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2020年7月31日、KDDIは社員一人一人が時間や場所にとらわれず成果を出す働き方の実現を目指して「新働き方宣言」を策定。「ランナー」「シッター」「ウォーカー」「マネージャー」という4つのモデルケースを規定し、社員一人一人が自分に最適な働き方を追求する。
デスクワークを中心に業務にあたる「シッター」のソリューション事業本部 ソリューション事業企画本部 事業管理部 モバイル採算管理グループ 主任の南 福皇と、「マネージャー」の役割であるグループリーダーの佐竹 紀平にスマートワーク導入の成果を聞いた。
2021/03/15
<南> 担当業務は、ソリューション事業本部の採算管理です。各部署から採算状況を集めて資料を作成します。
例えば、ある部署が高い業績を上げれば、その理由を調査して次なる戦略に生かします。
逆に目標を達成していない商品やサービスがあれば、その原因を突きとめて改善策を提案することもあります。
<南> 業務の性質上、日常的に社内会議が多くありますが、会議室への移動で生じるタイムロスが以前から気になっていました。自社内の会議室の移動で? と思うかもしれませんが、自席から別のエリアや別の階に移動するだけで4~5分ほどかかるのです。目的の会議室を探すのに手間取ればさらに数分が経過してしまい、一日に6回も会議が入れば実に1時間を浪費することになります。
また、地方支社の担当者とは電話やメールでのやりとりが中心です。電話口や文面で資料を説明するのはとても難しく、意思疎通できたつもりでも、実は認識がズレていることがあります。「お互い同じ資料を見ながら話せたらどんなに楽だろう」と、煩わしさを感じていました。
<南> 元々あった業務用スマートフォンに加えて、会社からLTE対応パソコン(通信モジュール付きパソコン)が支給され、両方の端末で「Microsoft Teams」などのツールを活用するようになりました。業務内容自体は、特に大きな変化はありません。
出社するのは週に1回程度で、2度目の緊急事態宣言が発出された2021年1月においては一度しか出社していません。ほとんどの作業を自宅で行っている状況です。ツールによってコミュニケーションの選択肢が広がったことで、移動時間のストレスからも解放されました。
スマートワークにスムーズに移行できたのは、会社からの働きかけがあったことが大いに関係しています。社内にはテレワークを推奨する部署が存在し、マニュアルの用意や働き方の事例を共有するなど、環境を整えてくれました。
<佐竹> 現在、所属部署の社員の出社率は2割程度で、私も週の半分くらいはテレワークです。コロナ禍という外的要因が大きいとはいえ、ツールの使い勝手のよさや働きやすい環境が整っていたからこそ、テレワークが浸透したのだと思います。
一部、テレワークに慣れておらず、難しいと感じるメンバーもいたため、積極的にコミュニケーションを図り、課題を皆で解決して少しでも抵抗感がなくなるように進めました。2~3カ月が経過した頃には、特に不自由なくテレワークを行うようになっていたと思います。
週1回開催するグループミーティングも、ほとんどのメンバーが自宅からオンラインで参加しています。ミーティングでは積極的にメンバーに話題を振ることで、オンラインでもしっかり個々が発言し、意見交換をする習慣が浸透するように努めています。
<南> 佐竹の言ったとおり、導入当初はリアルとの違いに戸惑うことも多くありました。直接顔を合わせて話すときは、相手の表情や言い回しから、感情をある程度読み取ることができます。
また同じフロアで働く同僚なら普段の仕事ぶりが目に入るため、相手の現在の状況を踏まえて話がしやすくなります。ところがテレワークだと、そのようなニュアンスはどうしても把握しにくいものです。
他のメンバーも課題に感じていたようで、現在はより深いコミュニケーションを心がけるよう足並みをそろえています。例えば、オンライン会議中も「こういう認識で間違いありませんか?」と積極的に意識を刷り合わせようとするシーンが増えましたし、資料を共有して参加者の認識を合わせることも容易になりました。議事録を簡単にチャットで共有できるため、参加者の合意事項をまとめてすぐに次のアクションに進めることが増えたと感じます。
<佐竹> 業務に対する取り組み方が変わってきました。「自らのアクションで成果を出そう」という、そんな意志が伝わってきます。定期的に提出してもらっている「取組みシート」の目標も、より具体的になっています。スマートワークを契機に個人が自律し、アウトプットで成果を示そうという気概を感じますね。
<南> もちろん、スマートワーク導入によって働き方が変わり、より成果が求められるようになったことも意識しています。故に「アウトプットを明確に」という心構えが表れているのだと思います。
<南> 特に不便は感じていません。むしろ、オンライン上で興味深い動きが起こっています。部署間の垣根が少しずつ取り払われてきているのです。
採算管理に取り組むにあたり、普段から他部署の情報収集は欠かせません。以前は他部署に顔を出して近況を伺うこともできたのですが、出社もままならない現状ではそのような情報が入りにくくなります。
解決の糸口になったのは、「Microsoft Teams」の「チーム」機能でした。チームを作成すると、参加メンバーが議論や情報共有を行う場を作ることができます。部門内のチームが多いのですが、部門の枠を超え、似通った業務や課題を持った人たちが集うチームも存在します。
<佐竹> 有志でつくられたチームも少なくありません。そうした社内非公式のコミュニティは、以前は表に出ないクローズドなものでした。それがデジタルの力で可視化されたのです。
<南> 新しいチームを作成することや、自分を招待してもらうことで、他部署の人たちが交わす会話から情報をキャッチしやすくなりました。また、私自身も他部署に向けて情報を発信しやすくなったように感じます。
<佐竹> 風通しがよくなったともいえるかもしれません。これは想定外の事象でしたが、自部署・他部署を含めた各々の社員が持つ「知」や「意識」が共有化されたことが、スマートワーク最大の成果なのかもしれません。
<南> スマートワークの効果を、身をもって体感することができています。こうした取り組みがさまざまな業界に広く浸透していけば、企業内だけでなく企業の垣根を超えた交流も生まれやすくなるのではと感じています。その結果、新たな価値創出にもつながるのではないかと期待しています。