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IoTの活用事例|身近な製品や産業別の具体的な活用事例を解説

IoTの活用事例|身近な製品や産業別の具体的な活用事例を解説

2025 12/10
あらゆるモノがインターネットにつながり、自動的に情報をやり取りするIoT製品やサービスは、すでに私たちの生活やビジネス現場で活用されています。
本記事では、IoTの概要やメリット・デメリットをはじめ、身近な活用シーンや産業別の具体的な活用事例までをわかりやすく紹介します。

※ 記事制作時の情報です。

1.IoTとは

IoT(モノインターネット)とは、身の回りのあらゆるモノインターネット接続する技術です。センサーなどを備えた機器インターネット経由データ収集分析することで、これまで人手では難しかった複雑作業自動化実現しています。IoTは主に次の3要素構成されます。

  • デバイスセンサー機器などのデータ取得端末
  • ネットワークデータ送受信する通信環境
  • アプリケーションデータ分析制御するシステム

IoTの詳細はこちら。

1-1. IoT活用のメリット

IoTの最大メリットは、業務効率化生産性向上です。例えば製造現場では、センサー設備稼働状況自動監視し、異常早期検知ができます。これにより、停止時間削減し、生産効率を高めることが可能です。

また、農業分野では気温土壌データ自動取得し、最適な水やりを行う「スマート農業」が進んでいます。さらに、IoTは自動車・エネルギー・医療など幅広業界で、リアルタイムデータ活用したサービス開発進行中です。

このように、人手をかけずに高精度分析実現できる点はIoT活用の大きなメリットといえます。

1-2. IoT活用のデメリット

IoTの導入にあたっては、セキュリティ面と法的リスクへの対応不可欠です。

IoT機器常時ネットワーク接続されているため、ハッキング不正アクセスによる機密情報の漏えいなどのリスクがあります。特に、カメラ医療機器といった個人情報を扱う機器では、悪意ある第三者によってプライバシー侵害されることも懸念されます。

こうしたリスクを防ぐには、通信データ暗号化アクセス権限厳格管理に加えて、定期的ファームウェア更新有効です。さらに、個人情報保護法サイバーセキュリティ関連法理解を深め、法令遵守体制を整えることも重要です。

適切セキュリティ対策運用ルールを設けることで、安全かつ持続的にIoTを活用できます。

2.身近なIoTの活用事例

IoTは家庭個人レベルでも普及が進んでいます。ここでは、私たちの日常生活便利にする身近なIoT製品活用事例紹介します。

  • スマート家電
  • ウェアラブル端末
  • スマートロック

2-1. スマート家電


IoT対応スマート家電とは、インターネット経由エアコン・冷蔵庫照明・カメラなどを遠隔操作できる製品です。外出先からエアコン電源を入れたり、冷蔵庫中身スマートフォン確認したりできるため、利便性はもちろん、省エネ効果も得られます。

さらに、スマートスピーカーとの連携により、音声での操作もIoTによって実現可能です。「照明をつけて」「室温を下げて」といった指示を出せば、家電自動応答するため、日常生活快適性大幅向上します。

スマート家電のイメージ画像

2-2. ウェアラブル端末

IoT対応スマートウォッチなどのウェアラブル端末は、心拍数睡眠データ・歩数などの生体情報リアルタイム計測できます。IoTで収集したデータ活用することで、日々の健康状態可視化し、生活習慣改善につなげられるでしょう。

医療分野では、IoTによる遠隔監視システムとして患者バイタル管理し、異常があれば即時通知されます。また、スポーツ分野では、ウェアラブル端末計測したIoTデータ分析し、選手疲労度運動量に基づいた最適トレーニング設計を行うなど、パフォーマンス向上寄与しています。

2-3. スマートロック

スマートロックとは、スマートフォンやICカードを使って施錠解錠を行うIoT機器です。鍵を持ち歩く必要がなく、外出先から遠隔ドア状態確認できます。また、家族清掃業者などに一時的アクセス権を付与できるため、強固セキュリティ維持したまま利便性向上させることが可能です。

さらに、ハンズフリー解錠機能を備えたモデルでは、スマートフォンを持って近づくだけでドア自動開閉します。こうした機能によりスマートロックは、民泊オフィスシェアなどシェアリングエコノミー分野でも活用が広がっています。

3.【産業別】IoTの活用事例

IoTは各産業課題解決にも活用されています。製造・エネルギー・ホテル・小売物流医療など、多様分野業務効率化や新たな価値創出実現しています。

  • 製造業界での活用
  • エネルギー業界での活用
  • ホテル業界での活用
  • 小売業界での活用
  • 物流業界での活用
  • 医療介護業界での活用

3-1. 製造業界での活用

製造業界では、IoTを活用した「スマート工場」への転換が進んでいます。生産設備各種センサー温度振動電流圧力など)を取り付け、稼働状況異常自動検知することにより、故障予兆早期把握し、生産ライン停止を防ぎます。

こうした取組は、AI・IoT・ロボット融合して産業構造変革する「第4次産業革命」の一環です。

また、在庫管理でもIoTが活用されています。在庫棚設置したスマートマットを使えば、製品部品重量変化から在庫数自動算出でき、発注補充自動化可能です。これにより、人的ミスを防ぎつつ、在庫管理効率化実現できます。

3-2. エネルギー業界での活用


エネルギー業界での活用のイメージ画像

エネルギー業界では、IoT技術活用したスマートメータースマートグリッド導入が進んでいます。

スマートメーターは、各家庭事業所電力使用量自動収集送信し、従来目視検針不要にします。収集したデータ分析して電力需要予測し、発電量最適化できる点が特徴です。スマートグリッドでは、電力の流れをリアルタイム制御することにより、再生可能エネルギー安定供給停電リスク低減実現し、効率的かつ安定した電力運用を支えています。

このように、IoTによるデータ活用は、エネルギー効率化持続可能運用可能にします。

3-3. ホテル業界での活用

ホテル業界では、IoTを活用した「スマートホテル」が広がっています。

IoT対応自動チェックイン端末二次元コードを用いたルームキー発行システム導入により、フロント業務効率化期待できます。従来スタッフが行っていた手作業削減し、人手不足解消にもつながるでしょう。

また、客室内ではスマートデバイス活用することで、温度照明・カーテンなどを一括制御し、宿泊者快適性を高めます。さらに、AIコンシェルジュ連携させれば、音声による観光情報検索ルームサービス依頼なども可能です。

このように、IoTの利点を活かして業務効率顧客満足度同時向上させるホテル増加しています。

3-4. 小売業界での活用

小売業界では、IoTを活用したデータドリブン店舗運営競争力向上の鍵となります。カメラ人感センサーなどのIoTデバイス店舗内設置し、来店者動線購買データ滞在時間商品接触データリアルタイム収集分析することで、商品配置在庫補充最適化できます。

また、無人店舗では顔認証スマートカートによる自動決済システム導入されており、レジを待つことなく精算可能です。さらに、収集したデータをもとに、個々の顧客に合わせたレコメンドクーポン配信することで、購買体験向上売上拡大実現します。

このようにIoTは、小売業界における効率化顧客満足両立を支える技術となっています。

3-5. 物流業界での活用


物流業界では、IoTによるリアルタイム追跡在庫管理自動化が進んでいます。車両コンテナにGPSや温度センサー搭載し、輸送中位置情報環境データ常時監視することで、配送遅延品質劣化防止可能です。

また、倉庫では商品部品にRFIDタグを取り付け、棚やパレット設置されたリーダー自動在庫情報を読み取ることで、入出庫記録棚卸しを、人手を介さずにリアルタイム更新できます。さらに、AIと連携した最適ルート算出により、燃料コストやCO₂排出量削減実現できます。

IoTは物流全体可視化効率化不可欠技術です。

物流業界での活用のイメージ画像

3-6. 医療・介護業界での活用

医療介護業界では、IoTによる生体情報自動記録遠隔監視普及しています。

患者利用者心拍血圧体温などをウェアラブルセンサー常時モニタリングし、異常検知すると医療スタッフ即時通知します。これにより、急変時迅速対応可能です。また、介護施設ではベッド居室設置したセンサー離床転倒自動検知できるため、スタッフ負担軽減しつつ、事故防止見守品質向上にも寄与しています。

IoTの活用により、安全効率的医療介護体制強化できます。

4.IoTの導入事例

KDDIではLPWA(低消費電力広範囲データ送信できる無線通信技術)や、「KDDI Wide Area Virtual Switch」(車両輸送物位置状態リアルタイム把握できる無線IoTソリューション)などのIoT通信サービスを通じて、さまざまな業界課題解決支援しています。

ここでは、IoT導入により業務効率化コスト削減実現した事例紹介します。

  • 水産業】IoTによるスマート養殖生産効率品質向上
  • 製造業メーター自動検針データ活用高度化

4-1.【水産業】IoTによるスマート養殖で生産効率と品質を向上

水産業水温濁度などの環境管理生産に大きな影響を及ぼす一方で、これまで人の経験感覚に頼る部分が多く、成育不良出荷時期のばらつきが課題でした。

この課題に対して、センサー通信ネットワークを組み合わせたIoTを導入養殖場設置した温度濁度・揺れセンサーが、クラウド上のIoTプラットフォームデータ自動送信し、水中環境リアルタイム把握可能となりました。

これにより、データ分析して最適養殖条件維持しやすくなり、作業効率化生産量安定化に加えて品質向上一挙実現しています。

さらに、日々の作業効率的管理する「漁場管理アプリケーション」により、実施した作業共有や振り返りが可能となるだけではなく、ノウハウ蓄積も進んでいる点が本事例特徴です。

4-2.【製造業】メーター自動検針とデータ活用の高度化

製造業におけるメーター検針向けに展開していたテレメタリングサービス(検針などを遠隔で行うサービス)は、通信エリア制限があり普及が進まないという課題を有していました。また、通信料従量制のため通信回数限定され、データ活用十分にできていない状態でした。

そこで、KDDIのLPWA IoT通信サービス専用端末活用広域通信によりほぼ全世帯への設置可能となり、普及支援しています。通信費定額制であるため、日々のデータ継続的取得でき、時間帯別用途別利用分析にも活用されるなど、多様データ活用実現成功しました。 

5.まとめ

IoTは身近家電から産業インフラまで、あらゆる分野効率化付加価値創出実現しています。近年ではセンサー通信技術進化により、データ自動収集分析可能となり、業務改善や新たなサービス開発加速しています。一方で、セキュリティ法的リスクへの対策も欠かせません。

KDDIは、安心安全通信基盤とIoTソリューションを通じて、企業デジタル変革(DX)と持続的成長力強支援いたします。

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