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【簡単】5Gとは? 4Gとの違いやメリット・デメリット、対応エリアを解説

【簡単】5Gとは? 4Gとの違いやメリット・デメリット、対応エリアを解説

2025 11/20
5G (第5世代移動通信システム) とは、「5th Generation」の略称で、4Gに続く次世代の無線通信規格です。4Gと比較して、通信速度、接続の安定性、同時接続数が大幅に向上しており、ビジネスや社会インフラに革新をもたらす技術として注目されています。
一方で、5Gと4Gの具体的な違いや導入のメリット・デメリット、対応エリアの現状については、まだ十分に理解されていないケースもあります。本記事では、5Gの基本から私たちの生活やビジネスへの影響までをわかりやすく解説します。

※ 記事制作時の情報です。

1.5Gとは?

5G (第5世代移動通信システム) とは、これまでの通信技術を大きく進化させた次世代通信規格です。スマートフォンだけでなく、自動運転遠隔医療など、さまざまな分野での活用期待されています。

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5Gとは? のイメージ画像

5Gの主な特長

  • 高速大容量: 大きなデータ瞬時送受信
  • 低遅延: リアルタイム性の高い通信可能
  • 多数同時接続: 多くの機器同時接続可能

以下では、これらの特性可能にしている技術的仕組みと、従来の4Gとの違いについて詳しく見ていきましょう。

1-1. 5Gの基本的な仕組み

5Gが「超高速大容量」「超低遅延」「多数同時接続」といった特長実現できる背景には、いくつかの新しい技術活用されています。

そのひとつが、これまでモバイル通信で使われてこなかった「ミリ波」や「Sub6 (サブシックス)」といった新しい周波数帯利用です。

これらの高い周波数帯は、一度に多くの情報伝送できるため、通信高速化大容量化貢献します。

また、「ビームフォーミング」という技術により、電波特定端末集中させて効率的に届けることが可能になりました。

さらに、端末の近くにサーバー分散配置する「エッジコンピューティング」によって、データ処理遅延最小限に抑え、リアルタイム通信実現する仕組みとなっています。

1-2. 5Gと4Gの違いを比較表で解説

5Gと4G (LTE) の大きな違いは、「通信速度」「遅延」「同時接続数」の3点に集約されます。それぞれの違いは以下比較表のとおりです。

項目 5G 4G (LTE) 5Gと4Gの比率
通信速度 最大10Gbps 最大1Gbps 約10倍
遅延時間 1ミリ秒 10ミリ秒 約1/10
同時接続数 100万台/㎢ 10万台/㎢ 約10倍

この比率から、5Gの進化がいかに劇的であるかが分かるでしょう。5Gは家庭用光回線匹敵、またはそれ以上通信環境無線実現できる点で、4Gとは大きく異なります。

2.1G~5Gまでの移動通信システムの変遷

1G~5Gまでの移動通信システムの変遷のイメージ画像

移動通信システムは、1980年代の1Gの登場以来、約10年周期で新たな世代へと進化を続けています。1980年代登場した1Gのアナログ通信から始まり、世代を重ねるごとに通信速度機能進化し、私たちの生活利便性飛躍的向上してきました。

各世代技術がどのような特徴を持ち、社会にどのような恩恵をもたらしてきたのか、その変遷を振り返ることで、5Gが持つ革新性をより深く理解できます。

2-1. 1G: アナログ通信の幕開け (1980年代)

1980年代登場した第1世代移動通信システム (1G) は、移動通信歴史の始まりを告げるものでした。

この時代通信アナログ方式で行われており、主に音声通話のために利用されていました。

映画ドラマで見るような、肩に掛けて使う大型の「ショルダーホン」がその象徴です。

当時はまだ携帯電話を持っている人はごく一部で、非常高価なものでした。

アナログ通信のため、通話品質不安定で、電波傍受されるといったセキュリティ上の課題も抱えていました。

しかし、屋外電話ができるという画期的体験は、後の世代での爆発的普及の礎となり、デジタル化への移行を促すきっかけとなりました。

2-2. 2G: デジタル化とSMSの登場 (1990年代)

1990年代に入ると、第2世代移動通信システム (2G) が登場し、通信方式アナログからデジタルへと大きく転換しました。

デジタル化によって、音声通話品質向上し、通信内容暗号化できるようになったため、盗聴リスク大幅低減しました。

この時代に生まれた大きな変化の一つが、データ通信の始まりです。

短いテキストメッセージを送り合える「SMS (ショートメッセージサービス)」や、「iモード」に代表される携帯電話専用インターネット接続サービス登場しました。

これにより、携帯電話は単なる通話道具から、情報をやり取りするツールへと進化を遂げ、モバイルコミュニケーションの新たな可能性を切り開きました。

2-3. 3G: モバイルインターネットの始まり (2000年代)

2000年代普及した第3世代移動通信システム (3G) は、本格的モバイルインターネット時代幕開けを告げました。

2Gに比べて通信速度格段向上し、世界中利用できる標準規格が定められたことで、携帯電話でのインターネット利用がより身近なものになりました。

写真付きのメール (写メール) の送受信や、音楽コンテンツダウンロードする「着うた」、動画コンテンツ視聴など、扱えるデータ量が大きいサービスが次々と登場しました。

この時期スマートフォン原型となる端末も現れ始め、モバイル通信利用シーン通話メールから、よりリッチコンテンツを楽しむ方向へと大きくシフトしていきました。

2-4. 4G: 高速・大容量通信の実現 (2010年代)

2010年代主流となった第4世代移動通信システム (4G) は、LTE (LongTermEvolution) という名称でも知られています。

3Gから通信速度飛躍的向上し、高速大容量通信実現したことで、スマートフォン爆発的普及を支えました。

高画質動画ストリーミング再生や、オンラインゲーム大容量アプリケーションダウンロードなどがストレスなく行えるようになり、人々の生活に深く浸透しました。

SNSの利用拡大や、クラウドサービス普及も4Gの高速通信があったからこそ可能になったと言えます。

現在の私たちのモバイルライフ基盤を築いたのが、この4G通信技術です。

2-5. 5G: 超高速・低遅延・多接続の時代 (2020年代)

2020年代に入り、本格的導入が始まった第5世代移動通信システム (5G) は、従来の4Gとは一線を画す革新的通信技術です。

5Gは「超高速大容量」「超低遅延」「多数同時接続」という3つの特長を備えており、通信速度は4Gの約20倍、遅延は10分の1、同時接続可能端末数は10倍にまで向上しています。

これにより、スマートフォン利用体験がさらに快適になるだけでなく、IoT機器普及自動運転技術進化遠隔医療実現など、さまざまな分野での活用期待されています。

5Gは、私たちの暮らしを支えるインフラとして、社会全体デジタルトランスフォーメーション (DX) を加速させる重要役割を担っています。

3.5Gができること

5Gの実用化は、私たちの生活ビジネスに大きな変化をもたらす可能性を秘めています。通信速度飛躍的向上により、これまで実現困難だった新たな活用例が生まれています。

以下では、特に注目される4つの具体的事例をご紹介し、5Gがもたらす未来可能性について詳しく解説します。

5Gができることのイメージ画像

3-1. IoTデバイスの普及

5Gの普及により、IoT (モノインターネット) 技術急速進化し、私たちの暮らしにも大きな変化が訪れています。特にスマートホーム分野では、日常生活のあらゆる場面がより便利快適に変わりつつあります。

例えば、AIスピーカーに「電気をつけて」と話しかけるだけで照明点灯し、外出先からスマートフォンエアコン温度調整玄関施錠確認ができるようになりました。冷蔵庫食材在庫管理し、足りないものを自動注文する機能登場しています。

また、家庭だけでなく、農業工場都市インフラにもIoTが広がっています。農地ではセンサー土壌水分気温測定し、最適タイミング自動的灌水を行うことで省力化収穫量向上実現都市では、信号機街灯リアルタイム制御され、交通最適化エネルギー効率化貢献しています。

3-2. 遠隔操作や自動運転

5Gは、リアルタイムでの通信不可欠分野で大きな力を発揮します。

例えば、建設現場重機遠隔地から操作したり、専門医が離れた場所から手術支援を行ったりすることが可能になります。データのやり取りに遅延がほとんどないため、まるでその場で操作しているかのような精密コントロール実現できます。

また、自動運転技術においても、車両周囲の車や信号機などの交通インフラ瞬時通信し、危険予測して回避するV2Xという仕組みに5Gは欠かせません。多数同時接続性能と合わせて、より安全スムーズ交通社会実現貢献します。

3-3. 高精細な動画視聴

5Gになることで、4Kや8Kといったデータ量の大きい高精細動画でも、スマートフォンで読み込み時間を待つことなくスムーズストリーミング再生できるようになります。例えば、映画1本分 (約2時間) のデータ数秒ダウンロードすることも理論上可能です。

スポーツ中継マルチアングルで楽しんだり、音楽ライブを好きな視点から視聴したりと、よりリッチ自由映像体験身近になります。これにより、移動中外出先でも、場所を選ばずに高品質エンターテインメントを楽しめるようになります。

3-4. 没入感のあるVR/AR体験

5Gは、VR (仮想現実) やAR (拡張現実) といった技術可能性を大きく広げます。これらの技術は、リアル映像生成するために膨大な量のデータ必要としますが、5Gの「超高速大容量」かつ「超低遅延」な通信を使えば、データ瞬時送受信できます。

例えば、スポーツ観戦の例でいえば、VRヘッドセット装着することで、まるでスタジアム特等席にいるかのような臨場感あふれる視聴可能になります。また、ARグラスを通して街の風景を見ると、目の前に店舗情報道案内が浮かび上がるといった体験実現できます。

このように、エンターテインメントから教育業務支援に至るまで、さまざまな分野没入感の高い新たなサービス創出期待されています。

4.5G導入におけるデメリット

5Gは多くのメリットをもたらす一方で、本格的普及にはいくつかの課題デメリット存在します。

5Gへの乗り換えを検討する際には、これらの点を事前理解しておくことが重要です。

4-1. 4Gに比べて利用できるエリアがまだ限定的

5Gの導入における現時点での大きなデメリットは、利用できるエリアがまだ限定的であることです。

都市部中心エリア着実拡大していますが、全国どこでも5Gにつながるという状況には至っていません。

特に、地方山間部建物内部地下街などでは、まだまだ4Gが通信主流です。

そのため、5G対応プラン契約し、対応スマートフォンを持っていても、日常生活の多くの場面では4Gで通信することになる可能性があります。

5Gの恩恵十分に受けるためには、自身生活圏勤務先が5Gエリアに含まれているかを、各携帯キャリア公式サイト事前確認する必要があります。

  • ※ auホームページへ遷移します。

4-2. 5G対応のスマートフォンが必要になる

5Gの通信サービス利用するためには、5Gの電波 (周波数帯) に対応した専用スマートフォン必須です。

現在使用しているスマートフォンが4G専用モデル場合通信プランを5G対応のものに変更しただけでは5G通信利用できません。

5Gを利用したい場合は、端末ごと新しいモデルに買い替える必要があります。

近年発売されるスマートフォンの多くは標準で5Gに対応していますが、機種変更には端末購入費用発生します。

この初期投資が、5Gへの乗り換えを検討する上での一つのハードルとなる場合があります。

4-3. バッテリーの消費が早くなる可能性がある

5G通信は4Gに比べて高速大容量データ処理するため、スマートフォンプロセッサにかかる負荷が大きく、バッテリー消費量が増える傾向にあります。

特に、5Gエリアと4Gエリア境界付近通信する際には、端末接続する電波頻繁に切り替えるため、バッテリーをより多く消耗することがあります。

ある調査では、同じ端末比較した場合、5G通信時バッテリー駆動時間は4G通信時より最大で約2時間 (約15%) 短くなったという報告もあります。

多くの5G対応スマートフォンには、通信状況に応じて自動で5Gと4Gを切り替える省電力機能搭載されていますが、それでもバッテリーの持ちを重視する場合注意必要です。

5.5Gの対応エリア

日本国内における5Gの対応エリアは、各携帯キャリア整備を進めており、都市部中心拡大を続けています。

ただし、キャリアによって整備状況には差があるため、契約前確認必要です。

また、5Gで使われる電波には、広範囲カバーしやすい「Sub6」と、超高速通信可能ですが範囲限定的な「ミリ波」の2種類存在します。

自分利用したい場所がどちらの電波対応しているかも、通信品質左右する重要要素となります。

  • ※ auホームページへ遷移します。

5-1. 各キャリアの提供状況

日本大手通信キャリアは、それぞれ5Gのサービス提供しており、公式サイト上で詳細対応エリアマップ公開しています。

これらのマップ利用すれば、自宅職場、よく訪れる場所などが5Gエリア内にあるかを視覚的確認できます。

エリア拡大は主に人口の多い都市部から進められており、地方都市郊外へも順次拡大が進められている状況です。

ただし、キャリアごとに基地局設置状況整備計画が異なるため、同じ地域でもキャリアによって5Gのつながりやすさには違いが見られます。

そのため、乗り換えを検討する際は、利用したいキャリアエリアマップを必ず確認することが重要です。

5-2. ミリ波とsub6の展開状況

5Gの周波数帯は、「Sub6」と「ミリ波」の2種類大別されます。Sub6は、現在主流の4Gに近く6GHz未満周波数帯利用しており、障害物に強く広範囲カバーしやすいという特長があります。これに対し、ミリ波は28GHz帯などの高い周波数帯使用するため、通信速度はSub6より大幅に速いですが、電波直進しやすく障害物影響を受けやすいという弱点があります。

現在国内で「5G」と表示されるエリアの多くは、Sub6の周波数帯構築されています。ミリ波はスタジアムや駅、大規模商業施設など、特定施設や人が多く集まる場所限定して展開されているのが現状です。各携帯キャリアは、Sub6による全国的エリアカバーと、ミリ波による局所的超高速エリア拡大同時に進めており、今後基地局整備を通じて5Gエリアのさらなる拡大期待されています。

6.まとめ

5Gは「超高速大容量」「超低遅延」「多数同時接続」という3つの大きな特長を持つ第5世代移動通信システムです。

4Gから進化したこの技術は、高精細動画視聴快適オンラインゲームといった個人体験向上させるだけでなく、IoTの普及自動運転遠隔医療といった社会インフラ革新を支える基盤となります。

一方で、5Gの導入には、まだ利用エリア限定的であることや、対応するスマートフォン必要になるなどの課題も残っています。

5Gのメリットデメリットを正しく理解し、各キャリア対応エリアなどを確認した上で、自身の使い方に合った導入検討することが求められます。

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