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【情シス担当者600名超に聞きました!】情シス業務の今とこれから
Smart Workコラム vol. 41

【情シス担当者600名超に聞きました!】情シス業務の今とこれから

新たな働き方で課題が変化?今抱える課題と、その解決策のヒント

2023 10/27
新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行を大きな契機として、世の中は「ポストコロナ」にシフトしました。
非常時対応のIT投資ではなく、恒常的な経営変革のためのIT投資、言い換えればデジタルテクノロジーとデータを活用して企業の姿そのものを変革していく本来の意味でのデジタルトランスフォーメーション (DX) の基盤づくりに本腰を入れて取り組む動きがますます活発化しています。
それに伴い、情報システム部門 (以下、情シスと略) の役割を再定義しようという気運も高まっています。KDDIはWebアンケート調査を行い、情シス担当者が現在、どんな問題意識を持って何に注力しているのかを探りました。調査結果から、情シスが直面している深刻な課題と、その解決策のヒントが見えてきました。

高いモチベーション、不足する人手


まずは情シス組織体制実態を見ていきましょう。今回アンケートでは、従業員数1,000人以下企業 (中堅中小企業) に所属する回答者が約65%と大半を占めました。他方、情シス部門人数は「5人未満」が圧倒的に多く約45%、次いで「5〜20人」が27%という結果になりました。それなりの規模中堅企業であっても、情シス人的リソース潤沢ではないケース散見されます。
 

従業員規模


従業員規模
出典: 【情シス向けアンケート】情シス業務の今とこれから (KDDI実施)

情シス部門の人数

(非正規社員を含む)

情シス部門の人数(非正規社員を含む)
出典: 【情シス向けアンケート】情シス業務の今とこれから (KDDI実施)


ただし、そんな中でも日本の情シスモチベーション高く業務に取り組んでいます。
回答者の60%以上が「情シス仕事が好きだ」と答えています。「嫌いじゃない」の割合も約30%でしたので、90%以上回答者が情シス部門業務前向きに取り組んでいると言えそうです。

自社の情シス自慢できる点についても聞いてみました。
アウトソーシング最小限にして内製化注力していること」「少数精鋭結束して広範囲業務をこなしていること」という趣旨回答が特に多かった印象です。使命感責任感を持って業務にあたっている情シス担当者が多いことはポジティブ要素です。


アウトソーシングも活用しコア業務にリソースを集中


しかし、ここで立ち止まって考えてみましょう。情シス人的リソース不足傾向にあるにもかかわらず、広範業務自前主義にこだわる情シス担当者が多いようにも見えるのは、果たして歓迎すべきことなのでしょうか。

シス担当者が「注力したいけれども着手できていない施策」をヒアリングしたところ、最も多かったのは人材育成で、以下社内DXの推進業務効率化支援セキュリティ強化、IT戦略事業計画企画立案と続きます。これらの施策着手できていない原因も聞いていますが、やはり一番多かった原因リソース不足で、次点スキル不足という結果になりました。

着手できていない領域

着手できていない領域
出典: 【情シス向けアンケート】情シス業務の今とこれから (KDDI実施)

着手できていない領域の達成に向けた壁

着手できていない領域の達成に向けた壁
出典: 【情シス向けアンケート】情シス業務の今とこれから (KDDI実施)

リソース不足という課題を踏まえて、情シス価値発揮すべきコア業務を改めて整理再定義し、それ以外業務アウトソーシングしようという動きも出てきています。
特に「パソコン管理・キッティング作業」や「システム運用監視」「障害対応」「社内問い合わせ対応」などはアウトソーシング需要が高いことが今回調査で明らかになりました。

アウトソーシングしたい業務

アウトソーシングしたい業務
出典: 【情シス向けアンケート】情シス業務の今とこれから (KDDI実施)

DXへの本質的貢献という観点では、経営層各業務部門密接連携しながら、ガバナンス担保したDX基盤整備をけん引する役割を情シスに求める気運が高まっています。限られたリソースをそうしたコア業務に振り分け、経営視点での付加価値比較的低いけれども必要業務アウトソーシング活用するのも有効な打ち手です。


今の働き方に対応したセキュリティ対策を


シス業務具体的テーマ別の取り組み状況調査しています。ネットワーク/セキュリティ分野では、直近で「EDR」「ログ監視」「SSO (シングルサインオン) 」「MDM/EMM」といったソリューションが多く採用されていることが分かりました。
また、IT環境見直しを検討している領域については「ネットワーク・セキュリティの在り方の構想検討」「エンドポイント・ネットワーク・クラウドサービスを含めたセキュリティ監視」「モバイルデバイス管理強化」などが上位となりました。

多くの企業ポストコロナ最適ワークスタイルを改めて模索していますが、依然として働き方の柔軟選択ができる環境ニーズは大きいと言えます。エンドポイントセキュリティ強化中心に、そうした動きに沿った施策展開されている印象です。IT環境見直しにあたっては、エンドポイントネットワークを含めたセキュリティ監視ニーズ対応するソリューションとして「XDR (Extended detection and response) 」の導入が進みそうです。

本調査結果のさらに詳しいバージョンは
以下よりダウンロードいただけます。

調査概要

調査項目抜粋以下設問をもとに結果をまとめております。

第一章 情シス業務の今とこれから
情シスの組織・体制の現状
業務に対するモチベーションは?
「やりたいけど、できない」壁を超えるために
「これからの情シスのコア業務」に集中するために
第二章 テーマ別の取り組み状況と課題
ネットワーク/セキュリティの注力施策
サーバー/システムの注力施策

調査概要

  • 実施:KDDI株式会社
  • 調査対象情報システム部門担当者
  • 調査期間:2023年7月10日 (月) 〜2023年7月21日 (金)
  • 調査方法インターネット調査
  • 有効回答数:642件


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