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AIを導入することのメリット・デメリットや問題点をわかりやすく解説

AIを導入することのメリット・デメリットや問題点をわかりやすく解説

2025 10/16
「AI導入を進めるにあたってメリットを整理したい」「AI導入にデメリットはないのだろうか」 生成AIの爆発的な普及もあり大きな注目を集めているAIですが、「AI = なんでもできる便利なもの」というイメージをお持ちの人も多いのではないでしょうか。
AIはさまざまなメリットをもたらす一方で、使い方を誤るとリスクが生じます。 本記事では、AIのメリット・デメリットとそれぞれの事例を紹介しますので、業務へのAI導入を検討している人はぜひ参考にしてください。

※ 記事制作時の情報です。

1.AI (人工知能) について

AI (人工知能) とは、コンピューター自然言語理解したうえで、人間のように「学習」あるいは「推論」をする技術です。従来システムは、あらかじめプログラム記載されたことしか実行できませんが、AIは大量データからパターンを学び、判断推測柔軟に行えます。

例えば、AIは防犯カメラ映像から人物車両自動識別分類や、音声認識過去データをもとにした将来予測異常検知可能です。

AIの詳細下記記事参考にしてください。

2.AIを導入するメリット8選

AIはこれまで人が担ってきた業務自動化効率化することで、企業活動にさまざまなメリットをもたらします。ここでは、AI導入の主なメリット解説します。

AI導入の主なメリットのイメージ画像
  • 一人一人生産性向上する
  • 労働力を補える
  • 人件費削減できる
  • より生産的業務集中できる
  • 人的ミス削減できる
  • 精度の高い分析短時間で行える
  • トラブル回避できる
  • テレワークにおいても高い生産性実現できる

2-1. 一人一人の生産性が向上する

AI導入により、定型作業データ入力などの繰り返し作業自動化できます。例えば、日報集計資料作成をAIが自動対応することで、作業時間削減可能です。

その分、社員企画顧客対応など、人間ならではの判断力創造性が求められる業務集中でき、一人一人生産性向上します。

2-2. 労働力を補える

AIは、問い合わせの自動化にも対応可能です。例えば、AIチャットボット顧客からの問い合わせに24時間対応すれば、少人数でも滞りなく業務処理できます。

また、働き手の確保が難しい3K (きつい・汚い・危険) といわれる労働環境においても、AIによる監視点検自動搬送ロボットによる運搬作業などを導入することで、人に依存しない仕組みをつくり、慢性的人材不足緩和できます。

2-3. 人件費を削減できる

これまで人が行っていたデータ処理在庫管理などの業務をAIで自動化効率化することで、作業コストを抑えられます。さらに、24時間365日稼働できるため、シフト手当残業代などの人件費削減可能です。

AI導入には初期投資必要ですが、長期的には人件費削減効果により投資回収見込めます。

2-4. より生産的な業務に集中できる

AIに定型作業数値入力書類自動作成などを任せることで、社員時間的余裕が生まれます。空いた時間商品企画マーケティング戦略立案など、創造力が求められる業務に充てることが可能です。

その結果組織全体付加価値向上につながるでしょう。

2-5. 人的ミスを削減できる

AIは一定ルールアルゴリズムに従って判断するため、体調感情影響を受けず、ヒューマンエラー防止できます。例えば、会計業務ではAI-OCR (Optical Character Reader) が請求書から金額自動抽出することで、入力ミスを防ぎます。

こうした仕組みをつくるには、タスク自律的実行するAIエージェント活用すると、広範囲領域能力発揮できます。

AIエージェント詳細下記記事をご覧ください。

2-6. 精度の高い分析を短時間で行える

人間では時間を要する分析も、AIなら膨大データ瞬時処理し、傾向パターン抽出可能です。例えば、販売データをAIで分析すれば、売れ筋商品需要予測即座把握できます。

これにより、経営判断意思決定精度向上し、戦略立案業務改善効率的実施につながります。

2-7. トラブルを回避できる

AIを活用すれば、システム設備異常変化をAIが早期察知し、トラブル未然に防げます。例えば、工場設備センサー情報をAIが常時監視し、異常兆候検知して事前メンテナンスを行うといった活用可能です。

結果として、業務停止損失リスク大幅低減できます。

2-8. テレワークにおいても高い生産性を実現できる

AIを用いた進捗管理情報共有仕組みを導入すれば、場所関係なく効率的作業を進められます。例えば、AIがメンバーごとのタスク進捗分析し、遅延検知してアラートを送ることで、管理者全体状況把握できます。

結果的に、柔軟な働き方を実現しつつ、チーム全体連携生産性向上するでしょう。

3.AIを導入するデメリット6選

AIの導入はさまざまなメリットをもたらす一方で、注意点存在します。

  • 情報漏えいのリスクがある
  • 社内制度整備必要
  • 責任所在不明確になる
  • 誤った情報提示するリスクがある
  • 使用方法によってはコスト増大する
  • 業務ブラックボックス化が発生する
AIを導入するデメリット6選のイメージ画像

3-1. 情報漏えいのリスクがある

AIは学習したデータを基に、さまざまな判断推論生成するため、企業が持っている機密情報内部情報をAIに学習させると、それらの情報外部公開されるリスクがあります。さらに、セキュリティ対策不十分場合外部攻撃内部不正により重要情報流出するおそれもあります。

情報漏えいのリスク低減するためには、ルール整備セキュリティ教育を行うほか、専門知識をもつ担当者配置有効です。

3-2. 社内制度の整備が必要

明確ルール運用体制がないとAIの活用が進まず、逆に混乱トラブルを招くおそれがあります。例えば、利用ルール不明確場合社員ごとに使い方が異なり、誤操作情報漏えいの原因になりかねません。

ガイドライン策定教育を通じて、社内全体統一的にAIを利用できる環境整備しましょう。

3-3. 責任の所在が不明確になる

AIが判断を行った結果トラブル損害が生じた場合に、誰が責任を負うのかが曖昧になりがちです。例えば、自動運転車事故を起こした場合所有者 (運転者) と製造者のどちらが責任を負うかは、現在もなお議論が続いています。

AI導入前には、責任範囲可能な限り明確にし、社内規定契約反映しておくことが重要です。

3-4. 誤った情報を提示するリスクがある

AIは学習データを基に判断推論を行うため、学習データに偏りや誤りがあると、AIが不正確情報生成するハルシネーションリスクが高まります。AIの出力結果を100%正しいという前提業務設計すると、信用を損ない、企業全体評価低下しかねません。

AIの結果鵜呑みにせず、人による検証補完を組み合わせる必要があります。

3-5. 使用方法によってはコストが増大する

AI導入維持には一定費用がかかるため、使い方を誤ると投資以上支出発生するおそれがあります。AIに精度を求めるほど、学習データ収集整備モデル開発保守手間コストがかかります。結果として、想定以上コスト必要となる可能性があるでしょう。

AI導入時必要性精査し、費用対効果十分検討することが不可欠です。

3-6. 業務のブラックボックス化が発生する

AIの仕組みは複雑であり「なぜその結論に至ったのか」を人間理解しづらいことがあります。例えば、分析結果根拠不明確改善点特定できず、社内での説明責任を果たせないケースが考えられます。

AI導入時透明性確保し、結果解釈できる仕組みを意識することが重要です。

4.AIを導入してメリットを受けた事例

AIは、すでにさまざまなシーン活用されています。ここでは、AI導入によりメリットを受けた事例紹介します。

4-1. デジタルヒューマンを活用したサポート

KDDIは2025年3月10日より、お客さまセンターの問い合わせ窓口に、生成AIとデジタルヒューマンを組み合わせた「auサポートAIアドバイザー」を導入しています。

人間のような外見自然対話で、音声・テキスト・画像を用いて案内する仕組みです。これにより、混雑時でもすぐにつながり、利用者迅速問題解決できる環境実現しています。

  • ※ 外部サイトへ遷移します。

4-2. 生成AI活用による業務効率化改善

KDDIは万全セキュリティを施したChatGPTの社内版「KDDI AI-Chat」を、グループ1万人に対して運用しています。

実際利用者からは「1日がかりだったプログラミングが2~3時間でできた」「集計が難しい自由記述方式アンケート効率的にまとめられた」など、業務効率向上したという声が届いています。

5.AIを導入したことによるデメリット・問題点の事例

AIの導入検討する際は、リスク十分理解し、適切対策を講じることが重要です。ここでは、AI導入デメリット問題点事例紹介します。

5-1. 生成AIによる著作権侵害のリスク

生成AIは過去膨大データを基に新たなコンテンツ生成しますが、その過程既存著作物類似した表現が含まれるリスクがあります。

2025年、米国生成AI事業者に対し、日本国内複数報道機関が「自社記事データ無断利用された」として、利用差し止めや損害賠償を求める訴訟提起した事例もあります。

AIの生成結果をそのまま使うのではなく、たたき台やアイデア出しにとどめ、人の目で内容精査修正するルールを設けることが重要です。

5-2. 自動運転車による事故と責任の所在の不明確さ

AIが自律的判断して行動する仕組みでは、事故不具合が起こった際に「誰が責任を負うのか」が不明確になりやすいという問題があります。

過去には、自動運転機能搭載した車両関係する死亡事故をめぐり、システム側の不具合ドライバー不注意双方原因として指摘され、裁判で争われた末に和解へ至った事例もあります。

AIを活用する際は、利用規約マニュアルなどを熟読して適切利用方法を守るほか、責任範囲事前確認しましょう。

6.AIを導入し業務に活用するための方法

AIを業務活用するには、いくつかのポイントを押さえることが重要です。

AIを導入し業務に活用するための方法のイメージ画像

6-1. 何の課題を解決したいか目的を明確にする

AIは万能ではなく、業務課題に合わせて適切設計しないと期待する効果は得られません。「顧客対応負担軽減するためにデータ分析効率化する」など、解決したい課題具体化することが重要です。

目的明確にすれば、導入後効果測定しやすくなるほか、無駄コスト発生も防げます。

6-2. 試しながら行う

AI導入はいきなり全社展開するのではなく、試行を繰り返すことが重要です。例えば、一部部署チャットボット自動集計ツール試験導入し、課題改善点を洗い出します。その後、段階的改善しながら導入範囲拡大することで、リスクを抑えつつ効果的活用できます。

6-3. コンサルなどを利用する

AIの知見がない場合社内業務分析からAIモデル選定導入後運用までをやり切るのは困難です。こうした場合は、外部コンサル専門家活用検討しましょう。

専門家依頼すれば、初期計画立案から導入後運用支援まで一貫したサポートを受けられます。導入失敗リスクを減らし、早期成果創出可能です。

7.まとめ

AIは業務効率化生産性向上など多くのメリットをもたらす一方で、情報漏えいや責任不明確さなどのデメリット存在します。そのため導入時は、解決したい課題明確にし、小規模に試しながら進めることが重要です。また、専門家支援を受けることで失敗を防ぎ、安心してAI活用推進できます。

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KDDIは、AIの導入必要高度セキュリティセキュア環境提供から、導入時コンサルティング設計構築までをトータルサポートし、安心してAIを活用できる環境整備します。KDDIグループは、さまざまな業種業務対応した豊富なAIソリューション提供しており、課題整理から設計導入運用までをトータルサポートします。お客さまのビジネス最適なAI活用支援します。

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