KDDIは、600名超の情報システム部門担当者にむけてアンケート調査を実施しました。その結果を分析するとともに、見えてきた課題に対する解決策を提示します。
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まずは情シスの組織や体制の実態を見ていきましょう。今回のアンケートでは、従業員数1,000人以下の企業 (中堅中小企業) に所属する回答者が約65%と大半を占めました。他方、情シス部門の人数は「5人未満」が圧倒的に多く約45%、次いで「5〜20人」が27%という結果になりました。それなりの規模の中堅企業であっても、情シスの人的リソースが潤沢ではないケースが散見されます。
(非正規社員を含む)
ただし、そんな中でも日本の情シスはモチベーション高く業務に取り組んでいます。
回答者の60%以上が「情シスの仕事が好きだ」と答えています。「嫌いじゃない」の割合も約30%でしたので、90%以上の回答者が情シス部門の業務に前向きに取り組んでいると言えそうです。
自社の情シスが自慢できる点についても聞いてみました。
「アウトソーシングを最小限にして内製化に注力していること」「少数精鋭で結束して広範囲の業務をこなしていること」という趣旨の回答が特に多かった印象です。使命感と責任感を持って業務にあたっている情シス担当者が多いことはポジティブな要素です。
しかし、ここで立ち止まって考えてみましょう。情シスの人的リソースが不足傾向にあるにもかかわらず、広範な業務で自前主義にこだわる情シス担当者が多いようにも見えるのは、果たして歓迎すべきことなのでしょうか。
情シス担当者が「注力したいけれども着手できていない施策」をヒアリングしたところ、最も多かったのは人材育成で、以下、社内DXの推進、業務の効率化支援、セキュリティ強化、IT戦略や事業計画の企画立案と続きます。これらの施策に着手できていない原因も聞いていますが、やはり一番多かった原因はリソース不足で、次点でスキル不足という結果になりました。
リソース不足という課題を踏まえて、情シスが価値を発揮すべきコア業務を改めて整理、再定義し、それ以外の業務はアウトソーシングしようという動きも出てきています。
特に「パソコン管理・キッティング作業」や「システム運用・監視」「障害対応」「社内問い合わせ対応」などはアウトソーシング需要が高いことが今回の調査で明らかになりました。
DXへの本質的な貢献という観点では、経営層や各業務部門と密接に連携しながら、ガバナンスを担保したDX基盤の整備をけん引する役割を情シスに求める気運が高まっています。限られたリソースをそうしたコア業務に振り分け、経営視点での付加価値が比較的低いけれども必要な業務はアウトソーシングを活用するのも有効な打ち手です。
情シス業務の具体的なテーマ別の取り組み状況も調査しています。ネットワーク/セキュリティ分野では、直近で「EDR」「ログ監視」「SSO (シングルサインオン) 」「MDM/EMM」といったソリューションが多く採用されていることが分かりました。
また、IT環境の見直しを検討している領域については「ネットワーク・セキュリティの在り方の構想検討」「エンドポイント・ネットワーク・クラウドサービスを含めたセキュリティ監視」「モバイルデバイス管理の強化」などが上位となりました。
多くの企業がポストコロナの最適なワークスタイルを改めて模索していますが、依然として働き方の柔軟な選択ができる環境のニーズは大きいと言えます。エンドポイントのセキュリティ強化を中心に、そうした動きに沿った施策が展開されている印象です。IT環境の見直しにあたっては、エンドポイントやネットワークを含めたセキュリティ監視ニーズに対応するソリューションとして「XDR (Extended detection and response) 」の導入が進みそうです。
<調査項目抜粋>以下の設問をもとに結果をまとめております。
調査概要