信内容保護する仕組みを持っています。

ここではHTTPSの基本的特徴紹介し、そのあとにHTTPとの違いを比較形式で詳しく解説します。

HTTPとHTTPSの違いのイメージ画像

3-1. HTTPSとは

HTTPS (Hypertext Transfer Protocol Secure) は、WebブラウザとWebサーバー間の通信暗号化することで、安全性を高めるプロトコルです。SSL/TLSという技術を使って、送受信されるデータ暗号化するため、第三者による盗聴や改ざんを防ぐことができます。
WebサイトのURLが「https://」で始まっている場合、そのサイトはHTTPSによる通信を行っていることを示します。もともとは、個人情報クレジットカード情報入力するECサイトなどで多く利用されていましたが、現在では多くのWebサイト標準的導入されているのが一般的です。

3-2. HTTPとHTTPSとの違い

比較項目 HTTP HTTPS
通信の暗号化 なし あり
(SSL/TLSによる暗号化)
プロトコル HTTP HTTP + SSL/TLS
URLの表示 http:// https://
ポート番号 80 443
セキュリティ 低い
(盗聴・改ざん・なりすましのリスクあり)
高い
主な用途 Webサイトの閲覧
(現在は非推奨)
あらゆるWebサイト
(特に個人情報を扱う場合)

HTTPSを導入することで、HTTP/2などの新しい通信技術利用可能になり、Webページ表示速度効率向上します。さらに、Googleなどの検索エンジンでは、HTTPSを使用しているサイトがSEOで有利になる傾向があるため、Webサイト運営者にとっても重要要素です。
現在では、HTTPSがWebサイト標準となっており、ユーザーも「https://」で始まるURLを確認することで、安全性意識した利用可能になります。

4.まとめ

HTTPとは、Webサーバーブラウザ情報をやり取りするための基本的通信プロトコルです。一方でHTTPSは、HTTPにSSL/TLSという暗号化技術を組み合わせ、通信安全性を高めたプロトコルです。両者の大きな違いは通信暗号化されているか否かにあり、URLの先頭が「http://」か「https://」かで見分けることが可能です。かつては個人情報を扱うページのみでHTTPSが利用されていましたが、現在ではセキュリティ意識の高まりやSEOへの影響から、あらゆるWebサイト通信全体暗号化する常時SSL化が標準的手法となっています。
安全なWeb利用のために、今後はURLに「https」と表示されているか、SSLによるセキュリティ確保されているかを確認するようにしましょう。

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